fukuidayo

人と組織と、fukui's blog

32歳にして会社を辞め、小説家になることを志し、食うために起業したある男のblogです。

インド

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海外脱出に異論はあっても、取引にはそんなに異論もないわけでして

日本はもうダメだから、海外に行け。というのはよく聞く話だけど、まぁ、そういう主張もナンセンスだし、大体僕自身が留学も海外勤務の経験もないものだから説得力がないのです。

とはいえ、最近仕事で資料をまとめていて、地方で働くドメ男はドメ男なりに、いろいろ思うところもあるので、ひとつ作成したグラフを紹介したいと思います。


新興国のGDPシェア推移

GDP

資料:IMF Gross domestic product, current prices U.S. dollarsより作成
2015-2024の期間はIMFによる2009-2014の平均成長率予測に基づき試算



中国が10数年後にはアメリカを抜いて世界第一位の経済大国になるというのはよく聞く話ですが、世界を日米欧などの先進国と、アジアやアフリカなどの新興市場に分けてGDPのシェアを比較してみた場合、2024年には新興国のシェアが先進国のシェアを上回ることが見て取れます。(2015~2024年のシェアは、IMFが予測している2009-2014の期間の平均成長率で市場が伸びると想定し、作成しました。)

市場の伸びの大半を稼ぎ出すのが、中国及びインドになると思うのですが、これらの国が世界経済を牽引し、その市場の伸びに対応出来た先進各国の企業が、そのおこぼれを預かるような状況になるのでしょう。

これからは海外市場を見据えて行動した企業が甘い果実を得、それらの企業群にサービスを提供する企業が残りの果実を得、どちらも出来ない企業はゆっくりと息の根を止められていく、という未来がなんとなく見えてくるようです。

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現代日本と貧困時代のインドの共通点

ネクスト・マーケットを読み直していて興味深い記述に気付いた。ネクストマーケットは2002年にC.K.プラハラードが書いた論文をもとに作られており、世に初めてBOP(=Bottom of the Pyramid)という50億を超える市場の存在を明確に示した書籍だ。

BOP市場を狙う企業や社会起業家にとって今はバイブルとなっている。

さて、この本で僕が気になったのはインドについて書かれた、下記の一連の記述だ。20~70年前のインドが抱えていた構造的な問題に言及しているのだが、まるで今の日本のことを述べているかのように感じたからだ。

インドは、「民間企業への深い疑い」を抱いたまま始まっている。その背景には、この国が東インド会社や植民地主義と関わっていた影響があり、現地の民間企業との付き合いも、あまり前向きに捉えられていなかった。「民間企業は貧困層を搾取するもの」という疑念は、「正しく道徳的なこと」を行う政府機関に対する絶大な信頼と結びついた。
つい先日、日本でもあまりにも株主を重視した風潮という言葉を国会議員が用いて、ブログで大きな論争を起こした。(原文は削除されているが、引用文を用いた反論は BLOGOS:株主至上主義って? で確認できる。 )

サブプライムローン問題を発端とする一連の金融危機がトリガーとなって、現行の株式会社制度に対する批判が生まれたのだが、単純な「株式会社が貧困層を搾取している。政府は正しく道徳的なことを行う。」という方向に議論を誘導すると、かつて貧困から抜け出せなかったインドの二の舞とならないか。

この疑いは民間企業の規模や広がりを管理することへとつながり、いくつかの分野は小規模産業として固定されてしまった。たとえば、繊維産業における手織機の分野は、優遇された小企業によって独占されていた。
民間企業に不要な規制を設けたり、競争を阻害するような行動を政府が取ることは、一部の企業による非効率な独占をまねくことにならないか。不必要なターゲティング政策を実行することも規制や阻害の要因になりうる。

公共政策が力を注いだのは、富を生み出すことよりも「公平に分配する」ことだった。富の所有に格差があり貧困層が多数を占めていたため、政府は富の分配を「公平にする」政策を最優先にすべきだと考えたのである。
子ども手当の考え方が全て悪いとは思わない。しかし、本当に少子化は問題なのか。手当て以外の解決策はなかったのか。僕は少子化対策として子ども手当はほとんど機能しないと思っている。それは婚外子問題に対する理解不足から、片手落ちの政策となってしまっているからだ。(過去エントリ: 少子化ってホントのところ、どれほど問題なんだろうか。 )今の子ども手当は、人気を取るための単なる富の分配政策になっている。

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自己紹介
プロジェクトデザイナー。富山県在住。人と組織の問題に興味があります。小説の原稿の断片、日々感じる社会や経済に関する疑問、書評を徒然なるままに。

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