その中でも僕がなるほどと思った一節が、
「何かをモノにしたければ、ひとつのことに1,000時間費やせ」
というもの。逆に言うと1,000時間費やせば、それなりにモノゴトが身につくということだ。
1,000時間というのはどれぐらいの時間かというと、毎日3時間その勉強に費やして1年間かかる時間だ。この考え方は非常に説得力があるし、僕たちに勇気を与えてくれる。
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何かに取り組もう、何か努力しようと思っても、続かないことが多い。はてブでブックマークされる定番記事に「英語の勉強法」というものがあるが、TOEIC3~400点台から900点台を獲得した人の勉強法、あるいはTOEFLでアメリカの有名大学の受験資格を得られるぐらいの点数を得た人の勉強法は突き詰めていうと、集中して勉強に1,000時間費やしましたよ。というものが多い。それぐらい、時間を費やすこと、集中することの価値は大きい。
この前提にたつと、例えば時々聞く「MBAに価値はあるや否や」という議論も全く無意味であることがわかる。価値があって当たり前なのだ。2年間勉強に集中すると言うことは、1日8~10時間勉強に費やすとして、2年間で5~6,000時間を勉強に費やすことになる。
語学で1000時間、異文化コミュニケーションで1000時間。経営学のベースとなる学習に1000時間。その他2~3つぐらい専攻に関して身につけることも可能になるだろう。
「不毛地帯」「沈まぬ太陽」「華麗なる一族」など多くのヒット作を世に生み出してきた、山崎豊子氏。彼女は1年にひとつしか作品を作らない、と決めているそうだ。半年間は取材に費やし、その取材は精緻を極める。やはり魂のこもった作品を創り上げるにはそれなりの時間が必要だということを知っているが故だろう。
大前研一さんなんかも、毎年ひとつテーマを決めて、集中して学ぶようにされているということを著書の中で述べておられた。
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