fukuidayo

人と組織と、fukui's blog

32歳にして会社を辞め、小説家になることを志し、食うために起業したある男のblogです。

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「人と組織」のプロジェクトデザイン

世の中は様々なプロジェクトで溢れています。スポーツの大会で優勝を目指すのもプロジェクトだし、学園祭で素晴らしい発表をするのも、新しいビジネスを立ち上げるのもプロジェクトといえるでしょう。

何らかの達成すべきゴールがあり、ゴールを達成するための計画があり、計画を実現するための組織がある活動は全てプロジェクトと定義できるのではないでしょうか。

来年は、それら世にあふれる「プロジェクト」を効果的に進め、成功に導く技術(=プロジェクトデザイン)に関して自分なりの考えをまとめ、形にする年にしたいと思っています。

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多くの人がそうであるように、僕もいままで大小様々なプロジェクトを手がけてきました。思っていた通りの(あるいはそれ以上の)成功をおさめたプロジェクトもあれば、自分にとっても、参加してくれたメンバーにとっても苦い思い出となったプロジェクトもあります。

僕自身が手がけ、上手く行ったプロジェクトを振り返ってみると、全てに共通していることは、

1)プロジェクトを成功させるために必要なメンバーを揃えた。

ことだと思っています。プロジェクトの成功に必要な機能を洗い出し、その機能を満たす信頼に足るメンバーを集めた。僕の場合は、これがプロジェクト成功に必要な最低限の条件でした。

機能には、わかりやすい機能もあれば、そうでない機能もあります。わかりやすい機能としては、例えば特殊なスキルが挙げられます。デザインに秀でているとか、営業が得意、とか‥。わかりにくい機能としては、皆を盛り上げる。とか、皆のコミュニケーションを円滑にする。とか、立場の異なる人や顧客の意見を吸い上げることが出来る人。というのがいます。

いずれにしても、必要な機能を洗い出し、そういう能力・資質を持った人を集めること。
僕の場合はこれがプロジェクトの成功に一番必要なことでした。

しかし、人を集めるには情熱と技術が必要になります。

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営業担当者、中小企業経営者のための「戦略思考」最初の一冊

今すぐできる「戦略思考」の教科書 ビジネス本を何冊読んでも身につかない人のための賢いコンサルタントや学者が書く本は内容が高度過ぎ、あるいはトップマネジメント向き過ぎて、中小企業の経営者や一介の営業担当である僕(わたし)には、遠い世界のことに感じてしまう。

そんな人にオススメするのが、筏井哲治(ikatetsu)が書かれた、今すぐできる「戦略思考」の教科書です。




■営業担当者、中小企業経営者のための「戦略思考」最初の一冊


僕がこの本を一読して感じた感想は、営業担当者、中小企業経営者にとっての「戦略思考」最初の一冊。というものです。なぜなら、超一流のセールスマンが書いた、「戦略の教科書」だからです。

著者である筏井氏は、叩き上げの営業担当者です。
それも、並の叩き上げではありません。

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彼は東京の大学を卒業したのち、(おそらく都内にも無数の有望な就職先はあったはずですが)地元である富山の零細IT企業でプログラマとして働き始めます。

プログラミングのみならず、営業も事務も全て自分でやらなければいけない毎日ですが、いつしかそれにも慣れ、顧客の信頼を得はじめた頃、一念発起して東京で勝負しようと思い立ちます。

入社したのは東京にある三菱商事系の情報子会社。そして、職種は営業担当。ここで彼は、誰も売れず、誰も買わない、ある監視ソフトウェアの営業担当になります。ほとんど窓際です。おそらく、北陸の零細IT企業出身のプログラマに会社もそんなに期待していなかったことでしょう。

しかし彼は、ここで頭角を表します。本を読み、売り方を研究し、その監視ソフトウェアを売って売って売りまくったのです。それこそ、周り中びっくりするぐらいに。その実績が認められ、彼は世界一のソフトウェアメーカー、マイクロソフトに半ばヘッドハントのような形で入社を決めます。

そしてそこでも彼は売って売って売りまくり、2009年には歴代最高スコアでトップスピーカーの賞を受章します。マイクロソフトは月単位、部署単位でトップ営業が生まれるような企業ではありません。しかも歴代最高スコア。本当のトップといっていいでしょう。

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そんな彼が経験の中であみ出した様々な「思考の技術」がこの本には詰め込まれているのです。それは、小手先のテクニックではなく、大型商談をする営業担当者全てが心がけるべき、王道の技術といっていいでしょう。


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使えるツール:立場も使える時間もばらばらな人が集まってプロジェクトを進める時に

年末になり、仕事も一段落して少しずつ時間が取れるようになってきたので、先週半ばぐらいから、来年の計画を立てはじめています。ばっちり見えているプロジェクトもあれば、これから少しテコ入れしていかなければならないプロジェクトもあります。

この機会にプロジェクト推進に関しての自分の考えをまとめ、ついでにいろいろな人からツッコミを頂きながら更にノウハウに磨きをかけていこうと思います。


■プロジェクト推進のツール

能力のある人だったら、Eメールだけで凄くいいマネジメントをするのだと思いますが、僕はそこまで自信がないので、ある程度ツールに頼るようにしています。

世の中にはいろいろなプロジェクト推進のためのツールがありますが、いろいろ試した結果、僕はGoogleSites に結局のところ落ち着きました(今のところ)。理由としては、

  1. 無料である
  2. ウェブベースのツールである
  3. Gmailは皆持ってる、あるいは簡単に取れるので、権限の管理が簡単。改変の履歴も残る。
  4. GoogleSpreadSheetsやカレンダーなどウェブベースのフリーツールと相性がいい
  5. 利用ユーザーが多く、継続的にブラッシュアップされる
  6. HTMLを用いてちょっとしたカスタマイズも可能

といったところなのですが、もう少し詳しく説明すると次のようになります。

・無料である。ってのは大事なことで、社外の様々な立場、組織に属する人とプロジェクトを進める場合、誰でも気軽に使うことが出来るツールじゃないと使ってもらえない。

・ウェブベースのツールじゃないと、インストールしたりするのがめんどくて使ってもらえない。

・権限の管理が簡単じゃないと使ってもらえない&権限の管理が出来ないと、情報共有ツールとして危険。

・Officeじゃなくて、原則SpreadSheetsやDocsを使ってドキュメントを管理するってのも大事なことで、紛失の恐れがなく、バージョンの違いによる使いにくさもなく、改変の履歴が残るのはステキ。

・継続的にブラッシュアップされるし、利用したことがある人は徐々に増えていくし、Googleだから当分はバージョンアップが中止になることもないだろう。

・ウェブに詳しい人がいれば、高度なカスタマイズも可能。

こんな感じになります。

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fukui的遊戯:キャッシュフロー202をやってみた。

クリスマスだというのに、ディプロマシー仲間のアイスマン氏に誘われて、富山キャッシュフローゲーム会に参加してきました。

今回チャレンジするゲームはキャッシュフロー202。金持ち父さん貧乏父さんの作者が作成したフィナンシャル・リテラシーを学ぶゲームの上級版です。

僕は入門編のキャッシュ・フロー101は保有しているのですが、202ははじめてです。株式取引にプット、コールの両オプションが加わり、空売りも出来るようになってます。不動産取引にもオプションが加わってます。

現実のビジネスで鍛えた僕に取っては、「お金」に関するゲームで勝利することなど、造作もないこと(のハズ)。なんといっても、僕は企業向けの研修やゲームの作者でもあるのです。初心者ではありますが、主催者を差し置いて優勝するつもりで取り組みます。


キャッシュフロー 101 (日本語版)キャッシュフロー 101 (日本語版)
マイクロマガジン(2005-08)
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※入門編。1万円もしましたが、研究もかねて以前購入しました。多分、クリスマスや正月休みに家族で遊ぶとお金の勉強にもなっていい感じです。

キャッシュフロー 202 (日本語版)キャッシュフロー 202 (日本語版)
マイクロマガジン(2005-08)
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※今回取り組んだゲーム。プレイの感想は後ほど詳しく述べたいと思いますが、101に比べるとゲーム性も増し、断然面白かったですね。

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fukui的遊戯:サバイバルゲームってどんなもん?

先週のよく晴れた土曜日の朝。
7人の男と1人の女性が千葉の聖地に集まった。

何の聖地かって?
決まってるだろ、そうさ

サバゲーさ。

ひょんなことから開催が決まったこのサバゲーであったが、幹事役を買ってでた青年実業家Sは本業が忙しいのか、開催の直前までほとんどやる気を見せず、僕に3度にわたって「人数あつまらなそうだし、辞めましょうか。」と言ってきたほどだった。(注・賢明な読者には改めて述べるまでもないことだが、ひょんなこと、のリンク先に書いてあることは事実とは異なる脚色が多分にされている。)

しかし、漢(おとこ)たるもの、例え参加者が自分一人になろうとも、一度決めたことはやり遂げねばならない!!
一人静かに、最悪の自体(=一人涙を流しながら野山を駆け巡る姿)を想定しつつ、待った。

そして、、、8人の勇士が集まったのだ。


■聖地に集った勇士たち

ここで、当日集ったメンバーを紹介しておこう。念のため説明しておくと、8人のうち5人は全くの初心者だ。
しかし、僕も体力と運動神経のなさには自信があるし、経験者の一人は女性なので特にハンデはつけずにゲームを行うことにする。

そう、サバゲーでは体力ももちろん必要とされるが、それ以上に初心者同士の戦いでは、作戦立案力がモノを言うのである。

kambayashi

※大手研修会社で経営企画部門のトップを勤めるK氏。僕とは就活の時の同期で御年33。
 「新しい研修コンテンツの開発に役立ちますよ‥」という悪魔の囁きに(騙され)ふたつ返事で駆けつけてくれました。なんかこういう米兵っていそうですよね。似あってます。

yuko

※今回のバトルの紅一点であるF氏。歴戦の勇士であるものの、持ってきたマイ銃はチャージャー切れ。手袋は目立ち過ぎで野戦において不利、ということで、勇士らしいところを見せることは出来ませんでした。最後、暗闇のなかのゲリラ戦で単騎特攻を見せ勝利をもぎ取った点が見せ場と言えば見せ場であった。

umeki

※奥に見えるのが、我が戦友のumeki。帽子を忘れてきた上に髪が短いので、頭が寒そうです。初戦では、頭を狙撃され、早々に戦意を喪失していました。

all

※集合写真。皆、いい顔してます。

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さて、そろそろ今回我々が赴いた戦地と戦いの歴史について語ることにしたい。

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ユニリーバから投資を引き出した、BOPのビジネスプラン:岡部氏へのインタビューその3

これまでのインタビューはこちら

■BOPビジネスの特徴とは何か


fukui:ここまでの話を伺っていると、腕利きの商社マンやコンサルタントが新興国や途上国で新たなビジネスを仕掛ける流れと、BOPビジネスは本質的にそんなに変わらないように感じますが、岡部さんが感じられた「BOPビジネス」ならではの特徴とはどのようなものでしょうか。

岡部:NGOなども含めたいろいろな組織や団体と進めていく必要があるという点が、BOPビジネスのひとつの特徴と言えるのではないかと思います。今回のプログラムでも、WaterSHEDやWSP、Women's Unionといった企業以外の組織・団体と協力しなければ、プロジェクトは前に進みませんでした。

わかりやすい例として、Women's Unionにディストリビューションをお願いしたことが挙げられます。日本であれば、何かプロダクトをつくってそれを販売しようとしたときには、西友などの大手の小売りチェーンに声をかけます。しかし、今回プログラムが行われたヴェトナムの農村部には大手のディストリビューターが存在しませんでした。

ディストリビューターの候補として、中小の卸売業者や小売店にインタビューは行いましたが、インフォーマルな形式が多く、とてもじゃないけれどちゃんと管理できないと感じました。そこで実際に今回販売をお願いしたのは、Women's Unionという現地に圧倒的な影響力を持っている女性コミュニティです。

BOPビジネスを展開するには現地に入り込んでいるNGOや、現地コミュニティと協働しなければならない。という話を聞きますが、こういうことなのか。と腹落ちしました。

fukui:
「企業」という形でビジネスパートナーが存在しない場合も多いので、現地に存在する様々な組織や団体と協力してプロジェクトを進めなければならない、ということですね。彼らとの協働で気をつけなければならないことはどのような点でしょうか。

岡部:
NGOや現地コミュニティは独自の価値観や行動規範をもって行動しています。ですから、その価値観を理解して話を進める必要があると思います。例えば今回参加したNGOであれば、「公平性」と「1年で成果を出す」という視点。Women's Unionに対しては、彼女たちの生活に具体的なメリットがあるスキームを組むことが重要だったと思います。

しかし、これがなかなか難しい。

fukui:どういった点が難しいのでしょうか。

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ユニリーバから投資を引き出した、BOPのビジネスプラン:岡部氏へのインタビュー その2

前回の記事はこちら

■GIFT-YLPヴェトナム・プログラムの概要

fukui:それでは、実際に今回のプログラムではどのようなミッションに取り組まれたのか、教えて頂けますか。

岡部:今回のプログラムの目的はヴェトナムの農村部に手洗い週間を普及させることによって、公衆衛生の改善をはかるというものでした。ヴェトナムの農村部では食事の前や労働の後に石鹸で手を洗うという習慣が十分普及していません。そのことが、病気に感染するリスクを高めたり、下痢などを引き起こす原因となっています。また、手洗い習慣の普及は鳥インフルエンザの感染への予防にも繋がります。

手洗い習慣の普及に関しては、これまでヴェトナムの保健省が中心になって地道に啓蒙活動を続けていましたが、ビジネスを通じてさらに手洗い習慣の普及を促進させる。というのが今回のミッションでした。

fukui:なるほど、ビジネスを通じてヴェトナム農村部に手洗い習慣を広める方法を、GIFT-YLPのタスクフォースが取り組む、というイメージですね。

岡部:そうですね。官公庁向けのコンサルティングに似ているようにも感じますが、実際には官公庁にプレゼンをするわけではなく、問題を分析し、改善策を立案し、その改善策を実行するためにNGOや現地企業を動かすことと、お金を集めることまでしなくちゃいけない。実行まで行う、という意味ではコンサルティング以上にハードと言えるかもしれませんね。

fukui:それを2週間で実行するというのは、大変難しいように感じますが‥。GIFTの本部はどのような事前準備をしてくれていたのでしょうか。

岡部:GIFTはこのプログラムの実行にあたって、何ヶ月も前から今回のプログラムに関係する多くのプレイヤーとコミュニケーションをとり、インタビューの対象やフィールドワークの準備をプログラム期間に凝縮してセッティングしてくれていました。そのため、私たちはビジネスプランの立案に集中して取り組むことができたのです。

GIFTworkbook

※今回、事前配布されたヴェトナム・プログラムのワークブック。(クリックするとダウンロード
これ以外にもそれまで政府やNGOが調査してきた20弱の資料が事前資料として配布されます。


fukui:それは助かりますね。今回のプログラムにはどのようなプレイヤーが関わっていたのでしょうか?

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ユニリーバから投資を引き出した、BOPのビジネスプラン:岡部氏へのインタビュー その1

僕はGIFT-Japanという団体に属して活動しています。
香港に本部があるNPOの日本支部なのですが、この団体が何をしているかというと、

アジアの途上国が抱える様々な問題を、ビジネスを通じて解決する。

ことをミッションとした団体で、途上国の政府やNGO、民間企業を巻き込んで、2週間の研修プログラムを提供しています。研修というと、

所詮お遊びでしょ?


という感想を持つ方もいらっしゃるかと思いますが、GIFTが提供する、GIFT-YLPというプログラムは全てが本気。学ぶ、ビジネスプランを立てるだけではなく、実際に政府やNGO、金融機関から資金提供を受け、持続可能なビジネスを立ち上げることをゴールにしています。

GIFTは、BOP(Base of Pyramid)という言葉が日本に紹介された年、2004年から活動をはじめ、合計17回のGIFT-YLPを実行してきましたが、17回目にして初の投資・事業化案件が生まれたのです!!(ビジネスプランコンテストではないので、本当に現実的に実現可能で収益が見込めるビジネスでないと、誰も投資なんてしないのです。)

投資を決定したのは、ユニ・リーバ。


実際にヴェトナムが抱える公衆衛生の問題を、ビジネスを通じて解決する第一歩が踏み出されたのです。

国籍もバックグラウンドも様々な22人が集まり、リサーチとプランニングをしてきたわけですが、その投資決定に大きな役割を果たした日本人、岡部さんにお時間を頂き、インタビューしてきました。

インタビューがとても感動し、参考になるものだったので、今日はそのレポートをまとめたいと思います。
(※BOPビジネスに関して概要を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。)


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インタビューの前に少し岡部さんのことを紹介しておきます。

もともとは外資系コンサルティング会社のアクセンチュアに勤務。このころ、シカゴで5年、ロスで1年、コンサルティングに従事。その後、アクセンチュアとソフトバンクの合弁会社として設立された、イー・エントリー株式会社の代表取締役に就任。イー・エントリーは海外の技術を国内に輸入・展開する会社で2000年に設立。

本来であれば、僕なんておいそれと口も聞けないようなビジネスの、そして人生の大先輩なんですが、たまたま世界を変えるデザイン展で行われていた新・貿易ゲームのワークショップに参加したときに同じチームになりまして、それ以来気さくにお付き合いして頂いております。(ゲームって、侮れないよ!)

IMG_0239

香港出発前の岡部さん。トレードマークは最高の笑顔!


岡部さんは、アクセンチュア時代にシニア・マネージャークラスのみが参加できるエグゼクティブ向けの研修をシンガポールで受けておられたりするので、GIFT-YLPのプログラムと、コンサルティング会社のプログラムの違いがどこにあるか聞いてみる、というのもひとつの目標にしています。

さて、以下は僕が思いのままきかせてもらったインタビューの抜粋です。

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三国志的人材流動論:その2

三国志三国時代の蜀という国は、初期段階こそ、関羽・張飛・趙雲・諸葛亮と人材が豊富だったけれど、建国を支えた人材が倒れていくに従って、慢性的な人材不足に陥るようになる。蜀の末期を支えた姜維や王平といった将軍たちはもともとは魏の将軍で、しかもさしたる地位を与えられていなかった。蜀で高い地位を与えられてはじめて輝くようになった人材だ。

建国初期の蜀を支えた人材は荊州という、当時の政治の中心地から南に下った地方で得られた。
ここには、多くの知識人が中央の戦乱から逃れてやってきていた。いわゆる清流派と言われる人材達だ。

中央で、曹操が「唯才」というスローガンを掲げて、能力のあるものを抜擢し、それまで大切にされてきた儒学というものを(相対的に)軽んじるようになったため、儒学の思想を大切にし、かつ能力のある人々は、中央を離れ、荊州に集ってきた。

いってみれば、曹操の思想に合わない中央の人が集う場所が荊州になっていたのだ。
劉備はこういった外部環境を利用し、漢朝復興というビジョンと天下三分の計という戦略を掲げ、人材を集め、中央から見れば未開の土地である蜀の地を落とし、建国する。

三国時代と言われるが、その実、呉と蜀を合わせた国力よりも、魏の国力は優っていたという。
広大な中国大陸ではあるが、その実、人が住み、経済を産み出すことが出来るエリアは限られている。
その大半を抑えていたのが魏だ。漢朝末期の人口記録からみれば、魏:呉:蜀の国力比は6:2:1といったところだ。魏から見れば、蜀の国力は時の王朝に背く、一反乱軍に過ぎないものだった。

魏は中央を抑え、能力主義の人材登用制度を整え、人材が集まる構造を創り上げた。
国力では圧倒的な差があったが、呉は揚子江(長江)、蜀は山々の天険に守られ、国力比以上によく国を守った。

しかし、蜀が掲げたビジョンは漢朝復興。漢朝の権威を重んじるものは、時代の流れとともに少なくなっていく。自然、「漢朝復興」の名のもとに集う人士も少なくなっていく。

本来、国力に劣る蜀に残された道は、蜀を建国した勢いを持っての電撃的な進軍だったろう。
漢中を落とし、荊州に残る関羽とともに乾坤一擲、魏を撃つ。その千載一遇のチャンスに劉備(そして、諸葛亮・法正以下幕僚達)は賭けたわけだが、呉の計略により、関羽が拠る荊州は奪われてしまう。義兄弟を殺された怒りに任せ、劉備は戦の矛先を呉に向けるわけだが、、、。

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三国志的人材流動論:その1

東京出張のついでに、久しぶりに後輩と飲んだ。ブログをチェックしてくれていたようで、最近僕が取り組んでいる事業について聞かれたので、簡単に商品の特徴や市場の可能性について話した。

後輩:いや~。なんか、話を聞く前は、fukuiさんが苔とか油を扱っていると聞いて、なんというかfukuiさん流の冗談だとばかり思ってましたけど、思ったより、いや思った以上にスゴい可能性あるじゃないですか!

fukui:(それにしてもこいつは後輩のくせに相変わらず上から目線だな…)まぁ、ITとかと違って余り皆やらない分野だからね。ニッチ市場で差別化された技術があると強いよね。まぁ、ビジネスのセオリーっちゃあセオリーなんだけど。

後輩:確かにそうなんですけど、話を聞く前は、fukuiさんがついに怪しげな商品に手を出してダークサイドに落ちたものだとばかり思ってましたよ!!

fukui:(…先輩に対してもうちょっと言い方はないのかね。コイツは…)

後輩:まぁ、fukuiさんが楽しそうでなによりですよ。ところで、その事業を行っていく上での問題点とか不安点とかってあるんですかね。

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自己紹介
プロジェクトデザイナー。富山県在住。人と組織の問題に興味があります。小説の原稿の断片、日々感じる社会や経済に関する疑問、書評を徒然なるままに。

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