fukuidayo

人と組織と、fukui's blog

32歳にして会社を辞め、小説家になることを志し、食うために起業したある男のblogです。

2010年04月

17

ヒット商品を産み出す人と組織

プロダクトライフサイクルという考えがあります。経営に興味・関心のある方であれば、誰でも知っている考えだと思うのですが、商品が市場に投入されてから、次第に売れなくなるまでの商品の寿命を表す考え方です。

plc


どれぐらいの期間で、どれぐらい売れるか。という程度の差はあるものの、ほぼすべての商品がこのライフサイクルを描きます。

  • 市場に商品が認知されておらず、売上が伸びず、コストばかり膨らむ赤字の導入期
  • 徐々に認知が広まり、ある段階を超えたところから急激に売上・利益が伸び始める成長期
  • 売上の伸びがピークに達し、競合が参入を始める成熟期。コストを抑え、利益を享受。
  • 商品に対するニーズが衰え、ゆっくりと市場が縮小していく衰退期。

というように分類できるわけですが、プロダクトライフサイクル理論を経営に応用しようとしたときには、さらにみっつぐらい、抑えておかなければならない要素があるのではないかと思います。
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5月1日 ボードゲームで学ぶ経営戦略セミナーを開催します!!

こんにちは、fukuiです。いつもblogご覧頂きありがとうございます。以前blogでも少し告知させて頂いた「ボードゲーム(ディプロマシー)で学ぶ経営戦略」を、5月1日 14:00より富山のポエシア・ブランカにて開催いたします。久しぶりの講師業なのでドキドキしていますが、ゲームの力も借りつつ、楽しく熱く互いに学べればと思っています。(富山以外にお住まいの方、無用なエントリになってしまってすいません。)

・経営戦略について(楽しく)学びたい人
・学ぶだけでなく、実践してみて使えるかどうか試したい人
・ゲーム終了後はノーサイドの精神を発揮して、互いを讃えあえる人

そんな皆さん、是非ご参加ください。
もちろん、ボードゲームやディプロマシーの経験が無い方も大歓迎です!

終了は17:30を予定していますが、その後同会場でTwitter交流会も開催しますので、お時間に余裕のある方はそちらも是非ご参加ください。

board

美しいゲーム盤は見るだけでわくわくします。


■セミナーで用いる、ディプロマシーってこんなゲーム

ディプロマシーは50年の歴史を持つボードゲームの傑作。モノポリーリスクと並んで、愛好家が大変多いゲームです。

7人のプレイヤーが第一次世界大戦前の緊張した関係にあるヨーロッパ列強7ヶ国をそれぞれ担当し、ヨーロッパの覇権を巡って争います。 diplomacy(外交)という単語が示す通り、「外交」すなわちプレイヤー同士の取り引きや同盟が中核を成しており、「いかにして他のプレイヤーの助けを得るか」「どのタイミングで他のプレイヤーを攻めるか」といった駆け引きと策略、交渉力が問われます。

第一次世界大戦を舞台にした このボードゲームの特徴はなんといっても、『最初の国決めの時以外、運の要素は一切無い』という、ハードボイルドなゲーム内容にあります。テクノロジーとか、ユニット毎の強さの違いみたいなものもなく、戦いは純粋に「地政学上の優位性と交渉力を活かして、戦力をどれほど集中できたか。」にかかっています。

ゲーム大会当日ははじめての人でも安心して遊べるよう、初心者と経験者をグループ分けします。またルール説明もきちんと行いますので、お気軽に参加ください。

<よろしければご覧ください:ディプロマシー-予習ページ>

ディプロマシーのプレイの様子:つわものどもの夢のあと

ディプロマシー-ゲーム概略・ルールなど

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となりの起業家と、爆発したい俺。


1ヶ月ほど前から、週に1度のペースでミーティングのようなものをしている友人がいます。
彼は、実現したいビジネスがあって、今はその準備をしているみたいなんですね。そういう意味では彼は半ばフリーターのような立場です。明るい笑顔の気持ちのいい若者です。

ミーティングの本題と、彼の「ビジネスの準備」は直接関係がないので、これまで真剣にどういうことをやっているのか聞いていなかったのですが、つい先日話を聞いてびっくりしました。ちょっと話は前後しますが、ミーティングの合間にほんの数分だけ話す彼との会話をはじめた会った頃からさかのぼってご紹介したいと思います。

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■1ヶ月前

僕:「○○さんは、今どんなビジネスにに取り組んでいるんですか?」

彼:「動画を利用した~~というようなビジネスをしたくて、今、勉強してるところです。まずはサイトをつくらなきゃいけないと思ってまして、HTMLの勉強をしているところです。なかなか難しいですね。」

僕:「そうなんだ。ウェブサイトつくったり、それ系の仕事したことってあるの?」

彼:「いや、それが全然なんですよ。一からの勉強なので、なかなか大変です。難しいですよねぇ~。今はなんとなくサイトをひとつ作ってみているところです。」

僕:「つくりながら勉強するのが一番だよね(←ちょっと偉そう)。どこかスクールとか通ってるの?」

彼:「今は本を読みながら、独学でやってます。」

僕:「そっか、頑張ってね。ビジネスのほうも軌道にのったらまた教えてくださいね。(しかし、HTMLの勉強を独学でしている状況だと、実際にサービスが始まるのは随分先のことになりそうだなぁ…)


■3週間前

僕:「どう、勉強のほうは進んでる?」

彼:「いやー。ちょっと、以前お話したビジネスのサイトはまだなんですが、練習がてら、簡単なサイトをひとつオープンしたところです。ちょっといろいろ勉強しなきゃいけないことが多いんですけど、手一杯ですねー。」

僕:「あ、前つくってるっていってたサイトオープンしたんですね。それは良かった。今度見せてくださいね。(←相変わらず偉そうなfukui。)」

彼:「はい、是非!!」


■先日

僕:「(ハッパをかけるつもりで)ビジネスのほうは順調?」

彼:「(ニコリ)おかげさまで!最近、順調になってきました。」

僕:「おぉーやりましたね。儲かってる?(仕事はじめた直後は厳しいもんだけど、これだけ笑顔だったら儲かる見込みも出てきたのかな)」

彼:「そうですね。昨日は○件ほど注文がきました!(にこり)」

僕:「(!…注文がきた?どういうことだろう。今は勉強中で、練習でつくったサイトをオープンしたって段階じゃあ…)注文がきたって、何の注文がきたの?」

彼:「あぁ、実は前お話していたビジネスの方はまだ始めることが出来てなくて、とりあえず練習がてら、以前つくったサイトでECみたいなことを始めたんですよ。こういうサイトです。(といってURLを見せる)」

僕:「おぉ、なかなかしっかりしたサイトですね。(確かに独学で勉強して作ったサイトらしい粗さはあるけれど、思ったよりしっかりしてるなぁ。)へー。こういう商品扱ってるんだ!結構いい値段するね。○件きたって、売上10万超えるよ?

彼:「いやー。やりました(にっこり)

僕:「利益率ってどれぐらいなの?」

彼:「だいたい50%ってところですね。」

僕:「(!…50%って…昨日だけで5万円近くの利益?でもまさか毎日そんなに注文きてるわけじゃないよね。)オープンって3週間前だよね?オープンしてから平均どれぐらい注文がきてるの?」

彼:「平均すると、○件ぐらいですね。」

僕:「え、何。ということは一日5万ぐらいコンスタントに売れてるわけ?すごいね。広告とか出してるの。(一人でやってて、3週間で売上100万、利益50万か…。)」

彼:「えぇ、今は集客を○○と○○広告に頼ってます。」

僕:「へーー。でも凄いなぁ。やりましたね。これでタネ銭をつくって、例のビジネスをはじめるの?」

彼:「これだけだと、稼げる資金に限界があるので、次は○○と○○(商材)やろうと思ってます。あ、そうだfukuiさん、僕に投資教えてください!全然自分やったことないんです。勉強したいです。」

僕:「いや、投資ってあなた、十分稼いでるじゃない……。そっちに集中しなよ…。」

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どうでもいいんですが、彼と話したあと、俺、爆発しろ!って思いましたね。ホント…何、先輩面して偉そうに聞いてんだ、彼は立派な起業家じゃないかと…。(一応、年齢的に先輩ではあるのですが。)

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14

5月1日 富山Twitter交流会、開催します!

富山なみなさん、こんにちは。

Twitterで富山の方々の発言を見るにつけ、いつかどこかでお会いしたいという思いが日々募り、Learnputの平木さんにお願いして、Twitter交流会を開催することに致しました。是非皆さんとお会いし、富山について語り合いたいと思っています。

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■会うだけじゃなくて、深く語って何かはじめたい

さて、僕自身も典型的な富山(呉東)の男らしく、シャイな男で交流会などではよく話せません。なんとなく話して、なんとなく名刺交換して終わってしまいます。もっと深く、継続的に関係が続くような場にしたいなー。と思いまして、今回の交流会ではいくつかのシカケを用意しています。

平木さんにファシリテートして頂き、3回の席替え&テーマに基づいた交流を行うことを考えています。(もちろんその後は自由交流です。)会って終りという交流会ではなく、そこから何かはじまるような交流会にしたいと思っています。


■職場や世代、学校や住まいを超えて話すと面白そう

富山の素晴らしいところはもちろんたくさんあるのですが、一方でせっかく多様な人がいるにも関わらず、職場の仲間や学生時代の友達とばかり会いがちだったりしませんか。僕なんてその典型です。もしかしたら、世代や職場の違いを超えて出会い、深く話しあうことができたら結構面白いのではないかと思っています、Twitterでフォローしているだけで、交流会で出会ったその人のその後がわかる。なにかやりたいときに一緒にやれる。そんな関係って素晴らしくありませんか?そんな交流会にしたいと思っています。


■Twitter交流会の詳細

そんなTwitter交流会の詳細についてお伝えいたします。

開催日時: 5月1日(土) 18:00~20:00 ※開場:17:30
会場: ポエシア・ブランカ( 詳しい地図はこちら
住所: 富山県富山市千石町3丁目7-2
TEL/FAX : 076-482-6829
参加費: 2000円
  • 会場費、飲食費込み ケータリングで美味しい食事と飲物をご用意させて頂きます。
  • お飲み物、お食事の持ち込みも歓迎いたします!
  • ポエシア・ブランカの会員の方は会場費ぶんとなる、500円を割引させて頂きます。
参加人数:30~50人を想定しています。
お申し込み方法:下記のフォームにご入力頂き、送信ボタンを押してください。




皆さんとお会いするのを楽しみにしています。
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1億の資産を形成するにはどうしたらいいか、ちょっと考えてみた。

先日、地元の富山県で行われた事業家交流会に参加させて頂きました。この経験は僕にとって大変貴重なものでしたが、中でも近くの席に座ったある起業家の言葉が心に残りました。

その方は、親が事業に失敗して大きな借金をおってしまったが故に起業した。そうせざるを得なかった。と仰ってました。起業されたのはその方だけでなく、兄弟も皆事業をはじめられたそうです。

その話を聞いて強く感じたのは、自分は稼ぐことに対してもっと真剣にならなければいけないのではないか。ということでした。

  • もし、自分や家族、お世話になった方に何かトラブルが起きてしまったら?
  • そうでなくても、今手がけているプロジェクトに関しても、幾ばくかの資金を投入したら、もっとスピーディーにものごとを展開出来るのではないか?
  • 今、世界が直面している多くの問題の解決にだって、もっと積極的に関わっていけるのではないか?

その日以来、毎日そのようなことを考えるようになりました。

そこで、昨日から今日にかけて、はじめて十分な時間をとって、

「今から1億の資産を形成するとしたらどうすれば良いか?」


という問いに対して真剣に向きあって、考えてみることにしました。

僕自身は好きなことばかり仕事にして、時には採算度外視で取り組むことも多いのですが、朝に目にした、経済学101のエントリ、好きな事について書くも、僕に仕事の仕方、進め方に再考を促すきっかけとなったと思います。稼ぐためにはときには好きなことを捨てる覚悟も必要かもしれません。



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マーケティング能力を本とブログで自力で磨く

さて、しつこくて恐縮ですが、マーケティング能力を磨く方法に関して少し書いてみたいと思います。

昨日のエントリで書いたように僕自身はこれからはマーケティング能力を磨くことがどの企業でも大切になると考えているのですが、理系であれ文系であれ、マーケティングについて学ぶ機会が極めて少ない(あるいは遅い)のではないか、という危機感を持っています。

人事部の方と話していても、まずは営業なり技術なりといった一部の能力を伸ばしてそれから周辺領域の力を伸ばしていきなさい。という育成方針をとっている会社が多いように感じます。

専門領域を伸ばすのは大切なことですが、僕は企業のマーケティング方針を理解した方が、技術も磨きやすいし、営業能力も磨きやすいと思っています。もし、会社が教えてくれないのであれば、自学自習できればいい。そんな風に思っています。

と、言うわけで僕なりにできることからやってみよう。ということで、昨日の図を用いながら説明していきたいと思います。全て僕の経験に基づいた自己流のマーケティング力の磨き方ですので、役に立つところだけ利用し、役に立たないと感じるところは、「fukuiってバカだな~」と読み流して頂ければ幸いです。

※何冊かの本を紹介していますが、決してベストなセレクションではないと思います。僕が実際に商品開発・プロモーションに用い、役立った書籍のみを挙げています。今では古い本もあると思いますがご容赦ください。

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11

マーケターを早期から育成する会社ってまだまだ少ない

最近マーケティングに関して僕自身の問題意識が非常に高まっています。

それはたぶん広告代理店にいる友人から聞いた、広告をつくり販売するというモデルは限界。今は商品の企画から入るコンサルティングに業態転換しようとしている。という話と、新人研修で飛び込み営業や名刺交換営業をして疲弊している新人社員の話をよく聞くからかもしれません。

marketing
この機会にまとめておこうと思いまして、マーケティングの流れをちょっと図にしてみました。

ここでいうと、外部環境分析から成果の検証・標準化というところまでが、マーケティングになります。しかし、残念ながら、このプロセスに初期段階から携わることの出来るマーケターは多くありません。

例えば、「広告を出したい」という依頼を広告代理店が受けたとしても、どこに広告を出すか。どのような広告をつくるかというのは、この図でいう、最後のマーケティング・ミックスのPromotionというほんの一部に過ぎません。

この Promotionの効果を最大化するために、広告代理店につとめるマーケターは、企業戦略を理解し、ターゲットと商品コンセプトを理解し…と、その前のプロセス全てを顧客以上に理解し、Promotionに取り組まねばならないわけです。(マーケターに限らず、デザイナーであれ、セールスパースンであれ、優秀な人ほど全ての背景を理解した上で仕事にとりかかるはずです。)

このPromotionの前段階のプロセスが良ければ問題ないのですが、悪ければPromotionでどれだけ頑張ってもお金をどぶに捨てるようなものなんですよね。

とはいっても、広告代理店としては仕事を断るわけにはいかないから、精一杯頑張ってそれぞれの担当するプロセスに関して仕事をするわけです。成果がでないと恨みを買ったりもしますから、それはそれでなかなか因果な商売なんですけどね。

それならいっそのこと広告代理店の営業たるわれわれが商品企画までタッチしてやるわい!という流れは自然な流れだと思います。

ま、やってみるとわかると思うのですが、ヒット商品をつくるというのはトンデモなく難しいし、時間もかかることなので、今の給与水準を保ちながら事業内容を切り替えるのはかなり難しい、茨の道だと思います。吉と出るか凶とでるかわかりませんが、どちらにせよ、その方向に舵をきるしかない。ということなのかもしれません。(本気でそれをやれるマーケターがいたら、たぶん独立した方が楽にくっていけると思います。)

スティーブ・ジョブズみたい な人が理想のマーケターなのかな。(顧客ですら気付いていない)市場のニーズをしっかり抑え、細部に渡ってマネジメントする。一貫してマーケティングをコ ントロール出来る人がいるかいないかが、これからの企業の成長には欠かせないものになってくるのでしょう。

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海外に進出・移住する日本人 ~いまとこれから~

Twitterで@asktakaさんから紹介頂いた、野村総合研究所の新興国市場の成長と日本企業の戦略を興味深く読んだ。新興国が成長しているということ、日本企業が新興市場への進出に関して後塵を拝していること、その原因がグローバルで活躍出来る人材の不足にあると述べられている。

また、グローバルで活躍出来る人材の育成のためにサムスン電子が取り組んでいる「地域専門家制度」を紹介している。これは、年間約200人の若手社員を各国に送り込み、地域に精通させることを目的としているそうだ。最初の1年間は仕事上の義務はなく、言語、文化、風習を学ばせることに集中させるという。これは新興国に精通したビジネスパースンをつくり、現地にコネクションを築くのに大変有用な制度だ。2004年までの11年間で3000人の地域専門家を生み出したという。

さて、国内経済の不況や新興国市場の成長を背景に、日本を脱出せよ、海外進出を活発化せよ。という話はさんざん色々なところで議論されている。ここでは、いくつか参考になりそうなデータを紹介しようと思う。

citizenships

資料:OECD.statsextractより作成


これは、市民権を持つ国民の人数に占める、海外移住者の比率を示したグラフだ。

中国と韓国のデータが欲しかったのだが、OECDのデータベース内に存在しなかったので、朝鮮民族と漢民族のデータを参考資料として載せている。(他の数値が参政権を持つ市民権ベースの数字になっているが、朝鮮民族と漢民族に関しては人口に対しての比率になっている。ただ、感覚をつかむ上では問題ないと判断し、掲載した。)

日本の在留邦人比率は1.1%で、データがある諸国の中央値より遥かに下に位置している。経済状況や言語、国の立地からくるものと思われるが、他国に比べて国民が国内に留まる傾向は強いようだ。


詳細なデータは次のようになる。

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マーケティングを考える際に外せない、「時間」という要素

以前、営業に関するエントリを書いたのだけれど、発掘に関しても触れてください。という声を頂いたのでちょっと書いてみようと思います。真剣に書くのはまた後日として、軽く考えをまとめておきたいと思います。

お客さんさえいれば、ビジネスは成り立つわけで、そういう意味ではお客さんを見つける発掘という活動は何より重要だと思うのですが、この発掘に関して、どうすればどの程度顧客が見つかるか。という方程式を確立しているところは少ないように思うのです。(参考:「できる」と感じるビジネスパースンが本当にやっていること

真剣に方程式をつくろうと思ったら、やはり発掘という言葉では誤解をまねくかもしれないので、結局マーケティングという言葉を使わざるを得なくなります。

ドラッカーはマーケティングを顧客の創造である。と説き、販売を不要にしてしまうことにその狙いがある。と言っています。

これは本当に素晴らしい言葉で、僕みたいに不精な人間はどうにかしてこの販売を不要にする状態を作れないかと考え続けるわけです。

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日本は移民三世の国になっていないか

資産を形成する。という分野に関して言えば、親が無意識の間に子の学ぶ機会を奪ってしまっている例がある。アメリカの億万長者を実証的に研究した、となりの億万長者に掲載されている例を紹介したい。
ビクターはアメリカに移住して、成功した起業家である。移民一世は一般的に倹約家で、社会的な地位は低い。自分に対して厳しく、ものをあまり買わない。リスクをとることを恐れず、熱心に働く。さて、移民一世が成功したあかつきには子どもたちに何というだろう?パパをお手本にしろと言うだろうか。パパの後を継いで屋根職人、掘削工、スクラップのディーラーになれと言うだろうか。いやいや、それは5人に1人もいないだろう。
ビクターのような起業家精神旺盛な移民はアメリカ経済を牽引する大きな原動力となっているが、彼らは子には自分と異なる道を進めるそうだ。子供にもっとよい暮らしをさせたいと思っている。子供には大学に進学して、医者、弁護士、会計士、会社役員などになれ、と勧めている。日本であれば公務員も候補にあがるかもしれない。

子供たちが自分で事業を起こすことには水をさし、無意識のうちに子どもが社会に出る時期を遅らせ、つましい我慢の連続の生活をしないようにと話してきかせている。
ビクターの子どもたちは、大学、大学院と進み、金を使うことを覚えてしまった。彼らは今やりっぱな蓄財劣等生。事業に成功したブルーカラーの父とは正反対になってしまった。彼らはみごとにアメリカナイズされ、お金を使うことを楽しみ、社会人になる時期を遅らせる世代として育ってしまった。ビクターの子どもたちのように。移民の二世、三世がアメリカナイズされるのに、たいした時間はかからない。一世代からに世代のうちに「普通のアメリカ人」になってしまう。だからアメリカは、ビクターのように勇気とねばり強さを持つ移民を常に必要とするのだ。
この文章を読み、不思議なデジャヴを感じる人はいないだろうか。
そう、僕らが暮らしているこの日本全体が、ビクターとその子どもたちのような状況に陥っている可能性はないだろうか。


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自己紹介
プロジェクトデザイナー。富山県在住。人と組織の問題に興味があります。小説の原稿の断片、日々感じる社会や経済に関する疑問、書評を徒然なるままに。

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