fukuidayo

人と組織と、fukui's blog

32歳にして会社を辞め、小説家になることを志し、食うために起業したある男のblogです。

社会起業家

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セミナー告知) ソーシャル・イントラプレナー養成講座 3月18日(木)開催


先程、こんなエントリも投稿しましたが、社会問題の解決がすなわち企業の利益に繋がる時代が到来しつつあると思います。私が所属しているGiftという香港に本部を置く団体でも、様々な社会問題をビジネスを利用して解決していこうという取り組みを行っています。

Giftの日本事務局では、日本が誇る企業(中でも、大企業)の力を社会問題の解決に活かすこと、そして自社の利益に繋げることが重要だと考え、イギリスのサステナビリティ社が出している論文をもとに、ソーシャル・イントラプレナー(企業内の社会起業家)養成講座を実施しています。

次回は3月18日の開催になりますが、興味のある方は是非ご参加頂ければと思います。
詳細は下記をご覧ください。


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環境、貧困、教育、紛争、家庭、仕事etc..
現在の日本、そして世界は本当に様々な問題を抱えています。

これらの問題を事業機会と捉え、社会起業家として、立ち上がる人たちがいます。
また、NPOやボランティアとして出来る限りの支援をする人たちがいます。
しかし、その力はまだまだ小さい。

もし、自分が属する企業が持つ大きな力を社会が抱える問題の解決に役立てることができたら…。
そんなことを考えたことはありませんか?

ボーダフォン、コカ・コーラ、フォード、マイクロソフト。
世界的企業の多くで、ビジネスを通じ社会問題を解決する。という動きが生まれてきています。
これは、我々が住む社会にとって、素晴らしい価値があるばかりでなく、企業にとっても新たなビジネスチャンスを生み出す取組みです。

そういった活動を仕掛けたのは高い志と能力、そしてちょっとしたコツを知っている一握りの人々。
彼らのことを、ソーシャル・イントラプレナー(社会問題を解決する社内起業家)と呼びます。

今回、Gift-Japanでは、好評につき、2月20日(土)に続き、

・ソーシャル・イントラプレナーに関する海外の研究成果を紹介し、
・「自分が今いる会社で」どうやったら、社会問題を解決する動きができるか
・そのために、どのような力を磨き、身につけなければならないか。


を紹介するワークショップを開催いたします。

会社の力を利用して、社会問題を解決したいと考えている方、
社会問題を解決することが新たなビジネスチャンスを生み出すと考えている方、
前回のセミナーには都合が合わなく参加できなかった方、

是非ご参加ください。

詳細はこちらになります。
>> http://www.jobweb.co.jp/gift/seminar/new_seminar/654/

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社会起業とか、持続可能性といった言葉に関しての雑感


今はどちらかというと社会起業やエコはブームになっていて、本質を見失っているんじゃないか。

という意見がある。これは正しい認識だ。去年は農業、今年は社会起業(とかチェンジ・メーカーとか)はバックに電通を代表する広告代理店がついて、ビジネスとして広めようとしている動きは確かにある。

この意見に対しては、僕はブームを利用して、本物になろう。というスタンスだ。かつてのネットベンチャーブームもそうで、随分煽られたし、叩かれたけれど、そこから楽天やサイバーやDeNAや様々な「本物」のベンチャーが生まれた。それと同じだと思う。

「いろはす」が売れること自体がそんなにエコに貢献するとは思えないけれど、それがきっかけで様々な商品がエコ仕様になっていくのはいいと思う。プリウスは生産工程も考えると、到底エコとはいえないけれど、技術が向上し、生産効率が高まってくると、真にエコな車になる時代も来る。(きっとそんなに遠くない未来だ。)

農業でも、エコ関連ビジネスでも、その他社会起業の分野でも、いまそれらの分野に足りないのは人材だ。ブームを利用して、或いは広告代理店にいる優秀な人材を活用して、真に価値ある存在になってしまえばいい。


社会に貢献しない企業なんて、存在しない。

という意見がある。この意見には、半分賛成で、半分反対だ。

賛成の部分は、本来全ての企業は企業活動を通じて、市民の生活水準の向上に貢献する存在であるということ。また、市民の生活水準の向上に貢献し続けてきた企業が成長し、大企業になるということ。これは変えられない事実だ。だからこそ、本来全ての企業は社会企業と言える。

一方で、総合的に見て社会に貢献していない企業も存在すると思っている。そういう企業は短期的にしか存在できないし、規模は小さくなりがちだ。しかし、社会の淘汰を受けるまでタイムラグがあったり、見過ごされたりするので、確かに存在する。例えば違法行為を行っている企業などがそれにあたる。

脱税をしたり、粉飾決算をしたり、人を騙して商品をうる商売であったり。
それらは低度の差こそあれ、顧客や中で働いている人、すなわち市民の人生に悪影響を及ぼすと思う。


社会に与えるインパクトや、持続性を考えて企業ほど、社会に貢献する存在はないと思う。だから社会起業という言葉を声高に使うと反感を買ってしまうかもしれない。しかし、要はしたたかにその言葉を利用すればいいのだ。そして本物になればいい。

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セミナーレポート)ソーシャル・イントラプレナー養成講座(基礎編)

本日2月20日、GIFT-Japanの活動の一環として、ソーシャル・イントラプレナー養成講座を実施いたしました。 講師を務めたのは、GIFT-Japanのメンバーである玉沖貴子。僕は運営スタッフのひとりとして参加させて頂きました。

ソーシャル・イントラプレナーというコンセプトを伝え、効果的に力を発揮してもらうための道筋とネットワークの場をつくる。そういう思いで実施した、第一回ソーシャルイントラプレナー養成講座(基礎編)ですが、30名弱の方に参加頂き、おおいに盛り上がりました。参加頂いたみなさま、本当にありがとうございました。

本日はセミナーの内容をサマリーしてお伝えしたいと思います。


■ソーシャル・イントラプレナーとは?

まずはじめにソーシャル・イントラプレナーとは何なのか説明させて頂きました。
ソーシャル・イントラプレナーとは、一言でいうと企業内社会企業家。

21世紀にはいり、環境・貧困・格差・資源と様々な社会問題が表面化してきたこともあり、社会企業家(ソーシャル・アントラプレナー)という言葉がにわかに注目を集めるようになりました。

ただ、経済誌等で社会企業として取り上げられている企業のみが「社会企業」なのではありません。本来すべての企業が、ビジネスを通じて社会に対して貢献する「社会企業」といえます・

しかし、一方で組織の利益を追求した結果、社会や環境、組織の構成員やその家族に悪影響を与えてしまっている企業も中には存在します。中長期的にはそういった企業は淘汰される運命にあるので、センスのいいビジネスパースンは、社会や環境が抱える問題の解決が企業の利益につながるように、ビジネスモデルを再設計しています。

近年様々なメディアで紹介されている社会起業家は素晴らしい活動をされていますが、ひとつだけ課題があるとすれば、規模が小さく、社会や環境の問題解決に発揮できる力が限定的な企業も多いことでしょう。

そこで必要になってくるのがソーシャル・イントラプレナー(企業内社会起業家)の存在です。組織が持つ巨大な力を、社会と環境が抱える問題解決に役立て、それを企業の利益に結びつけることができる人材です。続きを読む »
自己紹介
プロジェクトデザイナー。富山県在住。人と組織の問題に興味があります。小説の原稿の断片、日々感じる社会や経済に関する疑問、書評を徒然なるままに。

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