fukuidayo

人と組織と、fukui's blog

32歳にして会社を辞め、小説家になることを志し、食うために起業したある男のblogです。

経済学

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魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」

なんというか、天才的な作家というのはいるものだよなぁ。

魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」【パート1】


経済学と政治と戦争を、ファンタジーと男の願望をミックスさせて書くとこうなるのか。という傑作。

いつか経済学や政治をテーマにした小説を書きたいと思っていたけれど、これぐらいの完成度のものがフリーで発表されてるって、やっぱ2chって凄いなぁ。と思ったり。

正直いって、僕は読みながら何回か泣きましたよ。
なんでですかね。


ちなみに、全部一気に読みたいという人は下記のまとめサイトをどうぞ。

魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」 まとめサイト


トータル86万字って噂があるから真面目に読むとリアルに丸二日間取られるので、お気をつけください。
(というエントリを、昼休みの時間に合わせて投稿するという罠…。)

きっと近いうちに出版の話とか、ゲーム化の話とか出てくるんだろうな。
それはいいことだよね。
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経済学素人のためのミクロ経済学 -市場と政府の役割

前回のエントリで、八田先生のミクロ経済学を読んで学んだことを定期的にアップしていきます。と書いたので、まず第一弾。次回のアップはおそらく一週間後になります。序章だけで結構な量になったけど、大丈夫かな。


八田先生のミクロ経済学では、冒頭に次の言葉が紹介される。
貧困を嫌悪している政治的に極左の人々は、貧困を固定化する政策を支持している。市場を尊重する自由放任主義の熱狂的な支持者たちは、市場の崩壊を引き起こすシステムを提唱している。
これは、ジョン・マクミランの言葉だが、現在の政治の問題点を鋭い言葉で突いた言葉だ。この言葉に八田先生の問題意識は集約されているように感じる。

僕たち国民一人一人に求められているのは、各党が打ち出す政策が、貧困を固定化したり、市場の崩壊を引き起こすようなものではないか、理性的に考え判断する力なのだろう。


■政府の役割
市場では、他人が最も必要としている財やサービスを、より安く供給する個人や企業が成功します。このことを通じて、市場は国民の生活水準を改善します。(アダム・スミス 「国富論」 1776年)
市場の役割は上記のように紹介されているが、市場は万能ではない。とも述べられている。万能ではない市場を補完するために、政府の役割がある。

政府の役割は、再分配、「市場の失敗」の是正、「政府の失敗」の是正の3つ。

market_1

1.再分配

競争の舞台から転げ落ちた者とその子どもたちに対するセーフティネットを政府が整備すること。たまたま訪れた運や、持ち合わせた才能によって高額な所得や資産を得た人から、運や才能に恵まれなかったために、所得や資産が少ない人へと再分配を行うこと。らしい。
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経済学素人のためのミクロ経済学

ミクロ経済学〈1〉市場の失敗と政府の失敗への対策 (プログレッシブ経済学シリーズ)ミクロ経済学〈1〉市場の失敗と政府の失敗への対策 (プログレッシブ経済学シリーズ)
著者:八田 達夫
販売元:東洋経済新報社
発売日:2008-10
おすすめ度:5.0
クチコミを見る

僕は学生時代に比較的熱心に経済学を学んだのだけれど、BlogやTwitter上で経済学に関する記事を見かけるたびに、経済学を学び直したい気持ちを強くしてきた。

  • スゴく賢そうな人たちが、全く異なる見解を持つのは何故なのだろう?
  • 初歩的な経済知識があればわかるような間違った見解を、声を大にして語る人がいるのは何故だろう?
  • 部分ばかり論じて、全体最適の実現に関して論じられないのは何故だろう?

そんな疑問を持ちながら、BlogやTwitter上の議論を見ていたが、経済についてよく理解し、適切な投票行動をとったり、社会や経済に対して働きかけを行っていくためには、結局のところ投票者たる僕たちが、経済について最低限の理解をしていないといけないと感じるようになった。

そこでオススメされたのが、上記の八田先生によるミクロ経済学。人から勧められたものを鵜呑みにするのは余りよくないことだと思うが、手に取り、しばらく読み進めて行く中で、八田先生の細かなところまで配慮された文章構成に思わず唸らざるを得なかった。読み進めて行くうちに、八田先生は学者と言うよりも教育者だな。という感想を強く持つようになった。このミクロ経済学の教科書の素晴らしい点は次の通り。
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学生時代に学ぶべき学問:衰退の10年を生きる その1


さて、年頭の挨拶で宣言させて頂いたとおり、今年はいま必要とされている学び方をまとめ、提言していく活動をひとつの軸にしていきたいと思います。

「衰退の10年」の生き方 - 池田信夫 blog

本エントリのタイトルは、池田信夫氏のblogから頂きました。現在の延長線上にあるのはまさに、緩やかな衰退。緩やかな衰退を避けるために、一人一人が強くなり、緩やかな衰退を避ける知恵を身につけ、努力をしなければいけないと思うのですが、僕自身ができる「努力」のひとつとして、学び方をまとめていきたいと考えています。

これからの10年は、人口減少とグローバリゼーションが一層進む社会になるに間違いありません。これらはほぼ確実に予測出来る未来です。

グローバリゼーションの進展により、途上国は驚くべき速さで成長し、経済的に先進国の水準にかなり近づくことでしょう。国内企業は厳しい競争にさらされるものの、硬直化した雇用制度と組織がイノベーションの妨げになり、満足できる成長は成し遂げられないと考えます。

琴坂氏が 構造的に不可能に等しい挑戦 のエントリでまとめられているように、
  • グローバル化により、世界的な富の移転がおこり
  • 人材に明確な区切りがつき、
  • 日本は、全ての日本国民を守ることは出来なくなる
ことは間違いないと思われます。
だからこそ、そういった時代に必要な学び方を、今の段階から考察し、まとめて行きたいと思います。

結果的に勝間和代さんの 年収10倍アップ勉強法 と似た内容になるかもしれない、と感じていますが、もう少し「学生」にフォーカスしてまとめていこうと思っています。スキル中心の話であれば、社会に出てからも十分学べますが、正義や倫理、歴史といった、学校で教えられる教養を楽しんで学び、理解することがより正しい「生き方」につながっていくと思うからです。また、僕のブログは学生の読者の方、企業の人事担当者の方によく見て頂いているようなので、読者の期待に答える意味あいもあります。

さて、それでは僕が考える学生時代に学ぶべき学問について、考察していきます。
(※下記のリストは未完です。みなさんから意見を頂いて、より素晴らしいリストにできればと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。)
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自己紹介
プロジェクトデザイナー。富山県在住。人と組織の問題に興味があります。小説の原稿の断片、日々感じる社会や経済に関する疑問、書評を徒然なるままに。

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