fukuidayo

人と組織と、fukui's blog

32歳にして会社を辞め、小説家になることを志し、食うために起業したある男のblogです。

戦略

31

どのような会社に入るべきか/どのような事業を興すべきか

どのような会社に入ればいいのでしょう?
どのような事業を興したらいいのでしょう?


多くの方からこのような質問を頂きます。ぶっちゃけ、自分の人生だから自分の好きなように選べばいいのですが、自己分析にはたっぷり取り組むにも関わらず、ビジネスモデルに関して十分な研究や理解をしないまま入る人がまだまだ多いなと感じます。

特に新卒で会社に入る人などは、「社風が好きだから」「商品やサービスが好きだから」といった理由で会社を選んだりします。別にそれでもいいのだけれど、そうやって仕事を選んだ結果、疲弊し心が病んでいく人を何人も見てきたようにも思います。

仕事には、「働けば働くほど、楽になる仕事」と「働けば働くほど辛くなる仕事」の2種類があると思います。そして、後者の「働けば働くほど辛くなる仕事」を知らず知らずの間に選んでしまっている人が多い。これが不幸の一つの原因だと思うのです。

そこで、図を用いてどんなタイプの仕事があるか見てみたいと思います。
あれこれ考えたのですが「金持ち父さん、貧乏父さん」で紹介されていた例えが一番わかり易いと感じたので、それをアレンジして紹介します。


■労働集約型のビジネス


chart1


ここで紹介するのはやる気のある青年の話。村には井戸がなく、数キロ離れた川から水を汲んでくるしかありません。青年は毎日バケツをもって川へ行き、水を汲んでは村に届けます。そうして青年は毎日10,000円の収入を得ています。これは労働をお金に変える、もっとも基本的なビジネスです。

労働集約型というと、ここで紹介した「バケツで水を汲む」ような肉体労働をイメージしますが、「弁護士」や「建築士」といった士業も、教師や経営コンサルタントと言われる職業も、労働時間に応じてお金をもらっている限りはこのビジネスモデルを踏襲しています。(だから、コンサルタントは時に知的ブルーカラーと言われたり、派遣労働と言われたりするのです。時間に応じてお金をもらっている限り、このビジネスモデルですね。)

chart2


こういった、労働をお金に変えている人が「もっと稼ごう」と思ったときはバケツを増やします。ようは一度に受ける仕事を増やすのです。一度に二つ、三つの案件をこなし、収入を増やします。実際には一度に二つの仕事を受けるとその分重くなりますし、疲労します。

残業を重ねてノルマを達成している営業担当者や、システムエンジニア、世の多くのビジネスパースンたちは知らず知らずの間にこのような働けば働くほど辛くなる状態に陥っている場合も少なくないのではないでしょうか。

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25

9割の人は「成長市場で勝負をする」と答えるのだが。

「成長市場」と「衰退市場」、どちらでビジネスにチャレンジする?

そういった問いをすると、9割の人は「成長市場で勝負をする。」と答えると思う。しかし、実際には知らず知らずのうちに「衰退市場」で勝負してしまっている人も多いと思う。

過去のエントリ( 就職せずに起業して、成功するために必要なこと )でも述べたけれど、ビジネスを成功させる上で「成長市場」で勝負すると言うことは非常に重要な要素の一つだ。「わかっているが、出来ていない」という人は次のような事態に陥っている可能性が高い。(もちろん、衰退市場で勝つための戦略もあるが、成長市場で勝負するより遥かに難しい戦略なので、今回は考えないことにする。また、衰退市場を復活させたケースは多くの場合、市場を定義し直した場合が多い。ことにも注意する必要がある。)

  1. 自社のコア・ビジネスに選択と集中をしようとしている。
  2. 過去の成功体験に囚われている。
  3. 与えられた裁量や資源を前提として考えてしまっている。

そんなところだろうか。いってみればこれらはすべて「外部環境の変化ではなく、内部環境に最初に目を向けてしまっている。」ことから生じる問題だ。
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23

猪突猛進な僕が「仕組み」に目覚めた、ある思考法

以前務めていた会社で、僕は非常に多くのことを学んだわけですが、その会社で行われた研修の中で、最も印象に残っているのは「システム思考」に関する研修です。

その研修を学ぶまでの僕は、どちらかというと猪突猛進型のビジネスマンで、気合と根性、そしてリーダーシップがあれば何とかなる。という現場の指揮官でした。そう、誰もが一度は見たことがある、悪い人じゃないんだけれど、迷惑な上司。という感じの人物だったんではなかろうかと思っています。

※自己弁護しておくと、こういうタイプは意外と現場では強かったりするわけです。それなりに成果も残したりするわけです。気合と根性が状況を打開する場面というのは確実に存在します。しかし、部下にも犠牲を強いるので、使いどころが難しい人物かもしれませんね。

さて、そんな僕が仕組みの重要性に本格的に目覚めたのは、このシステム思考の研修を受けてからなのではないかと思います。もっとも、仕組みの重要性を知らなかったかというと、そんな事はなくて、常日頃から、「仕組みをつくれ」「良循環構造をつくれ」「勝ちパターンが重要だ」と周囲に言いまくっていたわけですけど、具体的な方法論に落とせていなかった。

だから、口だけで終わっていたのです。
そんな恥ずかしい口だけ男だった僕を、一人前の男にしてくれたメソッドが、このシステム思考だったのです。

システム思考とは何かというと、要素と要素を因果で結び、ひとつの図に構造化する技術と、僕はとらえています。(かなりバクッとした解釈ですが、これぐらいでいいんじゃないかと思います。)


■システム思考を用いた構造化の技術

システム思考には、いくつかの簡単なルールがあります。

WS000001

  1. 要素には名詞を用い、まるで囲む(できるだけネガティブでないワードを用いる)
  2. 要素と要素を矢印でつなげる(正の影響は通常の矢印。負の場合は「-(マイナス)」をつける)

以上で終わりです。
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5

電子出版の普及によって、出版社はプロフェッショナル・ファームになる。

昨日、出版社の方と電子出版に関してディスカッションした。
KindleやiPadの普及によって、電子書籍が一般的なものになっていくと、出版社もそれを見越して戦略を立てなければならなくなる。

Kindleで電子出版を行えば、様々な条件はつくものの著者の印税(正確には情報配信料などの言葉を使うのが適切か)を70%まで引き上げることが可能になる。

紙の場合は、著者に入る印税は10%程度だから、この印税はまさに破壊的だ。情報の配信や複製にコストが掛からないのだから、Amazonとしては、30%の取り分でも十分儲かる。ネットの世界ではプラットフォームを抑えてしまったものが圧倒的に強い。

出版社が今まで果たしてきた役割は、発掘・編集(企画)・印刷・流通・販促だ。電子書籍の場合、印刷と流通にかかるコストはゼロになる。出版社に残る付加価値は発掘・編集(企画)・販促だけになる。

発掘・編集(企画)・販促という残された部分で付加価値を残せる存在にならなければ、出版社自体、時代に淘汰されてしまうだろう。

故にこれからの出版社に求められるスキルは、
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11

ビジネス上の競争を優位に進める「高機動」

明日、後輩の誘いで千葉までいって、「サバイバルゲーム」をしてくる。エアガンを持って、ゴーグルをして、定められたフィールドで旗を奪い合う。というヤツだが、遊びにいくわけではない。(たぶん、きっと。)
後輩が「サバイバルゲームを通じて真剣に戦略・戦術について学べる社会人向けの講座を創るのです!」と意気込んでいたので、まずは「講座化」の可能性があるかどうか、有志でトライすることにしたのだ。

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さて、本題。

戦略に関しては、カヴァーする範囲が広く、オプションが多岐にわたるので、「必勝のセオリー」を導き出すのは難しい。しかし、戦術に関しては、「必勝のセオリー」が存在し、これはビジネスにも応用が利く。


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自己紹介
プロジェクトデザイナー。富山県在住。人と組織の問題に興味があります。小説の原稿の断片、日々感じる社会や経済に関する疑問、書評を徒然なるままに。

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