数日前にTwitterでこのような発言を見かけた。
しかし、この時間を何に投資すべきか、そして何を得るべきか。という答えに関しては一人一人なかなか答えが出せない。一人一人が考え、目的を明確にし、ある程度まとまった時間を投資しなければ、きっと何も得られない。しかも、時間を投資して何らかの成功を得ようと思った場合、投資に対しての成果はS字カーブを描く。ある一定の時間を投資しなければ成果も得られない。
時間の価値について、自分なりの考えをまとめようと思ったので二人の偉人の話をしようと思う。一人はアインシュタインで、一人は本Blogでも何度も取り上げている、ドラッカーだ。
彼は、私は天才ではない。ただ人よりも長く一つのことと付き合っていただけだ。という言葉を後に残している。
次に、ドラッカーの話をしよう。
多くの人は、自分の持っている貴重な財産である「時間」を、すぐその場で「お金」に換えて生きている。手に入る成功というのは、代価として払う「時間の投資」と釣り合っている。(喜多川泰)時間の重要性に関しては今更改めて述べるまでもない。一人一人に与えられた、貴重で有限な資産だ。
しかし、この時間を何に投資すべきか、そして何を得るべきか。という答えに関しては一人一人なかなか答えが出せない。一人一人が考え、目的を明確にし、ある程度まとまった時間を投資しなければ、きっと何も得られない。しかも、時間を投資して何らかの成功を得ようと思った場合、投資に対しての成果はS字カーブを描く。ある一定の時間を投資しなければ成果も得られない。
時間の価値について、自分なりの考えをまとめようと思ったので二人の偉人の話をしようと思う。一人はアインシュタインで、一人は本Blogでも何度も取り上げている、ドラッカーだ。
こんな確執があったせいで、ヴェーバーはアインシュタインが研究職に就くのに必要な推薦状を書かなかった。そのため、アインシュタインは大学卒業後の7年間を、スイスのベルンで特許局員として過ごすことになった。(中略)アインシュタインはこの見習い三級技師の間に、後に「ブラウン運動の理論」として知られるようになる論文で博士号を取り、後にノーベル物理学賞の受賞に繋 がる光電効果の発見をし、特殊相対性理論を発表した。特殊相対性理論は当初、博士論文として大学側に受け入れられなかったため、つくづく大学とは縁が無かったの かもしれない。
アインシュタインはお役所仕事をこなせばよく(当初の肩書きは「見習い三級技師」というものだった)、特許業務は一日に数時間もあれば片付いたので、残りの時間を自分の研究につぎ込むことができた。(以上、宇宙創成 サイモン・シンより引用)
彼は、私は天才ではない。ただ人よりも長く一つのことと付き合っていただけだ。という言葉を後に残している。
次に、ドラッカーの話をしよう。
P.F.ドラッカーは、経営コンサルタントという言葉の産みの親であり、おそらく、世界の経営者にもっとも大きな影響を与え、貢献した人物だ。
大学の勉強に興味がもてなかったドラッカーは、20歳の誕生日に新聞社で働き始めた。当時のオーストリアやドイツの大学は今よりもっと牧歌的で、授業に出なくともよく、教授に申告しサインをもらっておくだけでよかった。自由に使える時間はたっぷりあり、ドラッカーは働くことを選んだ。大学の学問に興味を持てない学生が、インターンシップ生として働き始めるのと似ているかも知れない。
アインシュタインやドラッカーは特別な人物と言えるかもしれない。しかし、彼らは時間を利用し、成果を生み出した。時間に縛られて生きる人と彼らが違うのは、まさにその点だろう。
もっとも創造的な20代、30代の時期に、時間の奴隷として生きてしまう人もいる。(僕もその一人だ。)
学生であれば、学校を否定する前に与えられた時間を利用して全力で学べばいいと思う。学生に与えられた最大の資産は時間だ。学びのポートフォリオをどう組むかは一人一人に委ねられている。講義が合わなければ、資格の勉強をしてもいいし、インターンシップに取り組んでもいいし、徹底的に読書してもいいだろう。(多くの場合は、それぞれの良さを組み合わせてポートフォリオを組むのが望ましいはずだ。)
大事なことはテーマだと思う。テーマを見つけるためか、テーマを深堀りするために集中的に時間を投資することが重要だ。なんとなく、はダメだ。テーマは後で変わってもいい。集中して学べば、そのとき学んだことは後で必ず役に立つ。
社会人であれば、まず自分の時間を見直すことから始めるべきだ。仕事を通じて得られる学びが大きければ、1日20時間働いてもいいが、新入社員の頃であればともかく、仕事を通じて得られる学びは徐々に減っていく。どこかで、テーマを決めて学ぶタイミングが必要だろう。貴重な資産である、時間を安売りするような仕事だけはしてはならない。安売りしてるな…。と感じたら一時的に収入を減らしたとしても、学ぶ時期なのだ。
それが、現時点での僕の「時間」に対する考え方だ。
宇宙創成〈上〉 (新潮文庫)
著者:サイモン シン
販売元:新潮社
発売日:2009-01-28
おすすめ度:
クチコミを見る
大学の勉強に興味がもてなかったドラッカーは、20歳の誕生日に新聞社で働き始めた。当時のオーストリアやドイツの大学は今よりもっと牧歌的で、授業に出なくともよく、教授に申告しサインをもらっておくだけでよかった。自由に使える時間はたっぷりあり、ドラッカーは働くことを選んだ。大学の学問に興味を持てない学生が、インターンシップ生として働き始めるのと似ているかも知れない。
新聞は夕刊紙だった。朝の6時に働き始め、最終版が印刷にまわされる午後の2時15分に終わった。そこで私は、午後の残りの時間と夜を使って、何が何でも勉強することにした。国際関係や国際法、諸々の制度や機関、歴史、金融などについてだった。やがて、私は、一時に一つのことに集中して勉強するという自分なりの方法を身につけた。(中略)彼はやがて、30代を過ぎてから、彼自身がマネジメントと命名した、生涯のテーマに出会い、その研究に没頭するようになる。
この方法でいろいろな知識を仕入れただけではない。新しい体系やアプローチ、あるいは手法を受け入れることができるようになった。(以上、プロフェッショナルの条件 P.F.ドラッカーより引用)
- アインシュタインはスペシャリスト型で、ドラッカーはゼネラリスト型と言えるかもしれない。
- 前者は生涯のテーマを早い段階で見つけ、後者は見つけるのに少々時間がかかった。
- 前者は一つの分野の探求を続け、後者は様々な知識を自らの分野の開拓に活かした。
- 両者とも大学に在籍はしたが、彼らのキャリアに大きな影響を与えたわけではなかった。
- 両者には、自らのテーマと向き合う豊かな時間があり、それを効果的に活用した。
アインシュタインやドラッカーは特別な人物と言えるかもしれない。しかし、彼らは時間を利用し、成果を生み出した。時間に縛られて生きる人と彼らが違うのは、まさにその点だろう。
もっとも創造的な20代、30代の時期に、時間の奴隷として生きてしまう人もいる。(僕もその一人だ。)
学生であれば、学校を否定する前に与えられた時間を利用して全力で学べばいいと思う。学生に与えられた最大の資産は時間だ。学びのポートフォリオをどう組むかは一人一人に委ねられている。講義が合わなければ、資格の勉強をしてもいいし、インターンシップに取り組んでもいいし、徹底的に読書してもいいだろう。(多くの場合は、それぞれの良さを組み合わせてポートフォリオを組むのが望ましいはずだ。)
大事なことはテーマだと思う。テーマを見つけるためか、テーマを深堀りするために集中的に時間を投資することが重要だ。なんとなく、はダメだ。テーマは後で変わってもいい。集中して学べば、そのとき学んだことは後で必ず役に立つ。
社会人であれば、まず自分の時間を見直すことから始めるべきだ。仕事を通じて得られる学びが大きければ、1日20時間働いてもいいが、新入社員の頃であればともかく、仕事を通じて得られる学びは徐々に減っていく。どこかで、テーマを決めて学ぶタイミングが必要だろう。貴重な資産である、時間を安売りするような仕事だけはしてはならない。安売りしてるな…。と感じたら一時的に収入を減らしたとしても、学ぶ時期なのだ。
それが、現時点での僕の「時間」に対する考え方だ。
宇宙創成〈上〉 (新潮文庫)
著者:サイモン シン
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発売日:2009-01-28
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