今日は、毎週参加している定例の経営会議に参加しました。

参加者の一人は今年から事業を始めた若き経営者。もう一人の参加者は、以前ブログでも触れたEC事業に取り組む若者(関連:となりの起業家と、爆発したい俺)です。

EC事業に取り組む彼は順調に業績を伸ばし、現在は月商150万。粗利が75万。3月から事業をはじめ、5月にこの状態に持ってきたわけですからスゴイです。今は、配送・問い合わせ対応を外部に委託し、ほとんど自分の時間を使う必要もなくなりました。月50万以上の不労収入を得ている計算になります。

もう一人の彼は、先月は少し苦しんでいたのですが、いろいろと助けてくれる仲間や先輩が現れたり、新規の事業アイディアが生まれたりして、急速に売上が拡大しています。売上が上がる構造・パターンが数式で表せるようになってきましたし、全てストック型のビジネスなので、後は地道にそれを続けて行けば、自然と一定の水準まで売上は伸びると思います。

ふたりとも従業員一人の事業で、必要に応じて外部の手を借ります。売上はまだまだ微々たるものですが、コストもほとんどかかりませんので、時間や資金面では徐々に余裕が出てきました。半年未満で、とりあえず食うに困らず、次の事業に投資出来る状態まで持ってきたって結構凄いように思います。

若者の起業にはいろいろご批判もあるけれど、どうも近くにいる人(そして、リーマン・ショック以降の不況下で起業した人)を見ている限り、成功確率が異常に高いような気がしてならないんですよね。

もちろん、成功している人には一定のパターンがあるように思います。

そのパターンとは、まずは下記の4つを抑えること。これはホリエモンが自分のホームページ(起業してほぼ確実に成功する方法)の中で語った条件です。

  • 利益率の高い商売
  • 在庫を持たない商売
  • 定期的に一定額の収入が入ってくる商売
  • 資本ゼロあるいは小資本で始められる商売

これに加えて、下記の4つの条件を満たしていると穴はなくなるような気がします。

  • 競合商品に比べ低価格
  • 商品の再生産が容易(労働集約型でない)
  • 協力(購入や顧客の紹介)してくれる仲間やメンターがいる
  • 貪欲な学習意欲

競合商品に比べ低価格である、というのはデフレ化で営業活動をする際に、顧客獲得のコストをおおいに引き下げます。全ての会社、家庭がコスト削減を考えている状況なので、顧客のほうから自分を探しに来てくれます。結構大変なように見えますが、多くの企業は景気が良かった頃に作り上げた高コストの生産・販売体制を取っているので、多少の工夫で劇的なコストカットが可能です。例えば、iPhoneアプリを自分ひとりで作り上げることが出来る人は、5人で作る会社よりも圧倒的に有利なわけです。(あの、モバゲータウンも、一人のエンジニアが設計したといいますし。)

商品の再生産が容易(労働集約型でない)。というのも重要な条件です。低価格で大量に商品を販売出来ても、それを納めるのに自分自身の時間が奪われてしまっては、貧乏暇なしになるだけです。商品の生産は外部にアウトソースするなどの工夫が必要になるのでしょう。これはホリエモンのいう在庫を持たないと若干かぶるのですが、デザインやコンサルティングは在庫は持たないのですが、自分自身の時間を割くことがどうしても必要となります。その点で、再生産しやすいとは言い難い部分があります。

協力してくれる仲間やメンターがいる。善意で手伝ってくれる仲間というのは本当にたくさんいるものだなぁ。と思います。特に事業を営んでいる人は、自分が起業した時に多くの人に助けられているものなので、びっくりするぐらい助けてくれます。もちろん、その善意に甘えるだけではダメで、数カ月後には、戦法のビジネスにメリットを与えるような状況を作らなければ、見切られてしまうのですけどね。また、プロジェクトマネジメント力に自信があれば、営業や総務、財務、商品開発、その他様々な経営資源をレベニューシェア型で調達することも可能になるでしょう。(孫正義氏の学生時代の起業スタイルがこれでしたね。)

貪欲な学習意欲。あえていうまでも無いのですが、多くの情報を本やネットで今は仕入れることが出来る状態です。もちろん、まがい物も多いのですが、勉強と経験を積めば、何が本物で何がウソかわかるようになると思います。

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他にもあるかもしれませんが、自分の乏しい脳で考えつくのはこれぐらいです。

と、ここまで書いて思ったのが、6月1日にオープンした飲みホスというサービスです。女子大生をコンパニオンとして派遣するサービスで、水商売でありながら初期投資がいらず、小資本で始められるタイプのビジネスですね。

これはビジネスプランコンテストで何かの賞をとったサービスらしいですが、これは学生起業でありながら8つの要素を満たしているので、ビジネスとしては面白いと思います。

ただ、こういうサービスは、顧客とのトラブル、派遣コンパニオンとのトラブル(賃上げ要求)が起きがちで、社会問題になる可能性も高く、管理コストと商品コストが時間とともに高くなるケースが大半なので、僕だったらビジネスプランコンテストの賞には選ばないかな‥。ひっそりはじめて1年で店じまいして、利益だけ確保。という感じならいいと思いますが。

審査員にこういうのが好きな人がいたんだろうなぁ。

そうそう、そういうわけで、最後に条件をひとつ加えるとしたら、

  • 顧客、従業員、商材、社会とのトラブルリスクが少ない商売

となると思います。

他にも条件等あると思いますので、気になる点、感じた点などあれば是非教えて頂ければと思います。