習作…。と言えるかどうかもアヤシイのですが、最近面白く読ませて頂いていた、Twitter小説を僕も書こうと思って書いてみました。

ある国の科学者が思い出の瞬間を再現できる機械を創り出した。人々は思い出を体験するためのカプセルに入り浸り、ついにはそこで生活するようになる。進歩は止まり、退化がはじまった。思い出のない人間だけが取り残され、荒廃の中で国はようやく新たな産声をあげる。

失業による自殺者の増加を憂慮した政府は、仕事と人材を完全にマッチングさせるソフトを開発した。求職者が勤めることが出来る会社で最も待遇のいい仕事を自動紹介するサービスだ。導入するや否や失業者は減ったが自殺者は以前にも増して増え続けた。国民は自分の価値をしったのだ。

勇者は暗黒の軍と絶望的な戦いを繰り広げ、ついに魔王を打ち倒す。魔王の手から麗しの姫を取り戻し、勇者は叫ぶ。「60億の人類よりも、僕は君一人を選ぶ!」「その発言は論理的にも、倫理的にも間違っているわ。」姫は答え、恋の魔法は覚める。こうして新たな魔王の脅威は去った。

書いてみて思ったけど、小説とは別物だなぁ。文字制限がある分、俳句や短歌に似ているかもしれない。でも、これはこれで面白い。プラットフォームが制限されるからこそ面白くなるものってあるんだな。それと、やっぱり起承転結があったほうがまとまるので、ストーリーを創る訓練になります。

しかし、少々現実逃避してしまった感もあり、もしかしたら年末まで仕上げられるかもしれない。と思い始めた作品の執筆はまったくはかどらず。