仕事をしていると、ついやってしまいがちな失敗がある。すぐに失敗とわかることであればいいけれど、短期的にはその影響が見えにくい失敗は難しい。気付いて、反省するまでに随分時間がかかるし、時にはやり直しがきかないこともあるのだから。
まぁ、僕もけっこうそういう中長期的に悪影響をもたらすような失敗というものはしてきたほうで、土壇場で気付いたり、気付かないまま、随分長いこと落ち込んだこともある。
大体、「気付くとき」っていうのは、他の人の行動を見ていて、「あ、自分もやっちゃってるな。」と感じた時だ。
たくさんあるけれど、3つほど「これは」というものがあるので紹介したい。
1)顧客からお金をもらっておきながら、顧客の悪口をいう
もちろん、直接的に悪口をいうわけではない。気心の知れた第三者、組織の中、あるいは仕事とは関係ないだろうと思う人についつい顧客の悪口をいってしまうことって誰でもあるんじゃないかな。ただ、話した相手、あるいは話した相手の周辺にいる人がいつ自分の顧客になるとも限らない。仕事内容や教育水準に限らず、ついつい顧客の悪口を言っちゃう人っている。(僕にもそのケがないとは言えない。なくしたいけれど。)
敵をつくることで商売をしている(あるいは味方をつくる、顧客を選別している)人もいるだろうけど、それはごく一部の人にのみ許された行為じゃないのかなぁ。
2)自分の実力と、組織の力、立場の力を混同する
自分に近寄ってくる人は、自分の実力を頼りにしているのか、それとも自分が属する組織に興味があるのか。立場や握っている予算に興味があるのか。組織も立場も離れ、一度、自分以外に何もない状態になってみるのは実に気持ちがいい。その時に助けてくれたり、頼ってくれたりする人が、以後何かをやるときに本当に信頼できる仲間じゃないかな。随分時間がたってから、信頼できる仲間が少ないことに気づくのは大変つらいことだと思う。
もっとも一番凄いのは、近寄ってくる人をすべて受け入れ、お互いに高め合っちゃう人。たまにそういう人がいて本当に凄いと思う。
3)自己の利益のための社内政治に奔走する
根回しも社内政治も、組織を円滑に回し、目的を達成するためには非常に重要。国や組織を問わず、さかんにやられていることでもある。ただし、やり過ぎると組織な健全な意思決定を阻害し、組織を弱めるもとになる。使いどころを間違えず、ここぞという時だけにしておくのが良いのではないだろうか。社内政治が怖いのはそれが麻薬になりうることだ。最初は、正当な目的があって取り組んだ社内政治が、いつの間にか自己の利益のための社内政治になる。
----
「品格」って言葉は、使われ過ぎてすっかりネガティブなワードになってしまった感がある。あえて使いどころを考えるのであれば、ここで述べたような短期的には悪影響が見えにくいけれど、中長期的には深刻な影響をもたらすことに使えばいいんじゃないかな。と思ったりする。
様々な品格本の乱刷は、かえって「品格」という言葉の価値をおとしめてしまったようで残念ですけども。
まぁ、僕もけっこうそういう中長期的に悪影響をもたらすような失敗というものはしてきたほうで、土壇場で気付いたり、気付かないまま、随分長いこと落ち込んだこともある。
大体、「気付くとき」っていうのは、他の人の行動を見ていて、「あ、自分もやっちゃってるな。」と感じた時だ。
たくさんあるけれど、3つほど「これは」というものがあるので紹介したい。
1)顧客からお金をもらっておきながら、顧客の悪口をいう
もちろん、直接的に悪口をいうわけではない。気心の知れた第三者、組織の中、あるいは仕事とは関係ないだろうと思う人についつい顧客の悪口をいってしまうことって誰でもあるんじゃないかな。ただ、話した相手、あるいは話した相手の周辺にいる人がいつ自分の顧客になるとも限らない。仕事内容や教育水準に限らず、ついつい顧客の悪口を言っちゃう人っている。(僕にもそのケがないとは言えない。なくしたいけれど。)
敵をつくることで商売をしている(あるいは味方をつくる、顧客を選別している)人もいるだろうけど、それはごく一部の人にのみ許された行為じゃないのかなぁ。
2)自分の実力と、組織の力、立場の力を混同する
自分に近寄ってくる人は、自分の実力を頼りにしているのか、それとも自分が属する組織に興味があるのか。立場や握っている予算に興味があるのか。組織も立場も離れ、一度、自分以外に何もない状態になってみるのは実に気持ちがいい。その時に助けてくれたり、頼ってくれたりする人が、以後何かをやるときに本当に信頼できる仲間じゃないかな。随分時間がたってから、信頼できる仲間が少ないことに気づくのは大変つらいことだと思う。
もっとも一番凄いのは、近寄ってくる人をすべて受け入れ、お互いに高め合っちゃう人。たまにそういう人がいて本当に凄いと思う。
3)自己の利益のための社内政治に奔走する
根回しも社内政治も、組織を円滑に回し、目的を達成するためには非常に重要。国や組織を問わず、さかんにやられていることでもある。ただし、やり過ぎると組織な健全な意思決定を阻害し、組織を弱めるもとになる。使いどころを間違えず、ここぞという時だけにしておくのが良いのではないだろうか。社内政治が怖いのはそれが麻薬になりうることだ。最初は、正当な目的があって取り組んだ社内政治が、いつの間にか自己の利益のための社内政治になる。
----
「品格」って言葉は、使われ過ぎてすっかりネガティブなワードになってしまった感がある。あえて使いどころを考えるのであれば、ここで述べたような短期的には悪影響が見えにくいけれど、中長期的には深刻な影響をもたらすことに使えばいいんじゃないかな。と思ったりする。
様々な品格本の乱刷は、かえって「品格」という言葉の価値をおとしめてしまったようで残念ですけども。