fukuidayo

人と組織と、fukui's blog

32歳にして会社を辞め、小説家になることを志し、食うために起業したある男のblogです。

勝間和代

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日本の出版社を壊す、勝間和代という黒船


本日は勝間和代さんの本当の凄さについて書こうと思う。
極端な言い方をすれば、勝間和代さんは、KindleやiPadが出る前に日本の出版社を壊してしまった、のだと思う。

僕自身は、随分長い間、勝間さんの本のタイトル(年収10倍アップとか)に抵抗があって、長い間ずっと購入せずにいたのだが、読まず嫌いもフェアではないだろう。と思い、最近になって一通り読んだ。

読んでみたところ、勝間さんの本のメッセージには共感できたし、主張も合理的だと感じた。自己啓発本として、わかりやすく、変にスピリチュアルな所もなく好感が持てた。

さて、ここからが本題なのだが、ある出版社の方から次のような話を聞いた。
勝間さんの書籍が売れるのはありがたいことなんですが、正直我々としては微妙な気持ちなんです。勝間さんは編集担当の意見を受け入れず、自分の意見を通されますし、書籍のマーケティングに関しても、ブログやメディアを通じて自分でやってしまわれる。正直、僕らは印刷するだけですから、存在価値を問われています。いらないんですよ。
勝間さんが、編集泣かせという話は時々聞くが、本当かどうかはわからない。ただ、感覚としては編集担当の提案よりも「どうすれば売れるか」はよく理解されているのではないかと思う。

編集担当と著者は常に二人三脚で作品を作るわけではない。著者の力量は3つの要素に分解できる。
  1. 知名度
  2. 文章力
  3. コンテンツ
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人生の変革 - 現代の「身分制度」を乗り越える

NHKの『坂の上の雲』が面白い。後半の日露英雄物語になってから読めばいい、という人もいるが前半の明治の若者達のイキイキとした姿が描かれているからこそ、単なる戦争モノで終わっていないのだと思う。

何故、これほどまでに『坂の上の雲』が好まれているのか。それは、明治に生きた少年達、そして日本という国そのものの成長の物語だからだ。

それはさておき、第二話の最後のシーン。フランスに留学した青年秋山好古が、日本騎兵の設立を国家から一任されることになる場面。人材不足の国故に、若者に特定の分野の責任を任せるしかない。という状況説明の後に、「これが明治という時代の面白さであった。」というナレーションで締めとなる。この最後の部分に感動して泣いた。という人が男女問わず僕の周囲で多かった。(僕自身は、好古がフランス行きを決心し、答える場面が一番の涙シーンだった。賛否両論あるところだと思うが。)

この部分に関して自分なりに思うところがあったので、少し整理してみようと思う。

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自己紹介
プロジェクトデザイナー。富山県在住。人と組織の問題に興味があります。小説の原稿の断片、日々感じる社会や経済に関する疑問、書評を徒然なるままに。

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