fukuidayo

人と組織と、fukui's blog

32歳にして会社を辞め、小説家になることを志し、食うために起業したある男のblogです。

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チェス~古代戦場の息吹~

最近、急にチェスにハマりだした。なんとなく駒の動かし方は知っていたものの、

「とった駒が使えないから将棋よりも面白味に欠ける」

とか

「人間のチャンピオンもいまやコンピューターに負ける時代だぜ」

とか、勝手に思い込んで20年以上もの間、駒すら触らなかった。
そんな僕が、すっかりハマってしまった。

何故、今更チェスにハマってしまったのか。それは、僕をチェスに誘った友人を、素人の僕が2連続で叩きのめしたから。とか、そんな理由ではけしてない。僕はそんなケツの穴の小さな男ではない。

でも、大事なことなので、もう一度言う。僕は、素人でありながら、自信たっぷりに僕をチェスに誘う友人を2タテしたのである!

さて、前置きが長くなってしまったけれど、僕が感じたチェスの魅力を(素人目線で)語りたいと思う。
チェス、それは古代の戦場の息吹が聞こえてくるゲーム

そして、チェスに強くなることは人生、そしてビジネスという現実のゲームを強く生きるためにもきっと役立つことだろう。

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いつ、仕事の果実を手にいれるのか。

先日、以前からTwitter上ではやり取りさせていただいていた菊池さん(@t_kikuchi)とお会いする機会を得ました。時間もなかったので、お互いに簡単に取り組んでいるプロジェクトの話などをするにとどまったのですが、僕が感覚的に実践してきた「仕事の選び方」を「面白い」と評価頂いたので、この機会にまとめておこうと思います。

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若手社員の頃は、考えずともインプットとアウトプットのサイクルが効果的にまわる時期だと思います。仕事をすることそのものが、新しい知識や経験を得る場となり、それが次の仕事に生きてきます。

これがある程度経験を積むと、効果的にタイムマネジメントをして、インプットとアウトプットのバランスを整えていくことが、成果を産み出すために必要なスキルとなってきます。(大前研一の言葉を借りれば「自分を変えるために、時間配分を変える」例ですね。)

しかし、僕はそれ以外に取り組んでいる仕事のバランスも、短期-中期-長期ぐらいに分けて、意識してコントロールしていくのがいいのではないかと思います。これを図で表すと次のようになります。

span


短期ビジネスとは、1年以内に収益に繋がるもの、中期ビジネスとは2~3年で結果に繋がるもの、長期ビジネスとはそれ以上の期間を経て収益に繋がるものをイメージしています。

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セミナーレポート)インパクト・インベストメントがもたらすもの

先日、Living in Peaceが主催するセミナー「投資が社会にもたらすもの~インパクト・インベストメントの可能性~」に参加してきました。講師は徐勝徹(@cloudgrabber)さん。

徐さんはミシガン大学の院で公共政策を学んだ後、ユネスコ、国際赤十字と経て、その後戦略コンサルティング・ファーム。ケロッグでMBAを取得した後、ウガンダや日本でビジネスと社会貢献の両立を目指すベンチャー・キャピタルや株式会社を立ち上げておられます。

非営利組織からスタートしたキャリアだからこそ、何かプロジェクトを成すにあたっての「お金の重要性」の話は非常に説得力がありました。また、非営利組織で学んだ「The power of Humanity」の素晴らしさを、効果的に実現するためのインパクトインベストメント、という話もおおいに納得できるものでした。

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インパクト・インベストメントという言葉自体、詳しくは知らなかったのですが、簡単に述べると、

・従来の投資が、Financial Return を目的とするもの
・寄付が、Social Returnを目指すもの

であるとすると、その間を目指す投資の考え方、手法とのことです。図で表すと次のようになります。

Impact

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古い大企業に見られる構造的な問題

個人が持つ強みを伸ばし、弱みを補完する組織が良い組織だと言われるけれど、現実にはそういう組織は多くない。トップマネジメントが企業戦略を決定し、各部門のマネジャーが担当分野の戦術を担当し、入社して10年は一担当(プレイヤー)として動くのが当たり前となっている組織も多いと思う。

このような組織には、ひとつ大きな問題がある。それは、プレイヤーとして成果を挙げなければマネジメントの分野にいけず、マネジメントの分野で成果をあげることが出来なければトップマネジメントの分野に行けないという問題だ。

management

優秀なプログラマや優秀な営業、研究者が、優秀なマネジャーになるとは限らない。しかし未だ多くの組織では、プレイヤーとして優秀な成績を残さなければマネジメントの地位に上がることが出来ない場合も多い。

同様に、マネジメントに求められる能力とトップマネジメントに求められる能力もまた違う。これもマネジメントとして成績を残さなければ、トップマネジメントに行くことが出来ないのは(組織の可能性を120%引き出さないという点で)残念なことだ。


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人脈という言葉はあまり好きではありません。

人脈という言葉はあまり好きではありません。それは、軽々しく「人脈」という言葉を使うと、人によって持っている印象が異なるため、誤解を与えてしまうからです。

一方、人生において人脈がもたらす影響というのは非常に大きなものがあるので、一度自分の中で人脈というものに関して整理しておこうと思います。

人脈という言葉が誤解を招きやすいのは、人によって人脈という言葉が持つ「関係の深さ」「力量に対する認識」が様々だからだと思います。人によっては名刺交換をしただけで人脈と言いますし、そういった軽々しい人脈を否定・非難する人の中には、血縁や宗教といった非常に深い関係だけを人脈と呼ぶ人も存在します。

こういった様々な人脈をマトリクスで表すと次のようになるのではないかと思います。

hyuman


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世界を変えるデザイン展:NGOの役割、企業の役割

昨日、世界を変えるデザイン展に参加してきました。最近は新興国や途上国への進出に関する相談を受けることも徐々に増えてきたのですが、BOPビジネス等に対する国内の興味・感心も高まっているのだろうと思います。

100522_130054_M

会場は、東京ミッドタウンタワーの1フロアを利用。会場があまりに立派だったので、会場を借りる費用などはどうしているのだろう。と、あらぬ心配をしてしまいました。実際には持ち主である三井不動産などと話をつけ、無償提供してもらっているのだと思いますが、そういう交渉をまとめる力は見習わなくてはいけないな。と強く思いました。

100522_154843_M

展示されているプロダクトは本当に素晴らしいアイディアを形にしたものばかりでした。泥水を安全な水に変えるストローや、圧力を調整することで、自分で度を調整出来るメガネなど、ウェブではGreenzのサイトなどを通じて見知っていたものの、実物を見るのは初めて。という産物に数多く出会いました。

上記は展示されているプロダクトのひとつで、普通の黒板です。NGOを通じてカンボジアの学校に配布されているとのことです。カンボジアは内戦の時代に知識階級のほとんどが殺された(小学校教師の8割が虐殺)こともあり、識字率は30%強に過ぎないそうです。そういった国に対して、書いて覚える。という基本的な学習をさせるのに役立っているそうです。

ローテクであっても、あるいはローテクだからこそ提供出来る価値もあるのだなぁ。と感心しました。

国の復興や経済成長に必要な要素は、若年人口、教育水準(識字率)、政治の安定と言われます。時間はかかりますが、様々な形で教育機会を提供することは本当に大事なことだと感じます。

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ボードゲームで学ぶ、企業経営

みなさんこんにちは。「大切なことは全部ゲームが教えてくれた」fukuiと申します。
楽しみながら大人同士の交流を深め、ビジネスについて学ぶ場として、月に一回「ボードゲームで学ぶ、○○」シリーズを開催しております。

シリーズ第二弾として、6月5日(土)13:30より、ボードゲームで学ぶ、企業経営を実施しますので、興味のある方、土曜の午後を知的に楽しみたい方は是非ご参加ください。


■今回用いるのはこんなゲーム


さて、私は5年ほど企業の採用活動や研修で用いられる様々なケーススタディーやビジネスゲームの作成に取り組んでまいりました。(コンテンツのつくり方に関して、ちょっとしたコラムを書いたりもしています。)今回用いるのは、そのとき作成した企業向けの研修ゲーム「THE・総合商社」です。


チームの特徴

このゲームはチーム戦です。1チームあたり4~6人でグループを組み、それぞれ特徴のある商社を受け持ちます。商社の特徴は全部で7種類。政府とのつながりが強く資金面で優遇される「政商」、潤沢なエネルギー資源を確保している「オイル・マネー」、技術面での投資に定評のある「目利き」など。自チームが受け持つ、商社の特徴(内部環境)をいち早く理解し、それを活かした戦略を描くのが勝利に向けたひとつのキーになります。


ビジネスを成立させることで、新たなビジネスチャンスを掴む

各チームにはビジネスのネタとなる「ビジネスカード」とビジネスを成立させるために必要な様々な「資源カード」そして、若干の資金が配られます。ビジネスを成立させるためには、これらのカードや資金を効果的に集める必要が出てきます。そして、これらのカードや資金は「他チームとの交渉」か「ビジネスを成功させる」ことでしか得られません。知らず知らずのうちに、様々な交渉技術が駆使されるようになります。取引先とのwin-winを実現するスキームをいかに描くか。それがこのゲームのポイントです。


shosha1

 

shosha2

 

 

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国防総省での「最適組織編成プロジェクト」

組織運営に役立った本を一冊あげろと言われたら、小林惠智氏が書かれたチー ムマネジメントをあげたいと思います。今は絶版となっている本ではありますが、Amazonマーケットプレイスで1円で購入できるので、経営者や組織のマネジャー、人材開発の担当者は是非ご一読頂きたいと思います。

人材開発や、組織論に関して書かれた書籍はよく読むのですが、満足できない内容のものも多かったりします。これは、

  • 人や組織の問題は、成果を定量的に示すことが難しい。
  • また、施策を実行した時としなかった時で、成果を比較することも難しい。
  • 故に、個人の経験や価値観をもとに書かれたものになってしまいがち。

であることが原因ではないかと感じています。

根拠に心理学などをもってくるケースもありますが、書籍やセミナーでは主催者の主張を語るために都合よく曲解されて語られる場合も多いと思います。(メラビアンの法則などは、この好例と言えるような気がします。)

もちろん、個人の経験や価値観に依って書かれた本も、様々な視点を得るという意味では大変有意義なものですし、事例などが豊富に盛り込まれていれば、自社への応用を考える際に参考になることは間違いないとは思うのですが、データで示された他の分野の本に比べ、人や組織に関する本は弱いものが置いなぁ。という思いをずっと抱えていました。

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さて、そんな思いを抱えながら本を乱読していく中で出会ったのが、このチー ムマネジメント
僕は実際にこの本を読み、部下と接する態度を改める参考にしたし、組織のメンバーを考えたり、各人の特徴を把握する際の参考にしました。

世の中的にはそこまで高い評価を得ていないようにも感じますが、少数精鋭のプロフェッショナルチームで大きなビジネスを動かすことが可能になった現在では、この本はもっと再評価されるべきではないかと思うのです。



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時間も動機もバラバラなメンバーをひとつにまとめる

一昔前に比べると、学生団体という存在が非常に多く見受けられるようになりました。大学を超えて何らかの団体をつくり、ビジネスに取り組んだり、社会貢献活動をしたり、大きなイベントを仕掛けたり。

それを好ましいと考える人もいれば、頑張っているふりをしたいだけ、目立ちたいだけ。と揶揄する人もいます。

確かに学生の本分は勉強ではありますが、(学生団体に限らず)学生の自主的な組織活動はリーダーシップを磨くという意味では、大変良い経験になるのではないかと僕は肯定的に捉えています。(もちろん、リーダーとして、組織運営にあたることが大前提にはなってきますが。)

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僕自身も今、いくつかの組織に属し活動しているのですが、組織運営というのは大変に難しいものだと思います。

外資系金融でハードに働きながら、Living in Peaceという途上国へのマイクロファイナンスや教育機会を提供している慎秦俊さんと食事する機会があったときに次のようなことを教えて頂きました。

専任で働く人がいないNPO法人の運営というのは本当に難しい。志はあるものの、使える時間も、動機もバラバラなメンバーが集まって何かを成し遂げようとするのだから。

だから、どのように運営すればよいか、いつも考えているし、常に工夫してる。

例えば、若いメンバーが多ければ、団体への参加の動機は志への共感だけでなく、同じ世代の価値観が似かよった仲間と集まって交流したい。というニーズが強かったりする。そういう時は、団体の活動とは異なる単純に楽しむイベントの場を設けて皆で楽しんだりする。

もちろん、ニーズを満たす一方で、最低限のルールも決める。例えば決めた納期は必ず守る。とかね。ルールを破ったときのことも決めておかないといけない。

と、そんなことを仰ってました。

これは大変わかりやすい組織運営の基本だと思います。時間も動機もバラバラなメンバーをひとつにまとめ、目的を成し遂げるためには、組織の構成員のニーズを把握し、満たしてあげる必要がある。そして、ルールを決め、目的達成に向けて動く。

シンプルですが、自分の目的しか目にはいらず、求心力を失ってしまっているリーダーには是非聞かせてあげたい言葉です。

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隗より始めよ、って言葉があったなぁ。

僕が購読している有料メールマガジンのひとつに、日垣隆さんのガッキィファイターがあります。有料メールマガジンというものには僕はまだまだ懐疑的なのですが、著者のファンクラブのようなものと考えれば、月々1,000円弱の投資というのはありなのかな。と考えたりします。

メールマガジンの適度な転載、引用は自由ということだったので(これは、プロモーションの観点からいえばまったく正しいと思います。)、先日送られてきたメールから、特に印象に残った一節を紹介したいと思います。

まずは自分が安全地帯にいなくては、人を助けられない。自分の生活さえままならないのにNPOで活動する、というのは必ず失敗する。以前、ハワイのプールで潜水していた女の子が溺れ、私が助けたことがある。そのとき、自分の安全の確保をしない限り、人は助けられないと思った。ただ、勇気をもてばいいというわけではないだろう。

不況を脱出させるには、まず自分が人を雇う。外注を出す。それしか経済復興(消費を増やし、付加価値商品を作り世界に向けて妥当な高値で販売し続けてゆくこと)はありえない。就労人口の4.5%が、雇用補助によって雇われている。つまり、実質10%の失業率だ。豊田市の失業率が一番多い。

この一文は僕がずっと抱いていた感覚を端的に表しています。自らの安全を確保した上で、人を雇ったり、新たな仕事を発生させたりしている人は本当に立派だな、と思います。なかなか難しいことではありますが。
自己紹介
プロジェクトデザイナー。富山県在住。人と組織の問題に興味があります。小説の原稿の断片、日々感じる社会や経済に関する疑問、書評を徒然なるままに。

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