Blogを通じて○○円の副収入を得ました。と公開するのは100害あって1利なし。と、ある本に書いてありました。まぁ、その通りなんだろうと思います。不必要な妬みをかう可能性もありますし、あらぬ疑いをかけられることもあります。

しかし、僕もBlogを書き始めて4カ月。その間、いろいろな善意の方にお世話になったので、感謝の意味を込めてこの4カ月の挑戦の結果をまとめてみたいと思います。


■実際にBlogで収入を得ることって可能なんだろうか。

1月1日のブログを今読み返すとめちゃくちゃ恥ずかしいのですが、当時の決意みたいなことを書いてます…。自分の創造力を文章で表現します。とか、必要とされている学び方をまとめ、伝えていきます。とか。よく、自己啓発本には自分のミッションステートメントを書くと実現する。みたいなことが書いてありますので、書くだけだったらタダだと思って書いてみたのだと思います。

ちょうどその頃、経済学101という有名ブログを運営されている青木理音さんにTwitterやblogを通じていろいろ教えてもらいました。肝は、とにかくテーマを決めて定期的に書くこと経済学101:どうやって毎日ブログを更新するか)だと教わったので、とりあえず毎日ブログを書いてみることにしたわけです。

その結果が次のグラフ。

income


1月に3万弱だったPVは、4月に20万強となりました。4カ月間で8倍に成長した計算になります。また、blogを開始した当初からエントリを書くのに役立った本や参考になった本をAmazonアフィリエイトの機能を活用して紹介していたのですが、Amazonアフィリエイトの収入は、実に31倍になりました。

1月のアフィリエイト収入が1,000円弱だったので、2月には2,000円、3月には4,000円、4月には8,000円ぐらいにしたいな。と紙に書いていたのですが、それをみた友人や後輩からは「いやー相変わらずfukuiさんって馬鹿だなー。アハアハ」みたいな感じで笑われていたことを思い出します。



■これからPV、収入はどうなるんだろう?

実際には、これからPVはある程度頭打ちになってしまうと思います。10年間の勤務生活で詰め込んだストックはある程度出しましたので、これからはインプットとアウトプットを並行してやっていくことになると思います。結果的に更新頻度は落ち、PVは現状から毎月微増するのがせいぜいだと思います。ただ、ブログを通じての収入に関しては話は別です。

growth


これは、PV・収入の成長率をグラフで表したものです。PVのほうは成長スピードが鈍化していますが、収入のほうはまだまだ伸びしろがあると踏んでいます。

Amazonアフィリエイトの説明文には次のように書かれています。
個人のブロガーがアフィリエイトで高収入を得ることは簡単なことではないと言われています。インターネット白書2007年版によると、アフィリエイト利用者の月間の収入金額は1,000円未満が全体の68.1%と、約7割を占めます。これに対し、10,000円以上の紹介料を得ているのはわずか5.2%に すぎません。
僕は4カ月の取り組みの結果10,000円以上の紹介料を得るに至ったわけですが、ネットに慣れ親しんだ人や、すでに個人のブランドを確立した人であれば、もっと短期間でその水準に達すると思います。

また、10万PV/月に達したらGoogleAdsenseにも取り組んでみる。ということを公言していたわけですが、4月の半ばにちょうど10万PVを達成したので、GoogleAdsenseを記事の下部に少し貼ってみました。こちらの収入は現在グラフに加えていませんが、2週間で2,000円を超えましたので、広告の位置などを考えていくことで、Amazonアフィリエイト以上の成果を生み出すことができるのではないかと考えています。(Amazonは読んだことがある本しかおススメしないことにしているので、どうしても進めることができる本の数に限界があるのです。)

今後、例えばブログからの収入を10万,20万とあげていく場合に考えていかなければならないのは次のようなことだと思います。

  1. 大前提:良質の記事を安定的に供給する体制を築く
  2. Amazon、Adsenseのみならず、効果的と思われる広告を複数試す。
  3. 広告の掲載位置を最適化する
  4. 本を執筆し、自分のサイトで紹介・販売する。
  5. セミナーや講演、コンサルティング、商品開発、動画など、収入源を増やす。
  6. サイトやコンテンツを英語及び中国語で記述し、市場を国内から国外(とくに新興市場)に広げる。

アルファブロガーの小飼弾さんや、池田信夫氏は月にアフィリエイト収入だけで50~60万に達するのではないかといわれています。(1~3だけでそれですから、4~5を加えると収入はさらに多くなることでしょう。)また、2chのまとめサイトを運営している人は月に100万円近くの収入を得ている人もいると聞きます。

もちろん、簡単なことではないと思いますが、個人や小規模な組織が収入を得るためのインフラは随分整ってきたものだなぁと思います。


■ブログから収入を得るにあたって参考になった記事

ブログで収入を得るにあたって、参考になった記事があるので紹介したいと思います。

良質なテキストはお金にできる--ライブドアが考える「儲かるメディアの作り方」


上の記事は元ライブドアの田端さんに対するインタビュー記事。500万PVの真ん中ぐらいまで行けば、ブログメディアは黒字化する。と断言されています。また、その理由として
  • コンテンツマッチ型広告の精度向上
  • ストックされたコンテンツへの検索やリンク
  • 低コストでの運営体制
という3点を挙げられています。かる~く紹介されていますが、上記の3つの要素はこれからのメディアを考えるにあたって中心的な考え方になるのではないかと思います。

100万PV/月で50~60万ぐらいの収入が得られると仮定すると、500万PV/月を達成するメディアをつくりあげた場合、

  • 通常シナリオ … 250~300万/月(年商3,000~3,600万円)
  • ベストシナリオ … 500~600万/月(年商6,000~7,200万円)
  • ワーストシナリオ … 100~120万/月(年商1,200~1,440万円)

ぐらいになるのではないかなと思います。通常シナリオはPVに対して収入が同じ比率で伸びるケース。ベストシナリオはPVに対して収入がより高い伸びを示すケース。ワーストシナリオは、PVの伸びに対して収入の伸びがストップしてしまう場合のケース。

これらはコンテンツと広告に対する姿勢次第でどのようなパターンにもなりえると思います。下記の二つの記事は、アクセスだけ集めればよいというものではない。ということを教えてくれる記事です。

月間100万PVのブログの中の人です。アクセスアップは簡単・・・ではない!

検索流入率とRPMが相 関関係にあるコンテンツと,逆相関になるコンテンツとがあるっぽい事

結局自分なりに工夫することが何より大切なんだと思います。


■ 本当は…

最近、出版関係者や音楽関係者、演劇関係者の方々とお会いすることが多く、随分刺激を受けました。本当はこれらコンテンツ産業の今後の人と組織のあり方について少し書きたかったのですが、前提条件として、僕の4カ月の取り組みの成果をみてもらったほうが良いだろうと思い、エントリを書いてみました。(出版、音楽、演劇に関するエントリは明日にでも書こうと思います。)

ブログを書き始めてからというもの、経済学101や田端さんのブログ、Twitterやはてブの人にいろいろ教えてもらいました。僕のデータもこれからブログを書く人の参考になる部分もあるかもしれないので、記録を残してみました。

3万/月の収入を得るよりは、仕事に全力を尽くしたほうがいい。という意見は当然あると思います。ただ、10~20万程度の収入に増やすことは可能でしょうし、収入源を分散して持っておくことはいいことだと思います。また、これからますます重要になっていくネットというツールに実践を通じて親しんでおくことは収入以上に大切なことだとも思います。

さらに4カ月後にはどうなっているのか。1年後にはどうなるのか。
機会があればまたご報告したいと思います。