fukuidayo

人と組織と、fukui's blog

32歳にして会社を辞め、小説家になることを志し、食うために起業したある男のblogです。

富山

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地方での起業。誰にでも出来る起業。

minoru活動の拠点を富山に移してから、僕の重要なテーマのひとつに、

「地方での起業。誰にでも出来る起業。」

が加わりました。
起業には大きな起業小さな起業があると思っています。

大きな起業というのは、広く大きくお金を集め、短期間で急成長を志す起業。
小さな起業というのは、会社に頼りきりだった、収入と支出(税金や社会保障)を自分でコントロールするための起業。

市場が小さく、周囲の信用・信頼がものをいう、地方での起業を考える場合、
まずは小さな起業を成功させ、時間をかけてゆっくりと事業を成長させていくのがいいのだろうな~と、思います。

というか、大都市・地方問わず、世の中の99%の起業は生きていくため、自己実現をするための、小さな起業だと思うし、それで構わないと思います。

さて、本題。

そんな小さな起業の秘密を探るため。
そして、地方で起業する人を増やし、事業の新陳代謝を加速させ、地方を活性化させるために、
富山のLiTa Clubで、僕がコーディネーターの一人となって、「富山で独立・起業セミナー」を毎月1回開催しています。

毎回、起業1年前後ぐらいの人に、「起業してぶっちゃけどう?」ということを赤裸々に聞いていくこの企画。
「既に成功した起業家」というわけでもないから、親近感も湧くし、学ぶところも多いです。

既に、17回めとなった、8月10日の回でお呼びしたのは、
名前詩人 西田 実氏

リクルート、リクルートコスモス時代のエリートサラリーマン時代を経て、複数のベンチャー起業の成長に貢献。
働き過ぎが祟ったのか、アルコール依存症と躁鬱病を発症。

療養のため富山に戻り、3年半。
自分自身の心の治療のために学び始めた、「書」「うつのカウンセリング技術」が西田さんの第二の人生のきっかけとなりました。

最初の1年半は、「生きる意味を綴る詩」を書き、売ることで
月の売上が2万円(持ち出しのほうが多い状態)だったそうですが、

真剣に独立され、事業として取り組み始めてから、1年。現段階では、
売上が60万円/月まで伸びているそうです。

もちろん、現在の事業でこれ以上の売上を実現するのは難しい面もありますが、今後別事業の構想も含め、
250万円/月の売上を描くところまではきているとのこと。

250万円の月商を達成したら、年商3,000万円です。

ほとんど固定費がかからない状態で、自分と数名のアルバイトスタッフで回せるとしたら、これは本当に立派な事業ですし、その後の展開もおおいに考えられます。

そんな西田さんが、独立されてから意識して取り組んでこられたことのポイントを、
僕なりに下記の7つにまとめてみました。

1)家族の理解
2)2万円×5倍×5倍
3)質と量 ~圧倒的な行動量が質を高める~
4)がら空きのポジションで勝負する
5)メディア活用による無料PR
6)無料で配る
7)顧客の笑顔を実現する

以下、詳しく紹介したいと思います。 
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5

【2年目突入!】新米経営者が本音で語る、富山で独立、起業セミナー

生まれ育った地元、富山で起業家を増やしたい!
まずはできることから始めよう!

そういう思いから、 2011年の4月から、
「新米経営者が本音で語る、富山で独立、起業セミナー」を月に1回、LiTa Clubで開催してきました。

起業1年目の私の経験と実績をもとに、

・社会が今どのような状態にあるか、
・売上はどのように増やせばいいのか、
・地方での起業と、大都市での起業の違い。
・富山で起業することのメリット。
・会計、経理の疑問点と注意点


などについてお話させて頂き、回を重ねること12回。ちょうど1年がたちました。

その間ご参加頂いた、

「起業家」「起業家予備軍」は60名を超え、
セミナーでの話が後押しにもなり起業された方も6人になりました。

(参加された経営者の方はもっと多数にのぼります。)

ここ1年で起業された方々は、いろいろな困難もあるとはいえ、
サラリーマン時代に比べ、何十倍も充実した表情をしておられ、単月黒字を実現されている方々も増え始めました。

地方を元気にするためには、究極的には事業をおこし、県外、国外から新たな仕事を得る人を増やすしかない!そんな思いだけで突っ走ってきたこのセミナー、1年も続ければ、何らかの形は出るものだ。と大変嬉しく思っています。まさに、継続は力なり。


さて、そんな 「新米経営者が本音で語る、富山で独立、起業セミナー」 ですが、
2012年4月から2年目(13回目)に突入します。

そこで、2年目からはもっと内容を充実させておくるべく、
ゲスト起業家をお招きして、対談形式で独立、起業について学ぶセミナーに強化します!!

ゲスト起業家はすべて起業1年程度の方ばかり。
昨年起業家セミナーに参加された方々です。
4~6月のゲスト講師は下記の方々。

2012年4月6日(金) 19:00~21:00 第13回
ゲスト講師 株式会社フロー 代表取締役 池田将人氏

ikeda

(事業内容) 
 ウェブを活用した成功報酬型のマーケティング支援・コンサルティング
 自社の事業として、富山産の苔を販売するHappy Mossも手がける。

 セミナー詳細・申込はこちらから
  http://argo-navi.net/mielca_learnput/PublicSeminar.aspx?gId=1&sId=1&eId=694  


2012年5月11日(金) 第14回
ゲスト講師 株式会社ビクトル 代表取締役 石田勝志氏

ishida

(事業内容) 
 ・中小企業向け省エネルギーサポート事業
 (エネルギー齢断・コンサルティング・リニューアル工事)
 ・省エネイベント事業
 (企業の顧客サービスとしての省エネイベント支援)

 セミナー詳細・申込はこちらから
   http://argo-navi.net/mielca_learnput/PublicSeminar.aspx?gId=1&sId=1&eId=732  


2012年6月11日(金) 第15回
ゲスト講師 株式会社Social Window 代表取締役 阿部裕基氏

abe

(事業内容) 
 Webページ制作、パソコン家庭教師、各種IT機器販売、デジタルコンテンツ制作、
 データベース構築、システム開発、ウェブ企画提案

 セミナー詳細・申込はこちらから
   http://argo-navi.net/mielca_learnput/PublicSeminar.aspx?gId=1&sId=1&eId=733 


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セミナーでは、私(福井)との対談を通じ、

 「起業のきっかけ」
 「起業して○ヶ月、ぶっちゃけどうだった?」
 「お客さんはどうやって増やしていったの?」
 「資金繰りは大丈夫?」
 「今後の事業拡大の方向性」
 「現在の悩み~人/モノ/カネ~」
 「起業してよかったこと、わるかったこと」
 「これから事業をはじめたい!という方へのメッセージ」

といったことに関してお伺いしていきたいと思います。
興味のある方、ぜひぜひご参加ください。

少しの勇気を持てば誰でも起業することが出来、努力すれば報われる。
家族を豊かにするばかりでなく、地域と日本も元気にする。
そんな起業家が富山から増えることを願っています。



追伸:

 私の事業(株式会社プロジェクトデザイン)はついに3年目に突入です。
 起業してから19ヶ月たち、なんとかサラリーマン時代の収入は得られるまでになりました。
 ここまで長かったですが、ストレスなく、リスクもさほど負わず(それでも失敗はしましたが…)取り組んだ
 割には、報われたほうだと思います。

 今後のテーマは早急に売上3,000万/粗利2,500万を突破すること。
 一人、二人で取り組むスモールビジネスから、雇用を生み出し地域に貢献する企業になる、というところが
 目標です。
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大都市の苗床としての地方

今年の仕事の締めとして、3社合同の大納会に参加してきました。

本当は、来年のコラボ計画をびしっと作った上で飲み会に突入する予定だったのですが、皆かなりの酒豪ということもあって、17時ぐらいになるともう耐えられなくなり、「後は飲みながら‥」というホストの言葉が出たが最後、明け方3時まで続く大納会の始まりでした。

ホストのご自宅での宴会だったので、ご家族の皆様には大変迷惑をかけてしまったと反省しております。(結局、泊まってしまったし。)

しかし、その分収穫もありまして、本当にいろいろな話をしました。

皆、富山を本拠地として仕事をしているせいか、どうしても話は地域の今後が話題の中心になります。
なかでも印象的だったのが、ホストから教えてもらった大都市の苗床としての地方という考え方でした。

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地方の経済を考えるとき、どうしても避けて通れないのが大都市への人口流出の問題です。
親は莫大な投資をして子を育てます。

育てた子は、成長した後、本来はその投資された分を、自分を産み育ててくれた家族や共同体に還元する役を担うのですが、現代では多くの人が国内外の大都市に働きにでかけ、苗床としての「地方」に還元するという機能を持ちません。機能を持たないどころか、そういう考え、感覚を持たないのが現状です。

僕もまた、そういう考えや感覚を持たない大勢の若者の一人でした。

地方は地方交付税という財源を大都市から分け与えてもらうことが出来ているから、ぎりぎり生きながらえており、ある意味大都市に寄生する存在のように感じていました。

しかし、人的資本という面で見ると、逆に大都市が地方という苗床で育てられた人材をむさぼり食い、肥え太っているとも考えられるのです。

僕は、地方に与えてもらったものを還元するという感覚を持たないまま、この年まで生きてきました。
一方、地方で働く人の中には、国の予算に頼り切り、創意工夫をこらした仕事が出来ていない人や企業が存在することも確かだと思います。歪んだ寄生体質に染まってしまうと、逆に苗床としての機能も衰えてしまうと思います。

どういう形が望ましいのか、本来どうあるべきなのか、僕にはまだ明確な形はみえていませんが、自分が生まれ育った土地に対して何かを還元する。しなければならない理由がある。という気持ちは多くの地方出身者が持つべきではないかと思いました。
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零細農業法人 アグリ-fukui

天気のいい休みの日はなんとなく農作業がしたくなるものですが、今日はあまりにも晴天に恵まれたので、一念発起、20年来放ったらかしにしてきた、(かつては畑だった)荒地を開墾することにしました。

実は荒地から開墾するのって初めての経験。兼業で農業やってる叔父さんに相談してみると、「荒地から開墾は無理。悪いこと言わないからやめておいたほうがいい。」という貴重なアドバイスももらったのですが、最近買った家庭菜園の本にインスパイアされて、農地に適していない庭でも有機栽培で結構なんでも出来るワケだから、意外となんとかなるんじゃないか。と思った次第です。


toolsと、言うわけで、道具をセット。

  • スコップ(土を掘り返すのに利用する)
  • 備中ぐわ(三又になっているくわ。掘り返した土を荒く耕すのに使う)
  • くわ(更に丹念に耕す)
  • 消石灰(酸性土壌を中和する。土に混ぜて使う。)
  • 鶏ふん(野菜の三大栄養素のうちのふたつ、リン酸とカリウムに富んだ肥やし。熟成させてあるからニオイはないとはいえ、やっぱり臭い‥)

以上を一輪車に載せて畑へGO!

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ある地方都市のイチ起業風景

最近、いろいろなところで起業に関しての議論を目にしますが、基本はやりたい人はやればいいし、すすめたい人がいればすすめればいいのでしょう。国とか若者論とか持ち出して、どうこうするような話題でもないと思いますし。

ただ、起業という言葉が持つ意味は非常に多様で、アメリカのシリコンバレーで投資家からお金を集め、世界最高の頭脳を雇って行う起業もあれば、それまで勤めていた会社を辞め、仲間数人で始める起業もあるわけです。もちろん、副業で月収数万、数十万を得るという起業もあると思うのです。

ちなみに、僕の中では、優秀な20~30代が集まってネットビジネスに取り組むという姿のイメージがとても強かったのですが、富山にいるとそのイメージもだいぶ変わってきたので、ある地方都市のイチ起業風景を少し書いてみたいと思います。結構、こういうところ多いんじゃないかな。

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僕は毎週一回、2時間ほど顔を出すミーティングがあるのですが、2ヶ月ほど継続するうちにだんだんその日が来るのが楽しみになってきました。

そのメンバーの一人は、過去のエントリ( となりの起業家と、爆発したい俺。 )で紹介したECに取り組みはじめて、1ヶ月少々の彼なのですが、最終的に4月度の売上は150万、その半分(75万)が利益として彼の手元に残ったとのことです。

また、もう一人のメンバーも経営者で、こちらはインキュベーションオフィス事業のようなことを行っているのですが、まだ軌道に乗っているとは言い難く、現在のところ固定費や原価を除くと彼の手元に残るお金は20万弱のようです。もっともストック型のビジネスですので、ゆっくりと収入は増え続けていますが。

まぁそんな感じで、週に一度お互いの近況報告を行ったり、得意分野を活かしてアドバイスしたり、取り組んできた成功体験を話したりするわけです。売上も利益もまだまだ微々たるものだし、先行きは不透明なままですが、自分の船で漁に出て、魚のいるスポットを教え合っている感じで、それがなんとも楽しいわけです。

朝は早く起き、昼は作ってきたお弁当を食べ、毎日確実に晩御飯の時間には帰る。そんな感じの起業家仲間です。

で、ECに取り組んでいる彼なのですが、「最近、パワーポイントを使い始めたんですよ!」ということで、彼が作成している事業計画を見せてもらいました。それがまた妙にしっかり出来ているんですよ。

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5月1日 富山Twitter交流会、開催します!

富山なみなさん、こんにちは。

Twitterで富山の方々の発言を見るにつけ、いつかどこかでお会いしたいという思いが日々募り、Learnputの平木さんにお願いして、Twitter交流会を開催することに致しました。是非皆さんとお会いし、富山について語り合いたいと思っています。

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■会うだけじゃなくて、深く語って何かはじめたい

さて、僕自身も典型的な富山(呉東)の男らしく、シャイな男で交流会などではよく話せません。なんとなく話して、なんとなく名刺交換して終わってしまいます。もっと深く、継続的に関係が続くような場にしたいなー。と思いまして、今回の交流会ではいくつかのシカケを用意しています。

平木さんにファシリテートして頂き、3回の席替え&テーマに基づいた交流を行うことを考えています。(もちろんその後は自由交流です。)会って終りという交流会ではなく、そこから何かはじまるような交流会にしたいと思っています。


■職場や世代、学校や住まいを超えて話すと面白そう

富山の素晴らしいところはもちろんたくさんあるのですが、一方でせっかく多様な人がいるにも関わらず、職場の仲間や学生時代の友達とばかり会いがちだったりしませんか。僕なんてその典型です。もしかしたら、世代や職場の違いを超えて出会い、深く話しあうことができたら結構面白いのではないかと思っています、Twitterでフォローしているだけで、交流会で出会ったその人のその後がわかる。なにかやりたいときに一緒にやれる。そんな関係って素晴らしくありませんか?そんな交流会にしたいと思っています。


■Twitter交流会の詳細

そんなTwitter交流会の詳細についてお伝えいたします。

開催日時: 5月1日(土) 18:00~20:00 ※開場:17:30
会場: ポエシア・ブランカ( 詳しい地図はこちら
住所: 富山県富山市千石町3丁目7-2
TEL/FAX : 076-482-6829
参加費: 2000円
  • 会場費、飲食費込み ケータリングで美味しい食事と飲物をご用意させて頂きます。
  • お飲み物、お食事の持ち込みも歓迎いたします!
  • ポエシア・ブランカの会員の方は会場費ぶんとなる、500円を割引させて頂きます。
参加人数:30~50人を想定しています。
お申し込み方法:下記のフォームにご入力頂き、送信ボタンを押してください。




皆さんとお会いするのを楽しみにしています。
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地方での起業がアツい!時代がやってきた

本日は、富山の若きアントレプレナー、@learnput氏と@nozuem氏と打ち合わせをして参りました。続けざまに2本のmtgするのって、久しぶりかもしれません。

BOPに関するレポートとか、1円起業の話とか、ミクロ経済学に関してのレポートとか、いろいろ書かなければいけないエントリが貯まっているのですが、明日以降に頑張ってアップしようと思います。

それにしても、本日のmtgでは地方での起業に関して、多くの気付きを得られました。
現在のような経済環境下では、地方での起業にはかなりメリットがありそうです。
@learnput氏も@nozuem氏も(そしてもっというと、僕もなのですが)地方で起業した人は、地方ならではのメリットを存分に享受しているようです。その主たるメリットとは下記3点です。

  1. 低コストでの起業
  2. 狭いネットワーク
  3. 競合が存在しない

1.低コストでの起業

実家があるが故の、生活コストの安さ。失敗したときのセーフティネット。地代・人件費の安さ。などが、地方での起業をかなり有利なものにしています。特に不況期の起業の際には、コストをどれだけ抑え、長くしぶとく勝負できるかが、ひとつの成功要因。これが、都市での起業だと、競合が参入する前に一気に市場を抑える必要が出てきます。


2.狭いネットワーク

限られた人脈。限られた商圏。これらは通常デメリットなのですが、逆に限定されているが故に、起業した。新しいサービスを開発した。新しい挑戦をしている。という噂は一気に広まります。次に述べる競合が存在しない。というメリットと合わせて考えると、狭いながらも一気にシェアを獲得出来る可能性もあります。また、6degreeではなく、3degreeぐらいで、県内のあらゆる人と繋がることができるのも強み。県庁のおえらさんだろうと、地方の名士だろうと、やる気のある若者であれば、出会えてしまうのが、地方起業の強みです。


3.競合が存在しない

都市は需要が大きいですが、その分同様のサービスを提供している会社が複数います。先行者メリットを既に享受している起業も存在することでしょう。しかし、地方起業であれば、競合が存在しない可能性もおおいにあります。ある意味、起業してさえしまえば、その分野はブルーオーシャンである可能性が高いのです。これも地方起業のメリットのひとつでしょう。


さて、このようにメリットの多い地方起業ですが、もちろんデメリットもあります。

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資産運用勉強会に行ってきた。

昨日ですが、第7回富山資産運用勉強会に参加してきました。

僕も過去のエントリで、従業員給与と経常利益のここ10年の傾向から、労働収入に頼る時代から、資産収入が必要な時代へのシフトが起きている。と語っているぐらいですので、必死に溜め込んだ貯蓄の一部を投資に回しています。

しかし、その投資の方法は20冊ほどの本は読んだものの、全くの我流。こういった勉強会には出席したことはありません。

(ただ、以前職場で後輩だったファイナンス専攻のMBAホルダーからはいろいろ教えてもらいました。この男は天才的な投資家なのですが、僕が会社を辞めた後、教えてくれなくなりました。僕に利用価値がなくなったのだと思います。そういえば、送別会にもでてくれなかったような…。※下記僕の卒業後にオフィスに貼られていたという写真です。中央が私fukui。他の社員は全員fukui革命Tシャツを来て僕を見送ってくれたのですが…。)

suguru

余談がすぎましたが、そういうわけで新たな気付きと新たな師を探すべく、資産運用勉強会に参加してまいりました。参加費用は600円。証券会社などのスポンサーのない純粋な勉強会としては本当に良心的な価格。講師は某大手証券会社出身の鈴木さんでした。

会場は富山市千石町にある、Learnput社が運営する、とても素敵なセミナールーム、ポエシア・ブランカで行われました。

learnput
(ポエシア・ブランカ ※落ち着いたカフェのような雰囲気です。)

ポエシア・ブランカ内は本当に落ち着いた空間で、近い将来、地元のオフィススペースをカフェに改造しようと考えている僕にとっても凄く参考になりました。

さて、肝心の勉強会の内容です。




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地方新聞の逆転戦略:実は今が一番のチャンス?


My Life in MIT Sloan : 日本の出版社が直面するイノベーションのジレンマ

にインスパイアされて原稿を書きます。出版社ももちろん厳しいのだけど、新聞社も厳しい。雑誌社はクオリティの高い取材とコンテンツ編集が強みの一つなので、クオリティを高めつつ、コスト削減。という道をしっかりと歩めば、縮小均衡を実現することも可能かもしれません。

しかし新聞社はどうか。新聞社の特徴は速報性と解釈にあります。しかし、その速報性は既にインターネットメディアに一歩も二歩も遅れを取り、ニュースの分析・解釈に関しても、紙面で伝えられる情報には限りがあるため、右なり左なり一方向的な見解を述べるに留まるしかなく、現在ではネットによる多面的な解釈の前に遅れをとっています。

いまや、新聞社は産業全体が風前の灯といっていい、と思います。

さて、新聞社の不況は数字面でも現れており、1月29日に発売予定の電通メディア白書2010では、2009年の新聞広告市場を、8200億円→6500億円(21%ダウン)と報じている模様です。(株式会社アールリサーチのBlogより引用)

また、リーマン・ショックがあった08年のデータで恐縮ですが、新聞社の財務状態も07年から08年にかけて軒並み厳しくなっており、08年以上に厳しい年となった09年は更なる落ち込みが予想されます。

newspaper

さて、八方塞がりな情報では新聞各社としても打てる手は限られており、経営コンサルタントの大石哲之氏などはご自身のブログの中で、再建戦略を次のように述べておられます。

大石哲之公式ブログ : 新聞社の経営を任されたら?


結局、マスを狙っていくしかないかな。戸別に配信できるというのは、けっこう強い。他の媒体にない強みなのだから、それを生かす方向で。(中略)読者半減でも、コストを7割下げて、高収益を確保。ま、後ろ向きなリストラ主義な戦略だけど。(中略)

でも、いまの法律や組合だと、人を削減できないし、賃金も下げられないし、年金も削減できないから、結局、コストは削減できず、会社が潰れるまで、みんなが吸い取って、最後は破綻だね、という話。(中略)

反対に、新聞のはなしだと、かならず出る、特化。なにかに特化して、高収益にするといっても。現在の伝書鳩みたいな記者に、ブロガーみたいに専門的かつわかりやすい記事を書けっていっても、無理でしょ。外国のジャーナリストから見ると、記者クラブの記者は、記者とおもわれてなくて、役所の広報という分類らしいから。
というわけで、
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自己紹介
プロジェクトデザイナー。富山県在住。人と組織の問題に興味があります。小説の原稿の断片、日々感じる社会や経済に関する疑問、書評を徒然なるままに。

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