昔は凄いと思っていた人やモノが、知識や経験を積むにつれ、

「あれ、ちょっと違うんじゃない?」

と感じるようになる瞬間ってあると思います。そんな時は自分に少し見る目がついた気がしてちょっと嬉しい反面、「あぁ、この程度の記事に喜んでいたのか(踊らされていたのか)。」と、ほんの少し寂しい気持ちになることがあります。

これはブログに限らず、テレビでも、新聞でも、(そして、ビジネス書や自己啓発書でも)およそメディアと呼ばれるもの全てに共通することではないかと思いますが、僕自身の心の変化みたいなものを図に表すと次の図のような感じになります。

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最初は発信されている情報に対する盲目的な信頼「スゴイ人もいるもんだ!」から始まるのですが、自分が保有している知識や情報の量が増えるに従って、同じ記事を読んでも「ますます、スゴイ!」と感じる場合と「結構、いい加減だな。」と感じる場合に分かれます。

まぁ、でも後者はとくに解釈の仕方でどのようにも取れるものも多く、そもそも政治も経済も経営も、自己啓発も歴史も答えはひとつではないわけで、根拠薄弱だったり、変な煽りが多かったとしても、最近は「それもあり。役割分担だよね。」と思うようになりました。

たとえ根拠が薄弱だったとしても、あるトピックに人の興味・関心を惹きつけるのは、大変重要なことなのですから。

最終的には、どのような記事であっても「書いていること自体がスバラシイ!」と思うようになるような気がします。それは、書いている本人(例えば僕)の成長の歴史であり、一歩踏み出した勇気の結晶であり、人に議論の種を与えるものであり、読み手のメディアリテラシーを高めるものなわけですから。