fukuidayo

人と組織と、fukui's blog

32歳にして会社を辞め、小説家になることを志し、食うために起業したある男のblogです。

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【2年目突入!】新米経営者が本音で語る、富山で独立、起業セミナー

生まれ育った地元、富山で起業家を増やしたい!
まずはできることから始めよう!

そういう思いから、 2011年の4月から、
「新米経営者が本音で語る、富山で独立、起業セミナー」を月に1回、LiTa Clubで開催してきました。

起業1年目の私の経験と実績をもとに、

・社会が今どのような状態にあるか、
・売上はどのように増やせばいいのか、
・地方での起業と、大都市での起業の違い。
・富山で起業することのメリット。
・会計、経理の疑問点と注意点


などについてお話させて頂き、回を重ねること12回。ちょうど1年がたちました。

その間ご参加頂いた、

「起業家」「起業家予備軍」は60名を超え、
セミナーでの話が後押しにもなり起業された方も6人になりました。

(参加された経営者の方はもっと多数にのぼります。)

ここ1年で起業された方々は、いろいろな困難もあるとはいえ、
サラリーマン時代に比べ、何十倍も充実した表情をしておられ、単月黒字を実現されている方々も増え始めました。

地方を元気にするためには、究極的には事業をおこし、県外、国外から新たな仕事を得る人を増やすしかない!そんな思いだけで突っ走ってきたこのセミナー、1年も続ければ、何らかの形は出るものだ。と大変嬉しく思っています。まさに、継続は力なり。


さて、そんな 「新米経営者が本音で語る、富山で独立、起業セミナー」 ですが、
2012年4月から2年目(13回目)に突入します。

そこで、2年目からはもっと内容を充実させておくるべく、
ゲスト起業家をお招きして、対談形式で独立、起業について学ぶセミナーに強化します!!

ゲスト起業家はすべて起業1年程度の方ばかり。
昨年起業家セミナーに参加された方々です。
4~6月のゲスト講師は下記の方々。

2012年4月6日(金) 19:00~21:00 第13回
ゲスト講師 株式会社フロー 代表取締役 池田将人氏

ikeda

(事業内容) 
 ウェブを活用した成功報酬型のマーケティング支援・コンサルティング
 自社の事業として、富山産の苔を販売するHappy Mossも手がける。

 セミナー詳細・申込はこちらから
  http://argo-navi.net/mielca_learnput/PublicSeminar.aspx?gId=1&sId=1&eId=694  


2012年5月11日(金) 第14回
ゲスト講師 株式会社ビクトル 代表取締役 石田勝志氏

ishida

(事業内容) 
 ・中小企業向け省エネルギーサポート事業
 (エネルギー齢断・コンサルティング・リニューアル工事)
 ・省エネイベント事業
 (企業の顧客サービスとしての省エネイベント支援)

 セミナー詳細・申込はこちらから
   http://argo-navi.net/mielca_learnput/PublicSeminar.aspx?gId=1&sId=1&eId=732  


2012年6月11日(金) 第15回
ゲスト講師 株式会社Social Window 代表取締役 阿部裕基氏

abe

(事業内容) 
 Webページ制作、パソコン家庭教師、各種IT機器販売、デジタルコンテンツ制作、
 データベース構築、システム開発、ウェブ企画提案

 セミナー詳細・申込はこちらから
   http://argo-navi.net/mielca_learnput/PublicSeminar.aspx?gId=1&sId=1&eId=733 


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セミナーでは、私(福井)との対談を通じ、

 「起業のきっかけ」
 「起業して○ヶ月、ぶっちゃけどうだった?」
 「お客さんはどうやって増やしていったの?」
 「資金繰りは大丈夫?」
 「今後の事業拡大の方向性」
 「現在の悩み~人/モノ/カネ~」
 「起業してよかったこと、わるかったこと」
 「これから事業をはじめたい!という方へのメッセージ」

といったことに関してお伺いしていきたいと思います。
興味のある方、ぜひぜひご参加ください。

少しの勇気を持てば誰でも起業することが出来、努力すれば報われる。
家族を豊かにするばかりでなく、地域と日本も元気にする。
そんな起業家が富山から増えることを願っています。



追伸:

 私の事業(株式会社プロジェクトデザイン)はついに3年目に突入です。
 起業してから19ヶ月たち、なんとかサラリーマン時代の収入は得られるまでになりました。
 ここまで長かったですが、ストレスなく、リスクもさほど負わず(それでも失敗はしましたが…)取り組んだ
 割には、報われたほうだと思います。

 今後のテーマは早急に売上3,000万/粗利2,500万を突破すること。
 一人、二人で取り組むスモールビジネスから、雇用を生み出し地域に貢献する企業になる、というところが
 目標です。
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おかげさまで、何だか忙しくなってます。

おかげさまで10月に入ってから何だか忙しくなってます。

やっぱり新しい商品である、資産形成・運用シミュレーションツール「Fortune」の開発が完了してから軌道に乗り始めたのかもしれません。 商品の軸、継続的な収入の軸が出来る、というのは本当にありがたいことです。

とはいえ、不思議なもので、ひとつ軌道に乗り始めると、他からもたくさんの依頼や相談を受けるようになります。
本当は受けている相談や依頼の数は変わらないのかもしれないけれど、商品の軸が出来ることで、

「どちらに時間を使うのがよいか」
「その仕事はいくらの仕事か」


という点に関して、明確な判断の基準が生まれるのも大きいかもしれません。 
魅力的な商品やサービスに出会い、「関わりたいな…」と思った時も、いったん立ち止まって考えるようになりました。とはいえ、まだまだ頑張れば出来ることは多々あるので、開発要件と金額と納期が定まっているものに関しては極力受けて、やりきりたいと思ってます。

でも、とにかくいろいろな相談を持ちかけて頂けるのは本当にありがたいことです。
会社を立ち上げてから、軌道に乗り始めたかな…。という実感を持つようになるまで、13ヶ月かかりました。

最初の半年は無我夢中で動いて、(それでお金がどんどんなくなって)
次の半年は、「このままじゃダメだ」と売上なり利益なりに集中するようになって、
次の半年でようやくトントンぐらいになるのかもしれません。

特に僕のように明確な戦略も方針もなく、なんとなく起業した人にとっては。

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軌道にのりはじめた第一の理由は商品の軸が出来たからですが、第二の理由としては、地元の青年会議所に入ったことが挙げられるかもしれません。同年代で素晴らしい経営者の方々もいらっしゃいますし、同時に僕のように未熟な経営者の方もいらっしゃいます。ただ、同じ立場の方々から学ぶことは大変多くあります。

基本、社会貢献や地域貢献の活動を通じて学ぶわけですが、時間がとられます。
365日24時間仕事、というわけにはいきません。

でも、僕にとっては逆にそれが良かったように思います。僕は社会貢献や地域貢献にもとても興味があったので、青年会議所の活動をおろそかにするわけにはいきません。多くの人から刺激を受けながら、「どうしたら短時間で仕事が回るような状況をつくるか」という点に非常に頭を使ったように思います。こういう機会が無ければ、なんとなく時間の続く限り仕事をして、消耗してしまったような気がします。

僕にはまだあまり経験がありませんが、家庭を持ったり、あるいは借金を負ったり、社員を雇ったりして、「時間がない」「どうしても稼がなければいけない」という状況になったら、もっと知恵も出てくるのかもしれません。覚悟が出来た人は強いように思います。

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 軌道に乗り始めた第三の理由は、やっぱりここ1年ぐらいの活動が目に見えない形で実を結び始めている部分もあるんじゃないかと思います。思いもかけない方向から仕事を頂くことも多くなって来ましたから、周囲にできることややりたいことを伝えておく、周囲の人々に貢献するように動く。ということはとても大事なことのように思います。成功している人はやはり、周囲の人に多くのものを与えていますし、周囲の人にさらなる仕事の機会をつくっているような気がします。

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 今後の課題としては、もう少し投資の感覚を磨くことですね。

 これは金融商品への投資というわけではなくて、経営者が使う会社のお金はすべて投資なわけですから、人であれ、研修であれ、外注であれ、設備投資であれ、投資した以上のリターンをどのように得るか、という点を徹底的に考えて使うようにしたいと思っています。

 資金の規模が小さい場合は、なかなか投資が出来ない。
 特に創業期は通帳の残高にとても気を使います。
 けれど、お金を遣うことを恐れるあまり、使えるタイミング、使うべきタイミングになっても使わない人も大勢いるように思います。そういう人たちのビジネスは小さいケースが多く、その上忙しそうにしているような気がします。(そう、それは今の僕です。)

 小ゾウの頃に縄をつけて杭に縛られると、杭を引き抜けるぐらいに成長した後も、杭を抜こうという気持ちがわかず、杭の周りをグルグル回るそうです。本当にそうかどうかわかりませんが、経営に関しても、環境が変わったにも関わらず、思考や行動を変化させないケースというのはあるように思います。

 そういうわけで直近のテーマは、「よく考えて投資する。」ということになりそうです。

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リーダーシップをめぐる旅 その1

まだ不完全なものではあるけれど、リーダーシップというものについて、
自分なりに考えていることが、まとまりつつあるので、何回かに分けて書いてみたい。

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リーダーシップという曖昧な言葉に強烈に惹かれはじめたのは、2008年の秋頃からだったと思う。
そう、その年は、リーマンショックがあった年だ。

僕は当時、東京で企業の採用や人材育成に関する仕事をしていた。
リーマン・ショック後の人事部の課題はもう、判で押したように一様で、どこにいっても、ひとつのことしか言われなかった。

「閉塞した状況を打破できる、リーダーシップのある人材が欲しい。クリエイティビティに溢れる人材が欲しい。」

というものだった。

気持ちはわかる。

ビジネスの先行きが暗くなる中で、閉塞した状況を打破できるだけのリーダーシップがあり、クリエイティビティにあふれた救世主のような人材がいれば、どんなにいいことだろう。

しかし、現実にはそうやって「リーダーシップとクリエイティビティ」にあふれた人材を採用したり、育てたりする施策をとることが出来る会社は皆無だった。口ではそういう救世主のような人材を求めつつ、多くの企業が実際に行うことが出来たのはコスト削減だった。

リーマン・ショック前の10年間で、多くの企業が既に絞れるだけ絞っていたにも関わらず、だ。
1998年から2007年の間、国内企業はトータルで


経常利益を25兆円増やした。(28兆円→53兆円)
一方、人件費は22兆円削減している。(147兆円→125兆円)



この間、労働人口は減っていない。
日本企業は10年間かけて、人に対しての投資を削減し続け、
その上に利益といいう名の砂上の楼閣を立ててきた。

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景気の悪化。
そこを生き延びるために将来の成長余力を失うまで、コスト削減をしなければならない状況。
この閉塞した状況を打破する方法はないか。

ヒントはやはり、閉塞した状況を打破することが出来る、

リーダーシップとクリエイティビティを持った人材

をひとりでも多く見出し、育てることにあるのではないか。

いつしかそう強く思うようになった。
しかし、リーダーシップとは何だろう?
リーダーシップを持った人材はどのように育つのか、育てることが出来るのか。

答えは見えなかった。
当然、顧客である人事部にも自分の考えを伝えることが出来なかった。

当時、書籍に書いてある答えでは満足できなかった。
どれも、複雑すぎる。綺麗すぎる。論理的すぎる。
そんな風に感じた。

リーダーシップは10や20の要素に分解できるようなものだろうか。そうではない気がした。
では、リーダーとしての経験のない学者が分析して書くことが出来るようなしろものだろうか。そうではない気がした。
リーダー達が様々な血を吐くような体験の中で、苦しみながら見出したものではないだろうか。

今必要なのは、理屈で導きだされた答えではない。
分析で導きだされた無難な答えでもない。

唯一自信のある答えが出せるとしたら、自らが体験を持って学んだものだけではないだろうか。
多くのリーダーと出会い、語り、共通の体験をする。
そうしてはじめてリーダーシップというものに関しての理解が深まるような気がする。

そう考えた時から、僕のリーダーシップをめぐる旅は始まったように思う。






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心の弱さを感じる日、単純な自分。

昨日、実に3ヶ月半ぶりにブログを書いたところ、多くの方から激励のメッセージを頂きました。
本当にありがとうございます。

考えていたように仕事が上手くいかないと、一人でいるときは必要以上に考え込んだり、落ち込んだりすることもあり、我ながら「なんて心が弱いんだ!」と思ったりするわけですが、そういうときにこのようなメッセージを頂くと本当に励みになります。

感謝いたします。

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心の弱さに関していうと、以前よりもはるかに自分の心の弱さを感じることが多くなりました。
「起業したのにこういうことではダメだろう。」と思いつつ、 以前は気づかなかった相手の気持ちを理解できることが増えてきたようにも思います。

多くの人が、自分の弱い心と毎日闘いながら日々を生きているようにも思います。
人生が順調なときは人は誰でも強気になることができるし、人に優しくしたり、いい言葉をかけることもできる。

でも本当に大事なことは、人生があまり上手くいっていないときに、自分でそれを乗り越えることができるか、人に対して変わらず接することができるか、なのだろうと思います。

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経営という視点でいうと、どんな経営者も売上や手元にあるキャッシュと、自分の感情の関連を否定することはできないのではないかと思います。

会社の業績が落ち込んでくると、急に周囲にあたりはじめたり、取引先に無茶な要求をしたり、経営判断が極端に鈍る人がいます。人にあたることはしたくありませんが、経営判断が鈍るというのは自分でも感じる時があります。

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この気持は万国共通のものかもしれず、本日も海外の方と電話でやり取りをしていたときに、要領を得ない返答があったり、急に感情的な反応をされたり、ということがありました。そういえば、国内外限らず、2~3週間に一度ほどは、こういう感情的なやり取りが国内外、相手を問わず、発生しているような気がします。

やり取りの中で僕にも非がないとは言えず、やるべき仕事がいろいろある中、正味3時間ほど悩みました。
自分でも「この悩んでいる時間は無駄だ!」と思い、いったん忘れて目先の仕事をしようと取り組むのですが、なかなか仕事に本腰が入りません。

少し自分でも情けないな、とは思ったのですが海外の話なので、「師匠に相談してみよう!」と思いたち、師匠に相談の電話をしました。師匠のアドバイスは的確で、

「会って話が出来ているうちは大丈夫。問題ない。」
「すぐに会いに行って、目を見て話しなさい。」
「相手に都合の悪いことがあってもそれは協同でビジネスをやっている仲間なわけだから、都合の悪いところをシェアして、一緒にリスクを追いつつ、一緒に解決する姿勢を取りなさい。」

ということでした。

言われて見れば、本当に基本的なことばかりなんですが、ついつい(遠いので)電話なりメールなりで済まそうとしてしまっていた自分がいたように思います。

電話の後、自分でもびっくりするぐらい心が軽くなりました。我ながら単純です。
よく考えたら、たいした問題ではなく、関係を強化するチャンスだったわけです。

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最終的に、心の弱さは自分自身で乗り越えていかなければいけないわけですが、
周囲の人の励ましやアドバイスは、心の弱さを乗り越える強い力になります。

そういうことを最近は本当によく感じます。





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会社を創業して1年がたちました。

7月29日、会社を創業して1年がたちました。
創業前に多くの方に言われたことですが、

「会社は意外と潰れない。」 

そのとおりだな、と思いました。
ヒーヒーいいながらも、なんとか運営出来ている自分がいます。

会社をつくってみてよかったことはいろいろあります。
思いつくままにつらつら挙げてみると、

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1)自分のことがよくわかる。
 → 会社の業績が良くても悪くても全て自分のせい。言い訳できないからこそ、自分を客観的に評価できる。

2) 経営者の言葉で話せる。
 → 同じ経営者の立場に立たないと話してもらえないこと、相談してもらえないことがあります。

3)マーケティングに強くなる。
 → インプットとアウトプットをものすごいスピードで繰り返すわけですから、当然ですね。

4)人の縁や信頼、目に見えない「関係の力」を強く感じる。
 → 本当はもっと早くから気づくべきでした。多くの人に支えられて生きていますね。

5)お金とセットで考えるようになる。
 → 投資に対してのリターンの感覚はシビアになります。骨身に沁みます。
   とはいえ、投資しなければはじまらないわけですから、深いです。

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こんな感じですかね。
 
頭で考えていることと、やってみること、やって成果を出すことの間には凄く大きな断絶があって、起業することで、少なくとも

頭で考えていること を やってみること

に変えるジャンプは出来るわけです。そして、意外と自分がやれないことに気づく、と。
これは成長なんだろう、と思います。

あと、紙に書く効果というのもものすごく実感してまして、今年に入ってから、売上や利益、経費の目標と実績をすべて書きだして毎月紙に貼ってます。毎日10回近く目を通していると思いますが、これはメチャクチャ効果があります。自分の脳を会社の数字にフォーカスさせるわけですね。

自分がいかにできないか、でいうと、
プロジェクトデザインという社名の通り、価値があると感じたプロジェクトをどんどん立ち上げようと、この1年で大きなものだけでも4つぐらいプロジェクトに取り組みました。

そのうち2つは、計画していた半分ぐらいの成果。
もう2つはしぶとく続けていますが、まだまだ赤字の状態です。

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研修コンテンツ開発という第一の仕事。コンテンツはTHE商社
時間はかかりましたが、全国各地の企業・大学へと導入が進んでいます。
THE商社からはじまる企業変革コンサルティングも行っています。(創業時)

LearnPut
平木柳太郎さんにご縁を頂き、富山のビジネスプラットフォーム
LearnPutの取締役に就任させて頂きました。(10年12月)
このスペースから、毎月続々と企業家が生まれております。

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温暖化対策、省エネの切り札として、富山県産の苔を用いた
屋上・壁面・室内緑化事業HappyMossをはじめました。 (10年12月)

iphone 111
貿易事業を手がけるため、師匠に従って中国、オセアニア、南アジアへと。
国が変わればビジネスのやり方もかわる。衝撃を感じました。(11年2月~)

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本当に日本人に必要な経済・金融・資産形成教育を行うために、
投資アドバイザー会社、経済誌と協同開発しているFortune
THE商社の次の主力商品に育てる予定です。(11年7月) 


自分では、「人材育成の講師」とか「コンサルタント」という立場から一歩引いて、「事業家」になりたい、実践者になりたい、という思いを常日頃から思っていたわけですが、「講師」や「コンサルタント」という仕事は僕が10年間のキャリアで培ったことであり、得意なことでした。実際、この「得意なこと」のおかげで、現在は収入を得ることが出来ている状態です。

一方で「事業家」としてはまだ半人前、ヨチヨチ歩きもままならない状態です。
この力を伸ばしていかなければいけないのですが、それはこれからの経験次第ですね。

ひとつ良かったことは、「実践者でないコンサルタントに価値はあるのかなぁ~」と常に疑問を感じていたのですが、自らが実践者になってみることで「コンサルタント」という職業の価値はよくわかりました。僕も依頼していますが、個人的にはコーチよりもコンサルタントのほうが好みです。

これは僕が未熟だから、ということもあると思うのですが、自らの中に答えがあるというよりは、ブレない指針を提示してもらいたいのです。いつか、そこから脱却する日は間違いなく来ますが。

いずれにせよ、今考えていることは、

挑戦を続けること、と労働時間を長くして、会社の収益を上げることですね。
「自分の労働時間を短くせよ」とは先輩経営者によく言われることですが、それは次のステップかな、と。
今はずいぶん楽しているような気がします。

それでは、また。

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※お知らせ

毎月1回、自分自身の経験を通じて学んだ、今しか伝えることが出来ない内容をセミナーの場で伝えています。
参加者は毎回8~10人程度。興味のある方は、blogで書けないこと、取り組んでよかったこと、現段階の僕が思う気をつけるべきことなどお話させて頂きますので、是非ご参加ください。(参加費はLearnPutの会員は無料、一般は1,000円です。)

kigyo


毎月の開催日はこちらから
http://argo-navi.net/mielca_learnput/PublicSeminarCalendar.aspx?jigyoCd=&jigyoCd2=&jigyoCd3=&category=
 
今月は8月6日 13時から開催です。
http://argo-navi.net/mielca_learnput/PublicSeminar.aspx?gId=1&sId=1&eId=474





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真似をする。

僕が新卒で入社した会社の直属の上司は素晴らしい方だったんだけど、当時の僕には理解できないことがひとつあった。それは、上司の上司(つまり当時の部門のトップだ)の仕事のやり方はもちろん、話し方からしぐさ、言葉遣いまで徹底的に真似していたことだ。

聞くところによると、僕の上司のそのまた上司もまた同じように、自分の上司の真似を徹底的に行なったそうだ。

それはつまり、関西人でもない人が関西弁になることを意味し、僕にとってそれはオリジナリティがないように感じられたし、プライドもないように感じられた。

「本当に尊敬する上司に出会ったら、自然と真似をしたくなるものだよ。」

当時の僕の上司は僕にそう説明してくれたし、僕に自分の真似をするよう強要するようなところは微塵もなかったけれど、僕にはその言葉の意味がさっぱりわからなかった。

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今でも僕は自分自身のオリジナリティというものを非常に大切にしているし、人の真似をしたいと思うことなんてほとんど無いけれど、自然と真似をしたくなる。という当時の上司の言葉は少しわかるような気がする。

自然と真似をしたくなるような上司に出会うことができたら、それはとても素敵なことなのだ。
人によってそれは、現実の上司ではなく、小説の中の龍馬や、漫画の中の海賊王だったりするかもしれない。それはそれで構わない。ロールモデルは心の中にあればいい。

気づくのには時間がかかるし、気づかずに一生を終える人もきっと多いだろうけれど。
僕はそう思う。
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近況報告

何から書けば良いか迷うのだけれど、2月に上海に旅立ってから、僕の周囲の環境は激変したように思います。前から取り組みたいと思っていた貿易に関する事業を本格稼働させることにしたのです。

2月に上海に行き、その2週間後に、オーストラリアを経てバヌアツへ。
残念ながらサイクロンの影響でバヌアツにはいけなかったけれど、オーストラリアでは素敵な出会いがいくつかあった。

日本に戻ってきて、いくつか取引をまとめたと思ったら、あの震災が起きてしまい、いろいろなことをリセット。いまようやく落ち着いてきて、6月にはパキスタン、7月にはパプアニューギニアに飛ぶ予定。

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なんていうのかな、こんな時期だからこそ、日本の商品を世界に販売していかなきゃいけないような気がしています。同時に、貿易や海外での事業について教えてくれる地元の先輩や仲間たちに出会うことが出来て本当に感謝。

いつかまたお世話になっている師匠や先輩について書きたいと思うけれど、それはまた次の機会にでも。

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今まで生きてきた中で一番嬉しかった思い出

誰にでも忘れられない思い出はある。
ましてや、それが高校時代のスポーツの思い出であればなおさらだ。
僕の場合、人生に一番の影響を与えたのは、あの夏のインターハイ予選だった。


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つい先日、富山青年会議所(富山JC)の合宿に参加するハメになった。
合宿の中心は、「プレゼンテーションスキルの磨き方」で、これは思った以上に良い内容だったのだけれど、その研修の中の小さな模擬演習に、

「自分が今まで生きてきた中で一番嬉しかった思い出を1分で話しなさい。」

というものがあった。
マインドマップを活用したりして、うまく1分で話がまとまるように内容をまとめるのだけど、
僕は何を勘違いしたか、「初めてのエッチ」というタイトルでマインドマップ、及びプレゼン内容をまとめてしまった。

すっかり話す気まんまんで準備をしていたのだけれど、
最初にプレゼンターとなった方が話されたのが、

高校時代の陸上部で参加した駅伝の大会で、
(自分は怪我で参加出来なかったけれど)後輩が頑張ってくれて優勝した。

という話だった。

これがまた、非常に良い話で、僕も思わずもらい泣きした。
そして同時に、僕の中に自分の人生を変えたといってもいい、あの夏の出来事が
急に鮮やかに思い出されたのだ。


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僕は体も細いし、そんなに運動神経も良くないのだけれど、
祖父が偉大な柔道選手だったこともあって、祖父ちゃん子だった僕は小学校1年から柔道をしていた。
最終的には大学3年まで続けたので、15年間は柔道に取り組んだことになる。

高校でももちろん柔道部に入った。
高校はいわゆる県内有数の進学校で、一部のスポーツは非常に強いけれども、
柔道はなんというか、もう練習もそんなに真面目にしないし、ある意味廃部寸前の状態だった。

進学校の柔道部で、しかもそんなに強くないとこれはこれでみじめなのもので、
まぁなんというか、強豪校からはゴミのような目で見られたりする。

僕と同時期に柔道部に入ったのは何人かいたけれど、僕ともう一人、後に主将になるMという男が
中学での実績もあり、1年次からレギュラーだった。

例え弱小校でも中学での実績があり、真面目に練習を続ければ
(僕たちは3~4人、いつも同じ顔ぶれで練習をしていた。)
それなりに、勝てたりもするもので、団体戦ではいつもベスト16には残る強さ。

本当はベスト16から上にもいけたのだろうけれど、
ベスト16の段階で、いつも3-2で負ける。ポイントをとるのは僕ともう一人、未来の主将のMだ。

これは1年の時からそうで、かつては実績もあった先輩たちが、練習もそんなにしないようになり、
早々に負けて帰り、あと一歩のところでベスト8に進めないのを非常に悔しく思っていた。

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しかし習慣というものは怖いもので、
いつしかそのような状況にも慣れ、3年になり、僕は副主将、Mは主将になった。
ベスト16どまり。スコアは3-2。

どちらかというと、僕はお調子者で盛り上げ役。
「いつもと違った形で練習しようぜ~」といっては、面白い遊びを考えつくタイプだった。

Mはまぁそんな僕に合わせてくれていたけれど、
最後には黙って自分の責任を果たす男で、練習もきちんとやって帰る男だった。

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それなりに充実した柔道人生をあゆみ、最後の大会になる。
ベスト16の時にあたったのは、昨年インターハイに出場している強豪校だ。

まぁ、正直僕は負けたと思った。
僕の相手は、僕の2倍以上体重があり、130kg越えの巨漢だった。
知らぬ間に、自分のゴールを、「いい戦いをする。」に変えた。

先鋒で出た1年生は早々に負け、次鋒の僕が出る。
いい戦いをしたいところだったが、開始57秒。あっさりと潰され負ける。
不思議と悔しさはなかった。

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中堅も負け、副将戦になる。副将として出るのは、主将のMだ。
(今日は5-0で負けるな。まぁ、それもしょうがない。)
本当にそう思った。

Mも70kg程度で、体格は僕とそんなに変わらない。
相手は110kgあり、動きも俊敏な県の指定強化選手。


勝ち目はない。
あとはどれだけ、いい勝負をしてくれるか。
それだけ。

試合がはじまる。

1分‥1分30秒。
いつ投げられてもおかしくない、強烈な技を、Mは何故か耐える。受け流す。
相手のチームから、ヤジが飛ぶ。
「そんなやつ1分以内に片付けろ。」と。
当然の意見だ。

何故か、相手の攻めが単調になり、焦りから技が大振りになりはじめる。
2分過ぎる。

相手が内股をかけたところ、Mは巧みにそれを返し、逆に投げる。
きれいな1本だ。

誰が見ても、その瞬間に勝負が終わったことがわかる、それほどの技をMはかけた。
僕は自然と涙が出た。

その後、試合は4-1で負けた。

しかし、僕は誇らしかった。
同時に、自分が恥ずかしかった。

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僕と彼との間にあった違いは何なのだろう。
困難な状況に直面したときに、いつもあの試合のことを思い出す。

諦めない気持ち‥。それは大事かもしれない。
でも本当に大切なのはそれではない。

僕が、少し気を抜くときに、彼はいつもの自分のやるべき仕事をやっていたのではないだろうか。
見えないところで、黙々と努力していたのは彼ではなかったか。


努力したからといって奇跡がおこるとは限らない。
しかし、ごくまれに、努力した人にだけ奇跡がおこることがある。


あの夏の日、確かに僕の中で何かが変わった。




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シェアハウスの住人たち~ソーシャル・アパートメント菊名にて~

先日ブログにも書いた、ソーシャル・アパートメント菊名
2月19日についにオープンしたので、そのオープニングパーティに参加してきました。
思っていた以上に面白い方々と会うことが出来て、これからの生活が楽しみです。

fukuiが以前勤めていたジョブウェブという会社の社長(佐藤孝治さん)は、

「社会人と学生が触れ合う場が圧倒的に少ない。だから就職するにしても、起業するにしても、非常に狭い視野でしか社会を知ることが出来ず、満足のいく就職活動を送ることが出来ない。社会人と学生が毎日接して意見交換する、毎日がOB訪問みたいなアパートを作りたい。」

と10年以上前から言ってましたが(そしてご自身が保有する物件で一部それを実現しておられましたが)その理想型がここにあるような気がしました。

さて、ユニークな入居者の方々を紹介していきたいと思います。

sharehouse_1


一番奥に見えるのはグローバル・エージェンツの代表であり、ソーシャル・アパートメント事業の仕掛け人である山崎社長。元々はゴールドマン・サックスを経てこのソーシャル・アパートメントを立ち上げた変わり種社長です。

その隣に立っているのが、地震を研究しているという地震専門家。
よく言われているように、動物が人間に感じとれない振動を感じて、逃げ出すということはありえない。但し、地盤と地盤がぶつかり合う時に生まれる電磁波を感知して数時間前に逃げ出す。ということであれば、ありえる…。など、専門的な話を伺いました。

ほんの数時間の差でも地震が予知できれば、建物から出て避難する。などの予防措置が取れ、被害者は随分減ると思うのですが…。研究の進展が望まれる分野です。

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ちょっと写真がブレてしまいましたが、手前がルイス。海外ではシェアハウスは家賃を抑える効果もあるし、一人暮らしよりもむしろメジャーな暮らし方のように思います。ソーシャル・アパートメント菊名にも何人か外国国籍の方が住まれてますので、多様性に触れたい方は是非。

そしてルイスの隣が、スポーツエージェントのA氏。もともとはプロテストにも合格していた凄腕のフットボーラーでしたが、次のキャリアとしてスポーツエージェントの道を選ばれたとのこと。じっくりとお話出来ませんでしたが、もっと話を聞いてみたいところ。

ShareHouse_3

 さて、最後に紹介するイケメンは翻訳家の清水さん。主に海外ゲームのテキストを日本語に訳す仕事をしておられるそうです。一人で出来る仕事なので、日中静かなラウンジで仕事することが多くなりそう…。とのこと。fukuiも営業に出ないときは、一人でこもって作業することが多いので、仲良くなれそうです。清水さんや僕のように、普段はフリーランスのような形で動き、大きな仕事はプロジェクトベースで仲間と取組む。という仕事のスタイルをしている人も結構入居されているそう。将来的には入居しているメンバーと何か面白い仕事に取り組めたらいいんですけどね。

 さて、なんだか男性の紹介ばかりになってしまいましたが、美女も多かったですよ!ただ、僕がカメラを向けると、皆変な顔して逃げるので…。また次の機会に紹介したいと思います。

 fukuiもすぐにソーシャル・アパートメント菊名に滞在できたらいいんですが、20日から1週間ほど、オーストラリア&バヌアツに仕事ででかけますので、実際に住むのは3月頃からになりそうです。

 それにしても、3月からの生活が楽しみだ!





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プロジェクト推進者のための議事録の書き方

プロジェクトを設計(デザイン)し、前に進める。という仕事に取り組み始めてから、ありがたい事に多くの仕事の相談や依頼を受けるようになった。やってみて感じるのは、企画するだけでなくて、ものごとを確実に前に進めてくれる人をどこの企業も求めているんだなー、ということ。

プロジェクトを設計し、前に進める。というと大層なことをやっているように思えるかもしれないけれど、実は僕がやっていることは本当に単純で、

・アジェンダをつくり
・会議をファシリテートし
・議事録を作成する

ということをしているだけだ。もちろんプロジェクトを円滑に進めるために必要であれば、情報共有やプロジェクト推進のツールを提供したりもするけれど、基本的には無料で利用でき、汎用性の高いものしか使わない。

プロジェクトを前に進めるために、ちょっとしたTIPSのようなものも身につけてはいるつもりだけど、基本はやっぱり議事録だと思う。

企業の中には、一番若い、あるいは役職的に一番下の人が議事録を書くというケースも多いと思うけれど、ことプロジェクトの推進に関わる会議ではこれはダメだと思う。そんなプロジェクトは失敗する確率が高い。基本は、

1)会議をファシリテートする人がアジェンダをつくり、議事録をとるべきだ。
2)それが無理なら、会議をファシリテートする人と同じレベルでものごとを考えられるNo.2がそれに取り組むべきだ。
3)それも無理なら、優秀な若手にアジェンダ作成と議事録を任せ、ファシリテーターがすぐに、かつしっかりと目を通してアジェンダと議事録をレビューすべきだ。

それが出来ているプロジェクトは、力強く前に進む。
出来ていないプロジェクトは前に進まない。

それだけのことだ。
本当にわかりやすい。

逆に言うと議事録を任せられた若手は「めんどくせー」と言わず、自分が実質的なプロジェクトリーダーになったつもりで、議事録作成にあたるべきだ。実際に、議事録の担当になった人はそれぐらいの権利を持つことになる。

何故なら、

アジェンダを作成できる:これは実質的に会議で決めること、話すことの主導権を握ったも同じことだ。会議の前に自分の考えをファシリテーターにぶつけ、吟味することが出来る。

議事録を作成できる:これにはいくつかのメリットがある。
・プロジェクトの全体像、推進すべきタスクに関して誰よりも詳しく理解できる。
・進捗が滞っているものや人、明確になっていないものに関して立場上確認が取れる。

まさに、議事録担当はプロジェクトの実質的なリーダーと言えよう。自分が未熟であれば、実質的なリーダーになるための最良のトレーニングの場だとも言える。(その意識をもって議事録作成にあたるのであれば。)

さすがに毎日毎日議事録を書いていると、どのような議事録が簡単で、プロジェクト推進に効果的なのかわかってくる。

というわけで、僕が普段利用しているアジェンダ、議事録のテンプレートを紹介したいと思う。

議事録ってどうとればいいの?と悩んでいる企業経営者や若手社員の方にも読んで頂き、事業の推進や若手社員の育成に役立てて頂ければと思う。

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自己紹介
プロジェクトデザイナー。富山県在住。人と組織の問題に興味があります。小説の原稿の断片、日々感じる社会や経済に関する疑問、書評を徒然なるままに。

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