今更ではありますが、あけましておめでとうございます。
年明け早々、ひどい風邪を引いてしまいました。

目やにと微熱が続き、何より咳が酷い。
医者に行き、処方されたクスリを1週間ほど飲んだんですが、一向に良くならず、咳はひどくなるばかり。

多くの予定をキャンセルしましたが、飛騨高山にあるアロマの抽出所に行く、という仕事はどうしても外せなかったために、咳き込みながら一路、雪道をふらふらになりながら車を飛ばしました。

アロマテラピー等で利用される、エッセンシャルオイルの抽出の現場を見るというのはもちろん初めての体験だったわけですが、いざ抽出所に入ると、もうもうたる蒸気と、強烈な森の匂いが漂ってました。

抽出所の蒸気と森の匂いの中に2時間ほど佇んでいたところ、あんなにも治らなかった咳が不思議と止まっているではありませんか!

蒸気と、エッセンシャルオイルの成分が喉に効いたのだと思いますが、あれほど治らなかった咳がピタリと止まったのには本当に驚きました。
医学を学ばれている方からすると若干的外れの比喩になるかもしれませんが、今回の病気の経験を通じて、病気の素を外部から退治するに治すクスリに対して、漢方やアロマには人間が本来持つ免疫力を高め、病気を駆逐する、という効果があるのかな、と感じました。

これを企業活動に例えると、

問題を特定し、外科的に治すのが、戦略やマーケティングに代表されるドラスティックなコンサルティング。それに対して、企業が本来持つ力を高め、課題を解決するのが、僕のライフワークにもなっている「人と組織のコンサルティング」なのかな、と感じました。

人と組織のコンサルティングは即効性に欠ける部分があるかもしれません。
しかし、継続的に行っていくことで(企業の)体質改善を促し、病気を未然に防ぎ、いざ問題が起きても自己修復するだけの力を備える。そんな効果があるように思います。

もっとも、一番大切なのは、企業も個人も『健康』ですね。
健康はやっぱり、組織に例えると、OJTや継続的な研修による人の成長なのかな、と。

経営者には「病気の素を退治する」のか「免疫力を高めるのか」「健康な体をつくるのか」都度、適切に判断する視点が求められるのだろう、と思います。

人と組織のコンサルティング