10月20日(火) ジョブウェブキャリアメールマガジンでも告知した、ソウルビレッジフィロソフィアに参加してきました。
講師は古田秘馬氏。丸の内朝大学や八ヶ岳地域活性プロジェクト、楽園ゴルフなど、様々なプロジェクトを仕掛け、実現するプロフェッショナル・プロデューサー。終了後の懇親会で伺った話では、現在も30~40ぐらいのプ ロジェクトを抱えていらっしゃるそうです。通常、それぐらいのプロジェクトを抱えてしまうと、パンクしてしまったり、中途半端なプロジェクトになりがちで すが、古田氏のこれまでの活動を見ていると、ことごとくプロジェクトをきっちりローンチしていらっしゃるような気がして、その秘密を学ぶための参加でもあ りました。
全8回/58,000円 というコースですが、初回の感想としては値段以上の価値があると感じました。以下に、講座の様子と参加のレポートを書きます。(有料の講座なので、エッセンスだけ抽出してお伝え致します。)
■導入
ソーシャル・デザイナー、プロジェクト・デザイナーとは、
「新しい社会の仕組みを創り上げていく」
存在とのことです。プロジェクトの概念を決め、プランニングし、世の中に認知させる。
この一連の活動がプロジェクト・デザイン。
その後は全8回で学ぶ内容を、プロジェクト・デザインの8Stepに分けて紹介いただきました。
1stステップは「テーマ設定」、8thStepは「意志を受け継ぐ人材の育成」
この、意志を受け継ぐ人材の育成まで、しっかりと考えなければならない。意志を受け継ぐ人材を育成してはじめて、仕組みとなる。という考えは僕自身、常日頃から感じていたことなので非常にしっくりきました。
■自己紹介、ワーク
テーマ設定方法に関して、秘馬氏のやり方を学びました。
これはすごかった。「事 業創造の方法」「事業機会の探索」はMBA的な講座では必ずテーマとしては上がるけれど、明快な方法論みたいなものはなく、割と曖昧模糊としている。無理 矢理つくってみたけど、凄く強引。みたいなことが良くあるけど、秘馬氏の手法は本当に簡単に、しかも自分自身が燃えて取り組めるテーマを見つけることができる。僕も「イノベーション」には興味があったので、これまでさんざん勉強したけど、難しく考えようとし過ぎて、かえって見つけたり考えにくくなったりし ていたなぁ。と感じました。
秘馬氏のワザをものすごく要約していうと、「農業」や「環境」「教育」といった壮大なテーマから考えるのではなく、「すんげー身近な不満や欲望から考えよ」ということ。これ、「事業探索の手法」のひとつにあるじゃん。とか考えると結構ダメで、「事業探索するぞ!」って考えて問題点を見つけようとすると、自分の中で「事業にする」っていう縛りを勝手に入れてしまっていて、逆に発想が生まれにくくなるんでしょうな。
この発想法が上手いのはホリエモンかな。と思う。最近ホリエモンばかり話題にしているのでアレですが、blogを読んでいると、「ほんとーに、え、 そんなこと!?」っていうことをビジネスとか形にしようとしていたことがわかる。(たくさんとどくレターを勝手にオープンしてpdf化してメールで送って くれるサービスとか。)出来る人はきっとやってると思うのですが、僕は出来てなかったので、ワークと発表を通じて、この手法の効果の強さを実感しました。
その後、自分が考えたテーマと合わせて自己紹介。
複数回に渡って開催されるセミナーの魅力のひとつは、他の参加者との交流し、刺激し合うことにあると思うのですが、今回の参加者は面白い人が多かった。グ ロービスなどのビジネススクールに参加するとやっぱり企業に勤めている人や官公庁に勤めている人が多くなります。テーマを設定するというよりは設定された テーマを効果的、効率的に回していくためのスキル。という感じでしょうか。
今回集まった人たちは、起業家や(僕のように)独立を控えた人、そしてデザイナーやコピーライターなどのアーティスト。全員で20名弱でした。企業に勤め ている人は少数派でしたね。テーマを設定し、新たな価値を創造することを求められている人たちが集まってきている。という印象です。これは面白そう。
■プロジェクト・デザイン事例
最後は株式会社ビオピオの鈴木氏をお招きして、プロジェクトデザインの事例を伺いました。
子ども達が遊ぶと自動的に貯水タンクに水がくみ上げられ村に届けられる遊具を開発したベンチャーとか。
アフリカの貧しい人々に、ネットを通じてマイクロファイナンスするKIVAとか、
写メールを利用して、携帯電話で病原菌を検査するための顕微鏡を開発した会社とか。
ビオピオが運営するGreenzに取り上げられた事例の中から面白いモノをいくつか紹介いただきました。
素晴らしいアイディアもあるのですが、「やるかやらないか」が重要なものもありました。思いつくだけだったら、他の人も思いついてるだろうなー。実際にやっちゃうところがスゴイよな。みたいな。そういう意味では勇気をもらった気もします。
ただ、個人的には、紹介いただいたプロジェクトのいくつかは継続性と収益性に関して疑問を感じるモノもあり、玉石混淆の印象を受けたのも事実です。 趣味でやるのであれば、まぁイッパツものでもいいと思うのですが、継続的にやろうと思うとある程度しっかり「回る仕組み」をつくらないとな…。と感じまし た。
まぁ、その「回る仕組み」に関しては2回目以降のテーマです。
思いつきではなく、自身のアイディアを「回る仕組み」に落とすワザ。2回目以降の参加が楽しみです。
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