昨日のエントリでは、Twitterの使い方と経営戦略やマーケティングを結びつけて考えてみることの面白さを書きました。僕は何かと何かを結びつけて考えてみることがとても好きだし、面白いと感じるのだけど、そういう人は結構多いと思います。
これは、知り合いの演出家のつぶやきに思わず返事したものだけれど、予想外に多くの人に面白い反応を返してもらった。(もちろん元ネタは岩崎夏美さんの もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら だ。)
大学准教授&エコノミストの方のつぶやきだけど、これは面白い。イケメンコーチ役を嵐にお願いしたら、経済学が家庭に広まるひとつのきっかけになるんじゃないだろうか。
これも秀逸なツイートです。小説のネタにしてください。と返信もらったので、ありがたく頂戴して、いつか本にしたためねばと思っています。プレッシャーだけど、こういうプレッシャーは大好きです。
さて、本題です。
ほんの10分少々の間に、様々な方からウィットに富んだジョークや実体験?を聞くことができ、世の中には賢い人が多いな~。と改めて感じたわけなのですが、これはやはり、ツイートされた方が、その道に関してしっかりした知識や見識をお持ちだからだろう。と感じました。
ひとつの分野に長じると、

fukui_dayo: 野球部の萌え系マネージャーが経済学を駆使して全国制覇を狙う。みたいな小説があるといいかもですね RT @serikurosawa バカでもわかる、アダムスミスからケインズ、マルクス、ハイエク、フリードマンをざっくり教えてくれる経済学の流れの本やサイトはないもんかね。

fukui_dayo: RT @yagena 『もしママさんバレーのイケメンコーチがマンキューの『入門経済学』を読んだら』とか(笑) 冗談はさておき、『出社が楽しい経済学』なんかは、“頑張り”の一つとしてかなり貢献しているように思います。

fukui_dayo: こ、コレは… RT @taguhiro ゲーム理論の博士過程の先輩に「このゲームの解は君と僕が付きあう事だ。君もゲーム理論やってるなら解るだろう」と口説かれた。数少ない口説かれ経験がコレだってのが痛い
さて、本題です。
ほんの10分少々の間に、様々な方からウィットに富んだジョークや実体験?を聞くことができ、世の中には賢い人が多いな~。と改めて感じたわけなのですが、これはやはり、ツイートされた方が、その道に関してしっかりした知識や見識をお持ちだからだろう。と感じました。
ひとつの分野に長じると、
- 他の分野に関して学ぶスピードが上がったり、
- 応用して考えることができるようになったり、
- 組み合わせて新しい価値を生み出したり
スティーブ・ジョブズはこう語っています。
私は中退していて普通の授業を受ける必要はなかったので、文字芸術の授業を取ってその手法を学んだ。セリフとサンセリフ の書体について、文字の組み合わせによって文字間のスペースを変えることについて、素晴らしい印刷物は何が素晴らしいのか、を学んだ。それは美しく、歴史的で、科学では捉えられない芸術的繊細さで、私には魅力的だった。この名スピーチは、受け取る側に様々なインスピレーションを与えます。例えば、夢中になれることを見つけなさい。だったり、信念を持つことの大切さだったり、偶然の出会いを大切にしようということだったり…。
これらのどれも私の人生で実際に活用する見込みはなかった。しかし10年後最初のマッキントッシュを設計しているときにそれが私に蘇ってきた。そしてそれをすべてマッキントッシュの設計に取り入れた。マッキントッシュは美しい印刷技術を組み込んだ最初のコンピューターとなった。(中略)
先を見通して点をつなぐことはできない。振り返ってつなぐことしかできない。だから将来何らかの形で点がつながると信じなければならない。(himazu archive 2.0 より引用)
それらすべて正しいと思うのですが、僕は同時に人に語れるぐらい徹底的に学びなければ、点と点をつなぐことすら出来ないよ。といっているようにも感じられたのです。
僕は学生時代に経済と政治について学び、ネットベンチャーでインターンシップに取り組みました。
ネットベンチャーで働いた経験は、コンサルティング会社に入社した後、ネット関連の案件に立て続けに取り組むことにつながりました。
コンサルティング会社で体験した学校法人の案件は、転職した後の会社で、採用や人材育成についての提言をまとめるのに役立ちました。また、大学で学んだ経済に関しての知識も、新規事業を考える際におおいに役立ちました。
転職先でコラムを書いたり、雑誌に寄稿したりした経験は、現在小説をかくにあたって非常に役立っています。
確かに、先を見通して点をつなぐという器用なことはできていません。ただ、ひとつひとつのことに自信が持てるまでそれなりに真剣に取り組んだので、後で線がつながったのだと思います。
マッキンゼー日本支社長を務めた大前研一氏も、最初どうしても経営用語が覚えられなかったそうで、元原子炉設計のエンジニアだったこともあり、経営用語を原子力用語に置き換えて覚えていたそうです。( サラリーマン・サバイバル )
また、以前のエントリ(知能を幅広く捉える)で書いたように、ひとつの分野に秀でることは、他の分野の学習効率を高めることにもつながるようです。
何でもいいから情熱持って取り組めることを見つけ、モノになるまで真剣に取り組むこと。そして、その財産を意識し、活用する方法を意識しながら毎日を生きること。これって生きていく上で、すごく大事なことだと改めて思うのです。

著者:岩崎 夏海
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著者:大前 研一
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