fukuidayo

人と組織と、fukui's blog

32歳にして会社を辞め、小説家になることを志し、食うために起業したある男のblogです。

投資

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海外売上比率に見る、これからの国際化企業

仕事の資料を整理していたところ、面白いデータがあったのでご紹介。
下記は、国内の代表的な優良企業の海外売上比率と海外新興国の売上比率を示したグラフだ。

global

資料:榊原正幸著 大学教授が考えた本気で「株」で1億円!より作成


赤線は日米欧以外の国に対する売上比率で、青線は欧米をひっくるめた海外売上比率だ。

これによると、日本電産のように海外売上のほとんどが新興国という会社もあれば、任天堂のように海外売上比率は極めて高いけれど、米欧に依存している会社もある。武田薬品のように、海外売上は高いものの新興国ではほとんど存在感のない企業も存在する。

  • 日本電産 海外売上比率 50.0% 新興国売上比率 47.9%
  • 任天堂  海外売上比率 87.1% 新興国売上比率 4.4%
  • トヨタ  海外売上比率 63.6% 新興国売上比率 19.8%
  • 武田薬品 海外売上比率 46.3% 新興国売上比率 0.6%

もちろん産業によって、新興国への進出タイミングは異なってくるだろう。アドバンテストや日本電産のように、製造ラインで用いられる部品をつくったり、製造ラインで必要とされる機器を製造している会社は新興国での売上比率が高まる。

日本のお家芸である自動車や家電は一定の存在感を示すものの、現段階では裕福層を対象としたブランド商品という位置づけだろう。

アミューズメントや薬(大衆薬ではなく、医科向けの薬)などは、新興国が成熟した段階で市場が伸びていくのかもしれない。続きを読む »
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投資した株が紙くずになりました。

昨日のエントリでは、働きながら勉強をし、空いた時間を利用して投資や自分のビジネスを始め賢く生きる。みたいなことを書きました。ブログを書いているといろいろな意見を頂きますが、研究する姿勢とリスクコントロールが何より大事なんだろうな。と思います。

さて、投資といえば僕にも失敗経験がありまして、社会人2年目ぐらいの時にある経営者の方から、とある銘柄をオススメ頂いて、当時僕はお金を持っていなかったものですから父親に熱心にその株の話を語ったのです。

勧めたつもりはなかったのですが、当時、挫折した経験もなく、自信に満ち溢れていた僕の話を父親は、まぁ信じてみようかと思ったらしく、気付いたら100万円分ほど、僕が勧めた株を買っていたのです。

それからはまぁ、悲惨の一言で、100万円払って買った株はみるみる下がり、数年の間に紙くず同然になってしまったのです。(現在も父親保有の塩漬け株になっているのが泣けるところです。)

お金の恨みは恐ろしいもので、それは親子の仲といえど例外ではなく、僕は未だに3日に1回ぐらい父親からネチネチと「お前のススメで買った株、塩漬けやぞ。どうしてくれる。」という話を食事のたびに言われるわけです。これは一種の精神的拷問ですが、まぁ、それだけのことをしてしまったのだから、しょうがないとも言えます。

これが(今のところ)僕の強烈な失敗体験です。
今思えば、父親が僕のためにセーフティネットをしいてくれたのかもしれません。

※余談ですが、私の父はエンジニアですので、最新技術に目がないです。だから、最新技術を開発した会社の株を僕に積極的におすすめします。それらの株は高値過ぎて、ほぼ間違いなく損する株だと思うのですが、技術を愛した昭和の漢の熱弁を聞くのは大変気持ちがいいものではあります。(買いませんが。)


その失敗体験があった故に、次に投資をする時は、徹底的に研究してからにしよう。と心に誓ったわけです。しかし、ビジネス書にも変な本がたくさんありますが、投資の本もいってみれば変な本ばっかりです。僕は多くの投資に関する本を読んだのですが、その中でも参考になった本をいくつか紹介したいと思います。

まずは投資のワナにハマらないように、株式投資の意味のなさを学ぶことから始めるのが良いのではないかと思います。

変な本に騙されないために、橘玲さんのお金持ちになれる黄金の羽根の拾い方とバートン・マルキールのウォー ル街のランダム・ウォーカーを読んで、投資理論って、こんなにアホらしい。ってことをまずは頭に叩き込むのが良いと思います。

それぞれ2002年と1999年に出された本なので、相当古いものなのですが、頷ける部分が多々あります。ちなみに、橘玲さんの本の章の一部はこんな感じです。

  • 投資をしないのが最高の投資である
  • バブル崩壊で日本人は豊かになった
  • 日本人は大きなリスクをとってきた
  • 不動産を買ったら資産運用はそこで終り
  • 長期投資が成功するとは限らない
  • 資産運用の専門家は資産運用理論を無視している
  • 経済学者の予測は当たらない
  • 適正株価は誰にもわからない
  • チャートで未来は予測出来ない
  • 短期投資は最高のギャンブルである

非常に示唆に富んだ内容になっています。ただ、出版された時期が2002年なので、内容が多少古くなっている部分がありますので、そういった部分は自分なりに解釈する必要があります。

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25

「生き方、考え方を変えなきゃな。」と考えさせられた4つのグラフ

働き方や仕事に関していろいろ書いたり、調べたりしているのですが、自分でデータをつくったり、データを解釈して文章を書いたりすると、ただ読む以上に印象に残るものがあったりします。

そのうちいくつかは、「自分の生き方、働き方を変えなきゃな。」と考えさせられるものでした。僕は思いついたら実行するタイプなので、実際に生き方や働き方を変えるきっかけとなったグラフなんかもあったりします。

そんなに多くの人に参考になるような話でもないと思いますし、生き方や働き方を変えることが必ずしも良いこととも限らないのですが、自分自身の備忘録的に少しまとめてみたいと思います。

company

※資料 法人企業統計調査(財務省) 平成19年度版


これは何度も利用している資料で、以前からブログを見て頂いている方には見飽きた図だと思うのですが、過去10年にわたり、企業は従業員に支払う給与を減らし続け、かわりに利益を増やし続けてきたという事実を示すグラフです。

この傾向はこれからも続き、企業は人件費を減らし、積極的に利益を産み出す方向にシフトしていくんだろうな。と思いました。

現在高い評価を得ている企業はすべて、資本集約型・知識集約型と言われる産業です。Googleしかり、Appleしかり…。日本で言うと、トヨタや任天堂、ディー・エヌ・エーなどがそれにあたるのでしょうか。少数の優れた人材を雇い、高付加価値の製品をつくる。そういう会社が政府や市場に、「素晴らしい」と評価される企業になっているのだと感じました。そして、そういった企業が僕たちの生活を豊かにしてくれているとも。

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13

1億の資産を形成するにはどうしたらいいか、ちょっと考えてみた。

先日、地元の富山県で行われた事業家交流会に参加させて頂きました。この経験は僕にとって大変貴重なものでしたが、中でも近くの席に座ったある起業家の言葉が心に残りました。

その方は、親が事業に失敗して大きな借金をおってしまったが故に起業した。そうせざるを得なかった。と仰ってました。起業されたのはその方だけでなく、兄弟も皆事業をはじめられたそうです。

その話を聞いて強く感じたのは、自分は稼ぐことに対してもっと真剣にならなければいけないのではないか。ということでした。

  • もし、自分や家族、お世話になった方に何かトラブルが起きてしまったら?
  • そうでなくても、今手がけているプロジェクトに関しても、幾ばくかの資金を投入したら、もっとスピーディーにものごとを展開出来るのではないか?
  • 今、世界が直面している多くの問題の解決にだって、もっと積極的に関わっていけるのではないか?

その日以来、毎日そのようなことを考えるようになりました。

そこで、昨日から今日にかけて、はじめて十分な時間をとって、

「今から1億の資産を形成するとしたらどうすれば良いか?」


という問いに対して真剣に向きあって、考えてみることにしました。

僕自身は好きなことばかり仕事にして、時には採算度外視で取り組むことも多いのですが、朝に目にした、経済学101のエントリ、好きな事について書くも、僕に仕事の仕方、進め方に再考を促すきっかけとなったと思います。稼ぐためにはときには好きなことを捨てる覚悟も必要かもしれません。



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自己紹介
プロジェクトデザイナー。富山県在住。人と組織の問題に興味があります。小説の原稿の断片、日々感じる社会や経済に関する疑問、書評を徒然なるままに。

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