先日、地元の富山県で行われた事業家交流会に参加させて頂きました。この経験は僕にとって大変貴重なものでしたが、中でも近くの席に座ったある起業家の言葉が心に残りました。

その方は、親が事業に失敗して大きな借金をおってしまったが故に起業した。そうせざるを得なかった。と仰ってました。起業されたのはその方だけでなく、兄弟も皆事業をはじめられたそうです。

その話を聞いて強く感じたのは、自分は稼ぐことに対してもっと真剣にならなければいけないのではないか。ということでした。

  • もし、自分や家族、お世話になった方に何かトラブルが起きてしまったら?
  • そうでなくても、今手がけているプロジェクトに関しても、幾ばくかの資金を投入したら、もっとスピーディーにものごとを展開出来るのではないか?
  • 今、世界が直面している多くの問題の解決にだって、もっと積極的に関わっていけるのではないか?

その日以来、毎日そのようなことを考えるようになりました。

そこで、昨日から今日にかけて、はじめて十分な時間をとって、

「今から1億の資産を形成するとしたらどうすれば良いか?」


という問いに対して真剣に向きあって、考えてみることにしました。

僕自身は好きなことばかり仕事にして、時には採算度外視で取り組むことも多いのですが、朝に目にした、経済学101のエントリ、好きな事について書くも、僕に仕事の仕方、進め方に再考を促すきっかけとなったと思います。稼ぐためにはときには好きなことを捨てる覚悟も必要かもしれません。



■自らに問いを立てることから全ては始まる

自分でも不思議だったのは、「1億貯める」ということをこれまで考えてもいなかったことです。ゼロベースで考えろ、とはよく言われることなのですが、心の奥底で「無理なんじゃない?」と思って勝手に諦めていたわけです。まず最初に、1億貯めるためにはどうしたらよいか。自分自身に問いを立ててみることから全てはスタートするのだと感じました。

孫さんは学生時代に、「一日5分だけ働いて、1年で1000万円稼ぐにはどうしたらいいか。」と問いを立てたわけですから、それに比べたら実にささやかな目標だと感じました。

学生時代の僕に、目標が無かったわけではありません。僕には就職活動の頃に立てた、30歳で年収1,000万を稼ぐ。という実にちっぽけな目標があったわけです。これは、大学のゼミの同期がマスコミや金融機関など、錚々たる大企業に就職していくなか、誰もしらないような企業に就職する僕自身を慰めるために設けた、ささやかな目標でした。(余談ですが、そのちっぽけな目標すら達成できませんでした。けれど上司に恵まれ、給料は年々上がりましたし、貴重な経験も積むこともできました。そして、今ではその目標を達成できなかったのは、僕に覚悟と努力が足りなかったからだということを知っています。)


■となりの億万長者 5つの条件

というわけで、1億貯める方法について模索する旅が始まったのですが、最初にそのことを考えたときに指針としたのは、となりの億万長者 という本です。何故、この本を参考にしたかというと、豊富なデータをもとに実証研究がされているからです。他の数多くの自己啓発本は、まぁ、素晴らしいものもあるのですが、イマイチ胡散くさいと思ってしまうんですよね。例えば、好きを仕事にしろ。という本もあれば、好きを仕事にするな。という本もあるわけです。突き詰めていうと、自分にあったことを信じてやれ。ってことになってしまうと思ったわけです。

というわけで、となりの億万長者に書かれているお金持ちの条件を洗い出してみました。本で書かれている法則は7つあるのですが、行動ではなく価値観も含まれているので、ここでは億万長者の行動だけを抜き出します。

  1. 収入より低い支出で生活する。
  2. 所得税こそ最大の敵
  3. 投資に時間をかける
  4. 得意な分野で投資する
  5. ビジネスチャンスを掴む

以上の5点ですが、現状の僕を顧みると次のような状況です。少し詳しく個別に見ていきます。

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1)収入より低い支出で生活する

どうも一番大事な金持ちの条件はこれみたいです。高度経済成長期の日本なんて、貯蓄性向が高く、金利も年5~10%ついていたワケですから、黙っていてもお金が増え続けていたわけです。

ちなみに僕は結構これは得意なほうだと思ってまして、半分ひきこもりみたいな生活を送ってますので、月々にいるお金は学生時代とそんなに変わりません。学生時代に比べて増えたのは書籍代と飲み代ぐらいです。

ただ、低い支出で生活するためにはいくつか取り組まなければいけないことがあって、

  • モノを買う時は比較検討し、パートナーと相談して買う
  • パートナーが浪費家でない
  • 家計の年間予算をつけ、守る

以上に取り組まなければいけないようです。僕は独身ですが、結婚するときは要注意ですね!もっとも僕みたいな男を選ぶという段階でしっかりものであることに間違いは無いような気がしますけどね!


2)所得税こそ最大の敵

人生で一番高い支払いは所得税。というのはアメリカも日本も変わらないようです。だから所得税の支払は最大限減らすようにする必要があるとのことです。だから、個人事業主や経営者に資産家が多いのだそうです。まぁ1億もらってても、5000万が所得税でとられたら、それは確かにイタイですよね。

  • 経営者、個人事業主である
  • 税理士、弁護士など信頼できる専門職の知り合いがいる。

ことが必要なようですが、僕は「経営者、個人事業主」という条件は満たしているのですが、専門職の知り合いに関しては、ちょっと見直しが必要そうです。学生時代の交友関係を再度洗い直す必要があるかもしれません。


3)投資に時間をかける

…かけてません。運用成績は悪くはないと思うのですが、毎日少しずつ見るだけで、買ったり売ったりする銘柄も結構固定されています。改めて勉強の時間を設け、運用成績を上げた方が良さそうです。ブログにかける情熱を投資にかければ、あるいは、もっと…。


4) 得意な分野で投資する

僕は企業について調べたり分析したりするのがこの上なく好きなので、企業に投資するので間違いないと思います。今は株式投資ぐらいですが、事業に直接投資するようにならなければと思います。


5) ビジネスチャンスを掴む

最近、現状に満足していたようなところがあります。「幸せな小金持ち」でいいじゃない。「小さくても暖かい我が家」ってステキ!となんとなく思い込んでいたところがあります。ここは改めてハングリーに、新規に取り組むビジネスをみつけ、1年にひとつずつぐらい軌道に載せていきたいものです。



■資産計画をつくってみました

そのようなワケで資産計画をつくってみました(おかげでブログの更新が日をまたいだものになってしまった…)。どうも13年目、45歳で資産額が1億を超えるようです(ホントかよ!?)。しかも、支払う税金は抑えつつ、結婚にも出産にも対応しています!!(結婚できるのか、という話はありますが、できなかったら資産が増えるスピードが増えるだけ…です…orz)思ったより、好きな仕事もできそうです!

年に1本、収入がストックで増えるプロジェクトを軌道にのせ、ささやかな収益は資産運用のためにつくった会社で運用します。(ちなみにその時点で働かずに増える資産額は1,000万円/年を超えています…。難しくはありますが、資産は年5%で運用すると計算しました。)

資産計画表はブログに公開しようと思いましたが、ちょっと税金面の知識がこれでいいのか自信がなかったので、ちょっと控えます。調べた後で機会があれば公開します。いや、もちろん知り合い(特に後輩たち)にバカにされるから…。というのもあるんですけどね。

そういえばこのブログも10万PV/月を年末に達成することを目標に始めました。思ったより早く、今月には達成出来るかもしれません。(予定の1/3の期間ですね)


具体的な目標をたて、実行する。
そのために必要な時間を、十分確保する。


その2点は同じはずですから、この資産計画もうまくいくといいな。なんて夢想しています。
問いをたて、目標を決め、計画と行動を固めてみませんか?何冊か本を読めば、ファイナンシャル・プランナーの助けもいらないと思いますし、結構楽しいですよ。


となりの億万長者―成功を生む7つの法則となりの億万長者―成功を生む7つの法則
著者:トマス・J. スタンリー
販売元:早川書房
発売日:1997-09
おすすめ度:4.5
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※今回参考にした本です。お金持ちがどのような行動をとっているか、実証研究しているので参考になります。随分古い本ですが、今でも十分通用すると思いました。


貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する
著者:橘 玲
販売元:講談社
発売日:2009-06-04
おすすめ度:4.0
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※これは日本でいかに節税とキャッシュ・フロー管理をするか書いた本。この本をもとに資産計画を作ってみました。前半部分は会計の知識がなくても読めますが、後半はちょっと厳しいかもしれません。