起業の〈大きな物語〉が信じられない時代の起業・働き方を読んだ。非常に考えさせられる内容だった。
石橋さんの言葉から気になった言葉をピックアップしてみたい。
上場することによって、地位やお金、その他様々なものを得られることは確かだ。しかし一方で失われるものもある。例えば個人の意思決定の自由度や時間、プライバシーなどだろうか。時には会社のビジョンですら奪われてしまうこともあるかもしれない。
また、現在のような景気低迷下では上場を目指すことのハードルが上がっていることも、「大きな物語」を目指すことを踏みとどまらせる一因になっていることだろう。
「(起業の)大きな物語」「小さな物語」というネーミングは絶妙だ。石橋さんはhigh growth venture(上場を目指すVenture)を「大きな物語」と呼び、lifestyle venture(自由を得るための起業)に「小さな物語」という名を与えている。
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石橋さんの言葉から気になった言葉をピックアップしてみたい。

zerobase: 上場とは、それが起業家に幸福をもたらすという「大きな物語」だ、と捉えたとき、その有効性をいまだに信じるVCと、もはや信じていないウェブ起業家の間に、コミュニケーションが成立しない状況が散見される。これは変形したジェネレーションギャップか。
上場することによって、地位やお金、その他様々なものを得られることは確かだ。しかし一方で失われるものもある。例えば個人の意思決定の自由度や時間、プライバシーなどだろうか。時には会社のビジョンですら奪われてしまうこともあるかもしれない。
また、現在のような景気低迷下では上場を目指すことのハードルが上がっていることも、「大きな物語」を目指すことを踏みとどまらせる一因になっていることだろう。

zerobase: 20世紀的な起業家像と、21世紀的なそれを、日経ビジネスは「肉食」「草食」とレッテル貼りした。たしかに、ロスジェネ起業家の起業観は、バブル期の学生起業家のそれとは大違い。この両者に「大きな物語」「小さな物語」という言葉を与えたくなる。
「(起業の)大きな物語」「小さな物語」というネーミングは絶妙だ。石橋さんはhigh growth venture(上場を目指すVenture)を「大きな物語」と呼び、lifestyle venture(自由を得るための起業)に「小さな物語」という名を与えている。
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