fukuidayo

人と組織と、fukui's blog

32歳にして会社を辞め、小説家になることを志し、食うために起業したある男のblogです。

キャリア

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今も昔も、意見書が新しいキャリアを開く。のかなぁ?

今の日本の混迷状況を明治維新に例える人は結構多いような気がするね。
まぁ、ぼくもその例えはあながち間違いじゃないとも思う。

ただ、「龍馬伝」などを見ていると勘違いしそうになるけれど、明治維新は基本的に士族という文武に時間を割くことが出来た特権階級による革命。上士と下士の間に超えられない壁があり、その下に地下浪人がいる。地下浪人は農民以下。という表現が出てくるが、これは逆に考えると、農民や商人よりは身分が上であることが暗黙の了解であるが故に使える表現でもある。

それはともかく、気になるのは当時の身分も力も無い侍たちがどのようにして機会を得、中央に出ていったのか。という点だ。今の政治や経済の混迷状況を横目にみつつ、無力感に悩まされている人もいるだろう。僕たちはその気になれば、(程度の差こそあれ)文武に割く時間はある。しかし、どのようにその文武を活かしていけばいいのか、その道が見えているとは言い難い。僕たちは今まさに、身分も力もない侍のような状況に身をおいているのだ。

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まぁ、歴史の専門家ではないので、大変恐縮ながらドラマをもとに考えさせて頂くと3つほど、成功に向けチャンスを得る方法はあるようだ。

  1. 専門分野で力を磨き、権威となる
  2. 私塾を開き、影響力を得る
  3. 意見書を書き、権威者に目をとめてもらう。

こんなところかな。と思う。
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30

弱者のキャリア、あるいは妄想という名の切符


3月のライオンというマンガがある。作者は「ハチミツとクローバー」などで有名な羽海野チカさんだ。厳しいプロ将棋の世界を、優しいタッチで描いた作品だが、プロフェッショナルとは何か。キャリアとは何かを考える際に参考になる話がいくつも出てくる。そこだけ取り上げると「働きマン」みたいだ。

さて、その話の中に、主人公の桐山零がトーナメント戦の、次の対局相手のベテランの研究をそこそこにし、決勝で当たると思われる相手(後藤)の研究を一心にする。という場面が出てくる。その研究中の姿をたまたま見かけたのはスミスと呼ばれる別の棋士。零の友人でもある。

スミスは後藤の準決勝で当たることになっていた。スミスが勝ち抜くとは微塵も考えず、後藤の研究を一心にする零。その姿を見てスミスは心を痛めるが、「勝てるかもしれない。」「優勝できるかもしれない。」そう考えるやつじゃなきゃ、プロの世界の頂点には絶対に立てない。と思いを馳せる。

零は後藤と当たることはかなわず、研究をないがしろにしていたベテラン棋士、島田に敗れる。そして、スミスは後藤に敗れる。そして、お互いがお互いを恥じ、悔いる。プロの厳しい世界を描いた良作だ。

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自己紹介
プロジェクトデザイナー。富山県在住。人と組織の問題に興味があります。小説の原稿の断片、日々感じる社会や経済に関する疑問、書評を徒然なるままに。

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