自分に追い込みをかける意味でも、来年投稿予定の新人賞の一覧をあげておく。今の自分からみると遥か遠くに見える頂きのように思えるが、それでも一歩一歩進めていくしかない。


代表的新人賞一覧

文藝賞(河出書房新社)    3月末日締切    400字詰原稿用紙100枚以上400枚以内    賞金50万円
新潮新人賞(新潮社)    3月末日締切    400字詰原稿用紙250枚以内    賞金50万円
小説すばる新人賞(集英社)    3月末日締切    400字詰原稿用紙250枚以内    賞金200万円
文學界新人賞・前期(文藝春秋)    6月末日    400字詰め原稿用紙100枚    賞金50万円
群像新人文学賞(講談社) 10月末日締切    400字詰め原稿用紙100枚    賞金50万円
文學界新人賞・後期(文藝春秋)    12月末日締切    400字詰め原稿用紙100枚    賞金50万円

特徴(私見、後日加筆予定)

文藝賞

綿矢りさ、三並夏など低年齢での受賞者が多い。ただし、「終の住処」で2009年に芥川賞を受賞した磯崎憲一郎氏などは42歳で文藝賞を受賞している。受賞作品は、「肝心の子供」。三井物産で仕事をしながら複数の小説を世に出すなんて、本当に凄い人だ。

小説すばる新人賞

なんでこんなに賞金が高いの!?頭ひとつ飛びぬけているどころか、圧倒的。集英社の底力か…。花村 萬月氏が「ゴッド・ブレイス物語」で新人賞を受賞されている。出版社の底力を感じますが、文学賞としては若干歴史は浅いか。「すばる文学賞」のほうは 辻仁成氏が受賞していたので、名前だけは昔から知っていた。

群像新人文学賞

村上春樹氏、村上龍氏というメジャー作家が二人とも受賞されている新人賞ということで、新人賞としてはもっとも知名度が高いのではないだろうか。二人を発掘し、世に送り出した時の選考委員の慧眼を心から尊敬する。

文學界新人賞

芥 川賞と同じく、文藝春秋社によって設けられた賞。同じ出版社の系列の作品ゆえに、この賞の受賞者の中から芥川賞を受賞するものが多いかと思いきや、なんと 初代受賞者の石原慎太郎氏以外に、芥川賞の受賞者は生まれていない。文學界新人賞を受賞したからといって、芥川賞にも選ばれやすいかというと、そんなことは無さそうだ。文藝春秋社の矜持が感じられる。その姿勢は逆に文學界新人賞も実力のみで選ばれることを表しているような気がして清々しい。


今後の投稿予定

新 人賞もよく考えられたもので、名の通った新人賞を並べてみると、3か月に1回なんらかの選考があることがわかる。今後のプランとしては、年末までに習作を 重ねて、1月から投稿用作品の作成に取り掛かる。構想1カ月、執筆1カ月、推敲1カ月とういスケジュールか。構想を練りすぎると逆に書けなくなる怖さもあ るので、最初の1カ月でプロトタイプを書きあげるような勢いで進める。

そして、

小説すばる新人賞(3月)→文學界新人賞(6月)→群像新人文学賞(10月)→文學界新人賞(12月)

という流れで書いていく。選考結果は随時blogで発表していく予定だ。投稿作品は世に出していない作品である必要があるので、blogにもアップせずひたすら書き続ける。

自 分の中にそんなに引き出しがあるわけでもないので、人とか組織とかを題材にした小説を書くことになると思う。軽い気持ちで書き続ける予定の「人と組織」に 関するコラムが下敷きになるかもしれない。最近は、「下流生活」を題材にした小説が世にあふれているようだ。世相をとらえているともいえるが、「下流」の 生活を書けばいい。と安易に考えている人が多い。と選考委員の方々は苦言を呈しておられる。まさにそのとおり。

数年前に大手企業を辞め、脚本家を志した従兄弟も脚本の賞には定期的に投稿しており、3次選考までは進むようになったらしい。もう一歩頑張れば彼はなんとかなるのかもしれない。僕も厳しい道だとは思うけれど、根拠のない自信を拠り所、暫く投稿を続けてみようと思う。