fukuidayo

人と組織と、fukui's blog

32歳にして会社を辞め、小説家になることを志し、食うために起業したある男のblogです。

セミナーレポート

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心を動かすプレゼンテーション、最初の2枚

先日、Twitterで告知されていた有志の勉強会「ツイ勉」に参加してきました。今回の講師は岡本さん(@okamoto4433)。株式会社アムの代表取締役であり、NPO法人フローレンスの理事でもあられます。

テーマは

「オーディエンスの行動を変えるプレゼン講座」


マーケティング・コミュニケーションの専門家として、数々の人の心を動かし、ムーブメントを作ってきた岡本さんのワザを知り、自分のものにすることが目的です。実はこのツイ勉、参加費無料だったのですが、

数万円のセミナーと同等の価値がある!


と感じるほど学ぶことが多かったので、学んだことのエッセンスをご報告したいと思います。

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この講座の素晴らしかった点はまず第一に、一橋大学の米倉教授や竹中平蔵教授を前に岡本さんが実際に行なったプレゼンテーション資料をもとに構成されている点でした。プレゼン時間は8分間。無数のコンペティターが存在します。その中で圧倒的な支持を得て選ばれたプレゼンテーションはどういうものか。

誰もが興味のあるところだと思います。

岡本さんは、勝負は最初の2枚目までで決まる。と述べ、実際に作られたスライドを紹介されました。実際のスライドは頂けていないのですが、僕の記憶をもとに再構成して紹介したいと思います。

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セミナーレポート)インパクト・インベストメントがもたらすもの

先日、Living in Peaceが主催するセミナー「投資が社会にもたらすもの~インパクト・インベストメントの可能性~」に参加してきました。講師は徐勝徹(@cloudgrabber)さん。

徐さんはミシガン大学の院で公共政策を学んだ後、ユネスコ、国際赤十字と経て、その後戦略コンサルティング・ファーム。ケロッグでMBAを取得した後、ウガンダや日本でビジネスと社会貢献の両立を目指すベンチャー・キャピタルや株式会社を立ち上げておられます。

非営利組織からスタートしたキャリアだからこそ、何かプロジェクトを成すにあたっての「お金の重要性」の話は非常に説得力がありました。また、非営利組織で学んだ「The power of Humanity」の素晴らしさを、効果的に実現するためのインパクトインベストメント、という話もおおいに納得できるものでした。

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インパクト・インベストメントという言葉自体、詳しくは知らなかったのですが、簡単に述べると、

・従来の投資が、Financial Return を目的とするもの
・寄付が、Social Returnを目指すもの

であるとすると、その間を目指す投資の考え方、手法とのことです。図で表すと次のようになります。

Impact

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世界を変えるデザイン展:NGOの役割、企業の役割

昨日、世界を変えるデザイン展に参加してきました。最近は新興国や途上国への進出に関する相談を受けることも徐々に増えてきたのですが、BOPビジネス等に対する国内の興味・感心も高まっているのだろうと思います。

100522_130054_M

会場は、東京ミッドタウンタワーの1フロアを利用。会場があまりに立派だったので、会場を借りる費用などはどうしているのだろう。と、あらぬ心配をしてしまいました。実際には持ち主である三井不動産などと話をつけ、無償提供してもらっているのだと思いますが、そういう交渉をまとめる力は見習わなくてはいけないな。と強く思いました。

100522_154843_M

展示されているプロダクトは本当に素晴らしいアイディアを形にしたものばかりでした。泥水を安全な水に変えるストローや、圧力を調整することで、自分で度を調整出来るメガネなど、ウェブではGreenzのサイトなどを通じて見知っていたものの、実物を見るのは初めて。という産物に数多く出会いました。

上記は展示されているプロダクトのひとつで、普通の黒板です。NGOを通じてカンボジアの学校に配布されているとのことです。カンボジアは内戦の時代に知識階級のほとんどが殺された(小学校教師の8割が虐殺)こともあり、識字率は30%強に過ぎないそうです。そういった国に対して、書いて覚える。という基本的な学習をさせるのに役立っているそうです。

ローテクであっても、あるいはローテクだからこそ提供出来る価値もあるのだなぁ。と感心しました。

国の復興や経済成長に必要な要素は、若年人口、教育水準(識字率)、政治の安定と言われます。時間はかかりますが、様々な形で教育機会を提供することは本当に大事なことだと感じます。
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1

資産運用勉強会に行ってきた。

昨日ですが、第7回富山資産運用勉強会に参加してきました。

僕も過去のエントリで、従業員給与と経常利益のここ10年の傾向から、労働収入に頼る時代から、資産収入が必要な時代へのシフトが起きている。と語っているぐらいですので、必死に溜め込んだ貯蓄の一部を投資に回しています。

しかし、その投資の方法は20冊ほどの本は読んだものの、全くの我流。こういった勉強会には出席したことはありません。

(ただ、以前職場で後輩だったファイナンス専攻のMBAホルダーからはいろいろ教えてもらいました。この男は天才的な投資家なのですが、僕が会社を辞めた後、教えてくれなくなりました。僕に利用価値がなくなったのだと思います。そういえば、送別会にもでてくれなかったような…。※下記僕の卒業後にオフィスに貼られていたという写真です。中央が私fukui。他の社員は全員fukui革命Tシャツを来て僕を見送ってくれたのですが…。)

suguru

余談がすぎましたが、そういうわけで新たな気付きと新たな師を探すべく、資産運用勉強会に参加してまいりました。参加費用は600円。証券会社などのスポンサーのない純粋な勉強会としては本当に良心的な価格。講師は某大手証券会社出身の鈴木さんでした。

会場は富山市千石町にある、Learnput社が運営する、とても素敵なセミナールーム、ポエシア・ブランカで行われました。

learnput
(ポエシア・ブランカ ※落ち着いたカフェのような雰囲気です。)

ポエシア・ブランカ内は本当に落ち着いた空間で、近い将来、地元のオフィススペースをカフェに改造しようと考えている僕にとっても凄く参考になりました。

さて、肝心の勉強会の内容です。




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セミナーレポート)ソーシャル・イントラプレナー養成講座(基礎編)

本日2月20日、GIFT-Japanの活動の一環として、ソーシャル・イントラプレナー養成講座を実施いたしました。 講師を務めたのは、GIFT-Japanのメンバーである玉沖貴子。僕は運営スタッフのひとりとして参加させて頂きました。

ソーシャル・イントラプレナーというコンセプトを伝え、効果的に力を発揮してもらうための道筋とネットワークの場をつくる。そういう思いで実施した、第一回ソーシャルイントラプレナー養成講座(基礎編)ですが、30名弱の方に参加頂き、おおいに盛り上がりました。参加頂いたみなさま、本当にありがとうございました。

本日はセミナーの内容をサマリーしてお伝えしたいと思います。


■ソーシャル・イントラプレナーとは?

まずはじめにソーシャル・イントラプレナーとは何なのか説明させて頂きました。
ソーシャル・イントラプレナーとは、一言でいうと企業内社会企業家。

21世紀にはいり、環境・貧困・格差・資源と様々な社会問題が表面化してきたこともあり、社会企業家(ソーシャル・アントラプレナー)という言葉がにわかに注目を集めるようになりました。

ただ、経済誌等で社会企業として取り上げられている企業のみが「社会企業」なのではありません。本来すべての企業が、ビジネスを通じて社会に対して貢献する「社会企業」といえます・

しかし、一方で組織の利益を追求した結果、社会や環境、組織の構成員やその家族に悪影響を与えてしまっている企業も中には存在します。中長期的にはそういった企業は淘汰される運命にあるので、センスのいいビジネスパースンは、社会や環境が抱える問題の解決が企業の利益につながるように、ビジネスモデルを再設計しています。

近年様々なメディアで紹介されている社会起業家は素晴らしい活動をされていますが、ひとつだけ課題があるとすれば、規模が小さく、社会や環境の問題解決に発揮できる力が限定的な企業も多いことでしょう。

そこで必要になってくるのがソーシャル・イントラプレナー(企業内社会起業家)の存在です。組織が持つ巨大な力を、社会と環境が抱える問題解決に役立て、それを企業の利益に結びつけることができる人材です。続きを読む »
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ソウルビレッジフィロソフィア:プロジェクトデザイン学部 第二回


10月27日 ソウルビレッジ・フィロソフィア プロジェクトデザイン学部 第二回の講義に参加してきました。えっと、ノートを見ながらのメモなので、完全に正確ではないですが、第一回の講義で聞いたところによると、プロジェクトデザインは、

1)テーマ設定
2)プランニング
3)企画実行に向けた準備
4)プロジェクトのビジュアルイメージ、ネーミング、コピー
5)集客、認知
6)実行時の全体プロデュース
7)継続のためのアフターフォロー
8)意思を受け継ぐ人材の育成


以上の8Stepからなるとのこと。今日は2回目なので、「テーマ設定」の振り返りと、プランニングに関してのレクチャーになるわけです。僕もこれまでにささやかながらいくつかのプロジェクトを企画し、実行してきた(もちろん失敗に終わったものも多いですが)わけですが、この8Stepは非常に現実的な分け方で好感が持てるものです。

「MBA的ビジネスプランニング」と対比して考えると、

1)テーマ設定
→ 事業機会の探索
2)プランニング
3)企画実行に向けた準備
→ 以上、事業計画の立案
4)プロジェクトのビジュアルイメージ、ネーミング、コピー
5)集客、認知
→ 以上、マーケティング
6)実行時の全体プロデュース
7)継続のためのアフターフォロー
→ 以上、マネジメントとビジネスシステム
8)意思を受け継ぐ人材の育成
→ 人と組織

みたいな感じで対応しているのかな。少々乱暴だけど。

個人的な感想としては、事業機会の探索に関しては、この8STEP方式でやったほうが市場に受け入れられるものが、スピーディーに立案できるような気がする。そして、それはこの学部の一番の醍醐味だ。今、国内企業に求められている「創造力」は、おそらく、事業機会の探索の部分に重点を置く前に、稟議のシステムや、会社のルールなどに縛られ、マネジメントやビジネスシステムから考えているから、うまくいかないんじゃないかな。と思う。
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ソウルビレッジフィロソフィア:プロジェクトデザイン学部 第一回

091020_205925_M-225x30010月20日(火) ジョブウェブキャリアメールマガジンでも告知した、ソウルビレッジフィロソフィアに参加してきました。

講師は古田秘馬氏。丸の内朝大学八ヶ岳地域活性プロジェクト、楽園ゴルフなど、様々なプロジェクトを仕掛け、実現するプロフェッショナル・プロデューサー。終了後の懇親会で伺った話では、現在も30~40ぐらいのプ ロジェクトを抱えていらっしゃるそうです。通常、それぐらいのプロジェクトを抱えてしまうと、パンクしてしまったり、中途半端なプロジェクトになりがちで すが、古田氏のこれまでの活動を見ていると、ことごとくプロジェクトをきっちりローンチしていらっしゃるような気がして、その秘密を学ぶための参加でもあ りました。

全8回/58,000円 というコースですが、初回の感想としては値段以上の価値があると感じました。以下に、講座の様子と参加のレポートを書きます。(有料の講座なので、エッセンスだけ抽出してお伝え致します。)

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自己紹介
プロジェクトデザイナー。富山県在住。人と組織の問題に興味があります。小説の原稿の断片、日々感じる社会や経済に関する疑問、書評を徒然なるままに。

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